天地明察

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評判

天地明察の評価:

4.20/5点 レビュー 418件。 A ランク

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平均点4.20pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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未読の方はご注意ください

全340件 281〜300 15/17ページ
No.60
(4pt)

伝記にしては面白すぎる

非常に楽しく読ませていただきました。
歴史物にはほとんど興味のなかった自分ですが、登場人物のセリフや動作が目に浮かぶようで、
すごくリアリティのある優れた物語に仕上がっています。
長編だけに読了までに時間がかかりましたが(もともと遅読なもので)、いつもわくわくしながら
読みました。
映画化を楽しみに待ちたいと思います。

天地明察 Amazon書評・レビュー: 天地明察より
404874013X
No.59
(5pt)

登場人物全てがいとおしい

江戸時代に様々な苦労を経て大和暦を大成し、太陰暦から太陽暦への転換という大事業を成し遂げた渋川春海の生涯を,彼を取り巻く人々とともに描いた作品。

この作品を貫くのは、「知」や「真理」への純粋な探求心と憧憬である。

渋川春海という名前自体、本名である安井算哲という名が、元々代々江戸城で御前碁を打つ家に育ち、優秀な碁打ちでありながら、定石をはみ出すことのできない職務につくものであり、その非創造性に「飽いて」「自分だけの春の海辺がほしい」ということから名乗ったものである。

その「自分だけの春の海辺」を必死で捜し、渋谷の金王神社にある算術の設問と解答を記したたくさんの絵馬を見に行き、その絵馬どうしが風でふれあう、「からん、ころん」という音が、彼の生涯の様々な重大場面で繰り返し出てくる。その音こそが、「知」への憧憬の象徴だからだ。

その絵馬から、和算の大家となる関孝和と出会い、算術の才能から酒井雅楽頭に抜擢され、22歳で北極星観測隊に参加してから、改暦事業に携わるようになり、3度の挫折を経て、ついに、45歳の時、改暦の大事を達成する。

主人公はもちろん、関孝和への出題が誤問と知ってその場で切腹しようとするなど、純粋でまっすぐな性格だが、他の登場人物も、権力にも利害にも関心がなく、学問への純粋な関心だけに突き動かされている愛すべき人たち、とくに、北極星観測隊の隊長建部と伊藤の、儒教社会にもかかわらず、孫のような年齢の春海の計算の正確さを子どものように喜ぶ、純粋さ、その稚気に、思わず本を閉じて落涙した。「学問は長く、人生は短い」という真実を改めて思い出し、一応学問を仕事とする自分のいいかげんさが恥ずかしくなった。

学問や真理、知という絶対的なものに仕える同志愛で結ばれている者という関係は、授時暦の誤りを検証する自分の研究を無償で提供しようとする関孝和や、碁のライバル本因坊道策、会津藩士安藤との関係にも表れ、現実の世界で利害計算が第一になっている人間関係にまみれた者から見ると、そのすがすがしさはまぶしいくらいだ。

しかし、改暦は政治とはもちろん無縁ではなく、春海自身も、改暦事業に関わる中で、暦を相対化するということが、権威そのものを相対化する危険をはらむものだと気づく。「権威の所在−つまり人々は、徳川幕府というものを絶対的なものとして崇めているわけではないのではないか。帝のおわす京、神々の坐す神宮、仏を尊崇する寺院、五畿七道に配置された藩体制。人々が自由に権威を選ぶ余地はいたるところに残されており、しかもそうした余地は、決して誰にも埋めることのできないものなのではないだろうか。」
暦を幕府の力で正確なものに変えることは、幕府の権威を絶対的なものとするためにも必要だったのだ。

しかし、そうした政治的な思惑ですら、作者の手にかかると、やはり公平無私な企みになる。民の安寧のために武断政治から文治政治への転換が絶対必要、改暦はその第一歩と考える家光の異母弟保科正之の徹底した名君ぶり、数々の善政も、自分の手柄とあっては徳川宗家の恥と自分が関わった書類を焼き捨てる忠義と無私(その徳川家への忠誠という家訓のために、幕末会津藩は朝敵とされ白虎隊などの大きな悲劇に見舞われる)にも泣かされる。水戸光国も大きな役割を果たす。それがきれい事になっていない筆力がすばらしい。

全て、歴史の転換点にあって、個人の利益でなく、自らの果たすべき役割だけに集中する人々の姿が、読者に清冽な印象を与えるのだ。

また、主人公のえんとの関係も、甘いばかりの恋愛でなく、えんの自律した女性ぶりも共感できる。

久しぶりに読書の楽しさをどっぷりと堪能させてくれた作品。

『小さいおうち』も悪くはなかったが、なぜ少なくともこの作品が直木賞を同時受賞しなかったのかが不思議でならない。
天地明察 Amazon書評・レビュー: 天地明察より
404874013X
No.58
(4pt)

暦が持って意味を考えさせる小説

現代では何気なく使っている暦が江戸時代においても、政治、神事など幅広く影響を持っていた事を前提とした小説であり、細かな設定に難があるにしても、その舞台設定・着想は面白いと思う。この様な現代の科学社会の中で当然と思われているものを、歴史的に再構成しエンターテイメントな小説にした本書の様な本がこれから出てくる事を期待している。
天地明察 Amazon書評・レビュー: 天地明察より
404874013X
No.57
(4pt)

日本の暦についての再確認

韓国ドラマ「善徳女王」を見て、随分昔から暦というのは重要な、今以上に神の力的な存在だったと知りました。
江戸時代、外来品ではない本物の日本の暦を作ったという小説です。
江戸前期の賢い人達が自分達の身分の中で協調し協力し素晴らしい暦を数十年もかかって出来た感動的な小説でした。
天地明察 Amazon書評・レビュー: 天地明察より
404874013X
No.56
(5pt)

名作!!

ただ今読了しました。名作!!この名に相応しい、久々の日本文学です。小説の醍醐味、読むこの楽しさを久々に感じました。著者の力強い構成力もグワッと感じます。どの点をとっても素晴らしいものです。
確かにこれはこのまま映像になります。この本を読むだけで天界の星々が見えますね、晴れた犬吠埼の夜空は確かに現在でも見事の一字に尽きます。それも思い出させてくれました。
今、これほどの筆力と全体感、構成力のある書き手はそういません。
翻訳物ばかり読んでいて、日本に良い書き手がいなくなったと思っていたのですが、この度これを「拝読」して改めて、日本の小説もまだまだいける、と思い直しました。
主人公春海に集中して弛むところがなく、周囲の人物も必要不可欠な数とし(それでも結構登場はしますが)、その代わり、登場させたからには必ず重要な任務が与えられております。小説なのに、登場人物に入念な配慮がなされています。

関孝和と初めて対面するときの、関の激怒は良いですね、あれは思いっきり叱ることで春海を救っているんです。
そして、この小説は人間の死を扱っている小説でもあります。人間の限りある生とその死を明確に伝えることによって星辰の長さとの対比を扱っている類稀な小説です。
いずれに致しましても、この充実感、この幸せは素直に著者にありがとう、と言えるものです。
ありがとうございました。
天地明察 Amazon書評・レビュー: 天地明察より
404874013X
No.55
(4pt)

天地未明

「天地明察」非常に面白く読みました。
碁打ち、算数、天文、歴史、好きには答えられない小説。
作者は非常に良く調べているが、専門家のチェックも必要だったのではと思う。
大切な春海の第1の出題はあまりにも誤りが明白過ぎるし、比に単位が入っているのもおかしい。
小円の径を7寸、大円の径を30寸にすればと思うが、これは解がある。
第2の出題もこれだけでは不定で幾らでも解がある。
各星の周の関係に対する何らかの規制(規則を持った数列として)が必要。
最後の章は「天地明察」で良いが、主人公の性格からして、
結と表題は「天地未明」の方が良いようにも思う。
天地明察 Amazon書評・レビュー: 天地明察より
404874013X
No.54
(4pt)

『士気凛然、勇気百倍』の力作

ご存知’10年、「第7回本屋大賞」、「第31回吉川英治文学新人賞」受賞作。これまで一部のファンの間では熱烈な支持を得ていた冲方丁(うぶかたとう)だが、初めて時代小説にトライした本書でブレイク、一躍全国区の作家になった。本とコミックの情報誌『ダ・ヴィンチ』’11年1月号で発表された、読書好き4652人のアンケートによる「ブック・オブ・ザ・イヤー2010」総合第2位(ちなみにTOPは村上春樹の『1Q84』BOOK3)、ミステリー・エンターテインメント第4位に選ばれた。

「今日が何月何日であるか。その決定権を持つとは、・・・宗教、政治、文化、経済―全てにおいて君臨するということなのである。」暦とはこれほど重みのあるものなのか。まず、それに驚いた。江戸時代、4代将軍徳川家綱の時代、そんな日本独自の暦を作ることに生涯をかけた男がいた。渋川春海(しぶかわはるみ)は、碁の名家の生まれで、幕府の公務として将軍の前で碁を打つ身分だったが、一方でそれにも増して算術に身をのめりこませるほど興味を持っていた。物語は、碁を通して幕閣の重鎮とも親しく接する“特権”があった春海が、能力を見出され、彼らの推挙と命によって、数多くの知遇と協力者を得て暦作りに奮闘する20年余りの歳月が描かれる。

この春海のキャラクター造形が秀逸である。さまざまな出会いや出来事に対してやたら大げさな、「蹌踉」「瞠目」「慙愧」「凝然」「卒然」それこそ時代がかった表現で反応するのだが、すこしも重々しさは感じない。むしろ情熱的で爽やかな青春成長小説の趣がある。

また、ふだんあまり気に留めない、碁や算術、暦といったものの成り立ちについて、読者の知的好奇心を充たし、一方で戦乱の世から泰平の世になり、幕府と朝廷との関係、為政者の方針が武断から法治・文治へと移りゆく様などがよくわかる歴史書としての一面も併せ持っている。

まさに、本書はエンターテインメント時代小説と呼んでしまうのが惜しいような『士気凛然、勇気百倍』の力作である。

天地明察 Amazon書評・レビュー: 天地明察より
404874013X
No.53
(5pt)

力作です

物語に引き込む力が素晴らしい。
難しい導入部から見事になされています。

エンターテイメントとして楽しく読むことができます。
他レビューで指摘されている問題点も、物語の流れとしては気になりません。
その辺りは読者の個性も関係してくると思いますが。

自分が娯楽小説を読みたいと思うのであれば、面白いこと請け合いでしょう。
天地明察 Amazon書評・レビュー: 天地明察より
404874013X
No.52
(5pt)

さらっと楽しく読めました

ここ数年 ビジネス書ばかり読んでいたのですが、
久々に読んだフィクションがこの本で良かったです。

小説って楽しい、また色々読んでみようかな〜、
と思うきっかけになりました。

主人公が全力で天職に打ち込んでいく姿を描いたもので、
爽やかな恋愛もキレイな感じで織り交ぜられていて、
小学生が読んでもOKなピュアなファンタジーという感想です。

舞台となる江戸時代の時代考証などが浅いというコメントもありましたが、
あまり詳しくない自分は全く気になりませんでした。

さらっと楽しく読めました。





天地明察 Amazon書評・レビュー: 天地明察より
404874013X
No.51
(5pt)

読んで見て欲しい

碁打ちの主人公が幕府の大きな事業を支えてくれる人と共に成し遂げていくもので
いろいろな苦難が主人公を待ち受けています。
通勤中に読んでいましたが気になりすぎて業務中にも読んだりしていました。

読んだあとの爽快感もよく、エンターテイメントとしてのこの作品のレベルの高さに作家さんの力、能力を感じました。

フィクションなので史実とは若干のずれなどはあるかもしれませんが良いものです。
一度は読んでみて欲しい作品です。
天地明察 Amazon書評・レビュー: 天地明察より
404874013X
No.50
(5pt)

至高の「大衆」小説。

初めて読んだ時代小説で、初めて読んだ冲方丁小説。
厚さに勝る熱さが含まれている、良書。
歴史的背景を知らずとも、これのみで面白く読める。囲碁を知っていると、更に面白く読める。
天と、地と、人とが結び付くダイナミズムが、大きなうねりとなって蠢動するストーリーに感服。
天地明察 Amazon書評・レビュー: 天地明察より
404874013X
No.49
(5pt)

夢中になりすぎて、降車駅を乗り過ごしそうになった

算数は得意だけれども、
数学は苦手なわたくし。
しかも、碁のルールも知らない。

序盤は、
「なんでこの本が本屋大賞の1位になったのか」
まったくわからないほど、読み進めるのに苦労をしたのですが、
気がつくと、主人公の生き様にグイグイと引き込まれ、通勤途中の、
電車内で、降車駅を乗り過ごしそうになってしまうほど、夢中になっている自分がいました。

人生論あり
恋愛論あり
友情論あり

この1冊に人の一生のすべてが綴られております。

読了後には「やっぱり1位はスゴイね!」と
感動に眼を潤ませながら笑顔で本を閉じました。

いやぁ、いい本をありがとうございました^0^
天地明察 Amazon書評・レビュー: 天地明察より
404874013X
No.48
(5pt)

非常に面白いです

読んでいると、どんどん物語に引き込まれていくような感じで、気付くと夢中で読んでました。最近読んだ本の中ではピカイチでした。ハッキリ言って、専門的な内容や時代背景はあまり分からないですが、そんな難しい事考えながら読む本ではありません。粗探しみたいな読み方をせずに、素直に一つの読物として見れば、良い作品だと思います。
天地明察 Amazon書評・レビュー: 天地明察より
404874013X
No.47
(5pt)

あきらめないこと.

当時最新の数学と観測技術を基に日本のカレンダーを作った渋川春海.
予報が外れて何度も苦しい思いをしても,絶対に諦めない姿勢を学んだ.
科学者は昔も現代も,自分の仕事をひたすら信じ続けることが大事なのだ.

終盤では,最終的に自分のカレンダーが採用されるために,まるで碁を打つように
(実際に碁打ちなのだが)外堀を埋めていく作戦をとる.プロジェクトを成功させ
るためにはそういった才覚も必要なのだろう.

しかし主人公があんなにも草食系男子なのは,現代の小説だからなのだろうか.
それとも本当にそうだったのかな?
知る由もないが,一風変わった時代小説としても楽しめる.
天地明察 Amazon書評・レビュー: 天地明察より
404874013X
No.46
(4pt)

面白いけど、『ばいばい、アース』や『マルドッゥク・スクランブル』はもっと面白い

冲方丁の本。話題の本。2010年本屋大賞受賞の本。

内容紹介のなどから、この本がいわゆる時代小説とよばれる種類の本だとあったので、あまり読む気はしなかった。ただ、本人のブログなどを見て、色々と思い入れもあるようだし、何より冲方丁の作品であるので十分に信頼出来るので、(話題になっていたり、賞を取った本を読むというのは、少々癪だった。というか、そもそもこういう賞があること自体、今回初めて認識したし、面白い本が受賞するわけでもなく、まあ、宣伝の一種程度としか思っていなかったが、折角なので)読んでみた。

結論。面白い。冲方丁というブランドであるので、面白いというのは初めからわかっているつもりだったが、それでも面白いと思った。ただ、それでも、同時に物足りなさも感じた。『ばいばい、アース』や『マルドゥック・スクランブル』と比べたとき、単純に物量の差か、それとも、完全なフィクションと元となる史実があることによるものか、あるいは、雑誌に連載していたことによるのか、判然としないが、なんとなく物足りなく感じた。

これまでの『ばいばい、ー』や『マルドゥックー』では、ある場面の描写は、これでもかというほど、濃密に描かれているが、今作では、むしろその反対に、数年、十数年という長い時間を、圧縮して描いている。その辺りの書き方の違いが、物足りなさ、もっともっと濃い作品が書けるはずだと感じてしまう要因かもしれない。

そういった部分での欲求不満は残るし、個人的な好みとしてはやはり、『ばいばい、ー』や『マルドッゥクー』の方が好きだが、本書も勿論、非常に楽しめた。あるいは、暦や、和算についての解説本のようなものも別にあると面白いかもしれない。
天地明察 Amazon書評・レビュー: 天地明察より
404874013X
No.45
(4pt)

暦!

熱い物語だった。国産の暦の誕生にこんなドラマがあったとは、
と大変勉強になりました。
いまの日本人ではここまで純粋に打ち込めない。
あの時代に生まれてここまで人生を捧げられた渋川春海が羨ましい。(1639-1715)
映画化した際には、主演には本村弁護士を薦めたい。
天地明察 Amazon書評・レビュー: 天地明察より
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No.44
(5pt)

改暦という大プロジェクトに挑んだ男たちの物語

『マルドゥック・スクランブル』とかで有名なSF作家の冲方丁の初の時代小説。直木賞候補にまでなった。
その評価に違わず、とっても面白い、時代小説だった。しかもよくある戦国武将の話や江戸の庶民の暮らしの話とかではなく、改暦という歴史上の出来事と日本における算術、天文学の発展とをひとりの碁の棋士を主人公に描いている。

主人公である渋川春海という男の成長物語とも読めるし、それを中心に描かれていて、そこに面白さもあるんだけど、私としては、改暦という大プロジェクト自体が、春海というプロジェクトリーダの元、いろいろな失敗を重ねながら、関孝和を始めとする支援者の協力も得て、実現していくというところに興味を持った。自分自身がプロジェクトに携わることも多いので、こういったプロジェクトモノ好きなんだよね。著者の達者な表現力で泣けるプロジェクト小説になっていると思う。時代小説ということよりもそちらに感心した。

後半の駆け足の展開にはちょっと不マッもあるけど、もう、とにかく改暦というテーマに目をつけた時点で勝ちだろう。冲方丁のファンもそうでない人も楽しめる物語だ。


天地明察 Amazon書評・レビュー: 天地明察より
404874013X
No.43
(4pt)

生涯を改暦に懸けた江戸時代の天文学者、渋川春海の物語

江戸時代、4代将軍家綱の治世。
碁の名門、安井家に生まれた算哲は
数学を学ぶうちに暦学の存在を知り、その研究にひきこまれていきます。
それは、彼の生涯を懸けた改暦事業の幕開けでした。

天文学者、渋川春海(安井算哲)の物語です。
関孝和、本因坊道悦、山崎闇斎、そして徳川光圀など、
随所に実在した人物が登場し、かなりリアリティがあります。

「囲碁侍」算哲が天才数学者関の存在を知り、挑み、挫折したこと。
全国各地を測量して回り、その結果授時暦への改暦を願い出たこと。
そして授時暦に代わる、研究の集大成たる「大和暦」を作り上げたこと。

これらの事実が、彼の清々しい言動を通し、明確に伝わってきます。
一貫して描かれているのは、一途かつ頑固な改暦への情熱です。
そしてその情熱を支える妻、えんの賢さ・温かさもいい味を出しています。

フィクションの部分も多いようですが、時代小説はこういうものかもしれません。
時代小説が好きな方におすすめします。
天地明察 Amazon書評・レビュー: 天地明察より
404874013X
No.42
(4pt)

等身大の主人公

歴史的な事実関係は知らずに読みました。
主人公を一般人の(?)読者と等身大に設定し、大業を成し遂げる
様は痛快です。なんとなく勇気が沸いてきますね。
天地明察 Amazon書評・レビュー: 天地明察より
404874013X
No.41
(5pt)

青春小説として、素直に感動!

科学的事実や歴史的事実には詳しくないので他の評者が仰るような感じは
持ちませんでした。所々、これ本当?と思う箇所は勿論ありましたが。
ストーリー展開も平凡、主人公の個性も強く現れない。それでも、前半は
他人の布石に動かされる中ではSWOT分析等のマーケティング手法を用いたり、
水戸光圀や関孝和に陰に陽に応援され、粛々と自分の課題に取り組み、
最後には自らの布石の下、目的の為には手段を選ばず(面子にも拘らず)
淡々と過ぎてゆく展開。
青春小説として読めば、何度も泣く場面がありました。
天地明察 Amazon書評・レビュー: 天地明察より
404874013X