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ワニの黄色い目
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ワニの黄色い目の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全15件 1~15 1/1ページ
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星が5個じゃ足りないくらい面白かった。 設定も良いし、登場人物のそれぞれが人間的で、魅力的。 性格だって、どの人も良い部分と同じくらいに欠点もあるけれど、それは当たり前で、完璧な人なんていない。 各登場人物を薄っぺらなものとして描くのではなく、内面を深く掘り下げて、凝った描写によりイキイキさせているのが、この書き手の秀逸な才能である。 ストーリーも面白く、先が気になって気になってとまらない。 パリ、そしてパリ近郊に住む皆さんもいろいろな事情があって、それぞれに頑張って生きている! とんでもなく面白い本に出会ってしまったことが嬉しくてたまらない。 | ||||
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下巻に入っても面白さは失速しない。 最後の最後まで夢中で読んでしまった。 エンディングには驚いたし、ハラハラしっぱなしで、落ち着かなかった。 主人公にとってはとてもよかったのだが、主人公の姉のことを考えると、いたたまれなくなった。これしかなかったの?お姉さんにももっと優しい結末はなかったの?とつらくなった。ジョーが「ああ姉さん、姉さんの身に悪いことが起こりませんように」と唱えるところだけは、どうも浮いているような、偽善者っぽいかんじがして受け入れがたかった。 それにしても面白かった! 読者に一番人気が高かったのはマルセルだそうだが、自分もマルセルが好きだった。 彼とジョジアーヌの間に息子が産まれた場面には感動してしまって、本当にこの世の中に、マルセルとジョジアーヌと赤ん坊の三人が生きて幸せに暮らしているように感じている。 | ||||
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ごく平凡でさえない主婦のジョー。映画やドラマでよくある夫が愛人と家を出ていくところから物語は始まる。収入がないところに夫の借金まで背負う主人公。お人好しで誰にでもいい顔をする姿はフィクションではベタな設定なのだが、母の夫マルセルとその秘書(愛人)ジョジアーヌの純愛物語。ジョーの親友にもなにか秘密がありそうで脇を固める登場人物の個性が強く描かれている。特に美しさを誇り自信満々な姉のイリス、イリス大好きで夫をお財布としか見ていない母アンリエットの個性の強烈なこと。ジョーと姉、母親との関係は被支配者と支配する側、フランス版毒母毒姉物語としても読めた。 基本はラブロマンスありのサクセスストーリーなのだが様々な人間模様が描かれていて、半端なく面白かった。 | ||||
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タイトルにひかれて読み始めたのですが、上巻で夫がアフリカでワニの飼育をしたからか、と深く考えなかったけれどタイトルの意味が分かった時に作者のセンスの良さに思わずうなってしまいました。 フランス小説のイメージが変わりました。 | ||||
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何人もの人の事情が交錯して良くできてると思います。なかなか途中でやめられなくなります。 | ||||
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面白い、と聞き購入しました。フランスの小説を読むのは珍しいのですが、おもしろかったです。 | ||||
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ミステリーばかりを読んでいますが、この本は違った分野ながら面白かったです。 | ||||
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世界観や習慣の違和感から外国文学になじめなかった自分でも楽しめました。訳者や監修者の貢献度も高いのではないでしょうか。 イヤなヤツはいるが悪人はいない・好きじゃないヤツばかりだけれど誰も嫌いになれない・幸福を望まないが不幸であって欲しくない・・・ 抜群に光輝くことなく、相反する様々な想いを抱いてしまうキャラクター達が大きな魅力を放っています。 それにしても、様々の「?」は次回作以降へ、という締め方はいささか不親切でしょう。作品中でこういった戦略を皮肉っていたのに。 | ||||
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誰も死なないし、特別な事件が起きるわけでもない。でも主人公には人生を揺るがすような事が次々と起きてしまいます。最初は情けないほど弱い人だったのに、だんだんと自分の本来の強さが出てきて、最期には本当に強い女性に母になっていきます。 小説としてはよくある設定なのかもしれませんが、非常に読み易く2日で上下巻が読めちゃうぐらいです。主人公の旦那さんが最後に亡くなってしまいますが、これは本当に亡くなったのか?偽装なのか?早く続きが読みたいです。 | ||||
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主人公ジョー以外の登場人物がとても個性的。姉のイリスや母親のアンリエット、母親の再婚相手の会社の社長マルセル、マルセルの秘書兼愛人ジョジアーヌなど、それぞれ人間の欲望を体現しているようで、人物の複雑さや性格の陰影のようなものは感じられないけれど、なかなかリアルで魅力的だ。こうした登場人物一人ひとりに視点を持たせ、ジョー自身の物語と平行してそれぞれの物語が進行していく。母娘の確執、夫の借金や浮気、援助交際、勝ち組と負け組、身の丈を超える野心に自滅していく男と女、などなど、フランスに限らず、今の私たちが直面する問題がテーマとして取り上げられていて、海外物を読んでいる気がしない。また、劇中劇のように出てくるフランス中世の物語が意外に面白かった。その部分だけ非常にくだけた口語体にしているせいでもあるのだが・・・。深くはないが、読んでいて飽きない。笑ったり泣いたりしながら楽しく読める娯楽小説。 | ||||
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アラフォー女のサクセス・ストーリー。あの「ほたるのひかり」の原作者ひうらさとるさんが応援(?)していたので買ってみました。 じゃがいもの表面をすべった皮むき器がそのまま手首に突き刺さり、真白いシンクがみるみる血で赤く染まっていくという、ちょっとギョッとする描写から始まるので、ドロドロとした人間模様が綴られていくのだろうかと身構えてしまったのですが…。夫の不倫、姉に対する劣等感、母親との確執、シングルマザーとなってからの金銭的な苦労の数々、思春期の娘との対立、と主人公ジョーの抱える問題は暗く重いのですが、ジョーの奮闘がコミカルなタッチで語られてます。「人生、どんな時でもなんとかなる」みたいな楽観主義が感じられて、好感が持てました。 | ||||
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知人の勧めで読み始め、一気に読破! 女性向けかな〜、なんて思ったけど、男が読んでも楽しめた。 何より登場人物の個性が生き生きとしていて、翻訳物と思えないほど。 主人公のジョーの超ジミなライフスタイルが結構好感持てて、でも読み進むうちに彼女が輝き始めるのが嬉しい。 これって、今の悩み多き女性たちのギモンにもこたえてくれる手引書かも。 映画にしたら面白いんだけど、誰かやらないのかなー。 最近読んだ小説の中ではダントツに面白かった。オススメ、です。 | ||||
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読み進むうちに、物語の世界に自然と入り込んでしまいました。 主人公だけでなく、登場人物たちのモノローグが盛り込まれて、 『人それぞれ、思いや悩みってあるよね〜。』と、共感したり 慰められたり。 主人公の専門であるフランス中世の小話や、ワニの生態など、 普段気に掛けないことについても、非常に興味深く説明がされて いて、『なるほど!』とマメ知識も増えました。 イチオシです! | ||||
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自信も、お金も、美貌も無い中世研究家の中年女性ジョゼフィーヌが主人公。 彼女は、お星様に祈ってしまうくらいピュアでナイーブな女性。 そんな彼女が愛人と出て行った夫の借金を背負ったり、主人公とは正反対の美人かつお金持ちで 作家としての名声だけを手に入れたい姉のゴーストライターをしたりしながら、 懸命に娘たちとの生活を守っていく中で、少しづつ自分の人生に目覚めていくお話。 周りのキャラクター達もとっても魅力的で、みんなが愛と幸せを掴むために四苦八苦。 軽快なトーンながらも、愛や人間についてちょっとビターなのはフランス流でしょうか? どうなるのかしらと思いながらページを捲る手が止まりませんでした。 年をとっても新しい自分の人生を生きられる。愛を得られる。夢を見られる。 ジョゼフィーヌいわく「よく生きるためには、人生に飛びこまなくちゃ。」と思わせてくれる作品でした!! 大好きです! 三部作みたいなので、早く続きが読みたいです。 ちょっと高いから星は四つで・・・。 | ||||
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大好きな石井ゆかりさん推薦ということで購入しましたが・・・。 面白かった!! 普段レビューを書くことはないのですが、これは書かなきゃ!と思いました。 主人公は、パリ郊外に住む二人の娘のママ、ジョー。 夫が愛人と出ていったことがきっかけで、ジョーは初めて自分の人生と向き合う。 ジョーとは正反対の自信満々セレブ姉・イリスに引け目を感じたり、娘の一言に傷ついたり、 図書館で見かけた男性に恋したり。 パリの空気を感じながら、ゆっくりと成長していくジョーにどんどん引き込まれていきました。 こんな読みやすくて面白いフランスの小説があったのですね! これは超オススメです!! | ||||
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