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黒十字サナトリウム
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黒十字サナトリウムの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点5.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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電子書籍では、表紙ががらっと変わって天井絵のような構図になってて美しい。 ラストに絵巻物のような状態で再びこのイラストが見れるあたりがいいかんじ。 | ||||
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絶版で中古価格が高い。 電子書籍で買ったほうが中古本よりお買い得です(1680円)。 BookLive! Digital e-hon eBookJapan GALAPAGOS STORE Neowing ソニー Reader Store 紀伊國屋Kinoppy 東芝BookPlace ひかりTVブック いろんなところで電子版で出てるので、アマゾンさんもKindle化をしてください。 | ||||
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この作品はハイレベルです。難しいという意味じゃありません。 正直、ここまで表現力のある作家さんは、個人的になかなかいきあたりません。。 「吸血鬼」のような空想世界の存在をテーマにしていながら、緻密な情景描写、間接的な心理描写など縦横無尽の表現力で、あたかもリアルに体験しているような錯覚さえ覚えます。 吸血鬼だから、空想だからという強引さは一切感じませんでした。 作者さんの視点が、こだわりや信念によって固定されていないのか、とにかく痛快に言葉が綴られていきます。 ネタばれになるので具体的に言えないのがもどかしいですが、章によっては想像力だけで構築されたとは思えないくらいのリアリティを体験しました。このリアリティから感じたのは、文章力だけではなし得ない、作者さんの人間としての体験の幅広さのようなもの、またそれらの体験によって習得した人間心理の熟知感のようなものです。それが底流にあり、さらにセンスのよい、時にアバンギャルドに感じるくらいの言葉の使い方と相まって、説得力あるリアリティ世界の実現に繋がっている、そんな気がしました。 時には陰鬱な寒々しい町、時には雨のそぼ降る郊外、そして雪深い村など・・様々なシーンで、「あ、過去にこれに似た体験してるかも」と思ってしまうほど、その場の臨場感に浸れ、大げさにいえば文章表現の新たな可能性・・を感じましたね。 なお、吸血鬼のエンターテイメントというとハリウッド映画のようなアクション気味のものを想像しがちですが、この作品はちょっと方向性が違います。しっとりとした世界感の中で展開していき、それでいてドキドキ感も十分に盛り込まれ、何気なく読むだけで十分に楽しめました。 | ||||
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初めの1/3は難しくてなかなか進みませんでしたが途中からはぐいぐい引き込まれていきました。 細かい歴史背景、キリスト教、哲学、伝説をうまく組み合わせています。 作家自身が哲学専攻、アメリカへの留学経験もあることからかちょっとソフィーの世界を思い出すような哲学をところどころに織り込んでいます。 キリスト教のことなどかなりリサーチして書いているのかありきたりの吸血鬼のお話ではなくかなり深いお話に仕上がっています。 SF好きによりはミステリー、吸血鬼、美少年好きの方にお勧めです。 | ||||
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この作品がなぜ「SF」で新人賞をとったのか、ずっと不思議に思いながら読んでいると、最後の最後で、あっと言わされてしまいました。 あんなにヒントが出ていてどこかで気づくはずだったのに、と悔しいくらいです。 逆にいえば、最後までの内容は「SF」らしくありません。宇宙が出てくるわけでも、科学を駆使しているわけでもないし…。 しかも、2段組で漢字多くてとっつきにくそう…なんですが、話は面白くてぐいぐいと引っ張られるように読めます。色んな登場人物の視点から話が進んで、短編集みたいなつくり。最後にその短編がびしっと結末に繋がります。2回読むと伏線がいっぱいあって、ああそうかそうかと思いました。 特筆すべきはなんといっても独特な文章の美しさ。「稲光がまたたくみたいな美しい恐怖」とか、普通言わないけど、確かに稲光って綺麗だけど怖くもあるなあ、と納得しちゃいます。また、後半で鏡屋が「クリスタルグラスアイスムーン」という鏡を作るのですが、この場面は全体が詩みたいに美しい! 久しぶりに文章も楽しめる本だなと思いました。 長編好き、萩尾望都好きには特にオススメです。SF好きのヒトは推理小説のようにオチを探しながら読むのも楽しめると思います。 | ||||
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