機龍警察 自爆条項
評判
機龍警察 自爆条項の評価:
4.59/5点 レビュー 46件。 A ランク
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全46件 21〜40 2/3ページ
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機龍警察 自爆条項の評価:
4.59/5点 レビュー 46件。 A ランク
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SF+警察小説の見事な筆致に、第1作を十分に楽しんだ私は、ある程度の期待を胸に本作品を読んだわけだが、出来映えの見事さは想像以上。
上下二分冊の長さを全く感じさせない、傑作だと思います。
機甲兵装という二足歩行の人型兵器に対抗し、近未来の警視庁に創設された特捜部。
そこに装備された龍機兵(ドラグーン)と呼ばれるパワードスーツには、三人の警部が搭乗要員として雇われ、活躍を期待されていた。
今回は、三人のうちの紅一点、ライザ・ラードナー警部が主人公となっています。
英国から高官を迎えることになった日本政府。
都内に滞在することになった高官が、アイルランドのテロ組織IRFに命を狙われていることを察知した特捜部は、捜査を開始。
この物語世界の現在と並行して描かれるのが、アイルランド人であるライザの過去。
彼女は、何とこのテロ組織IRFに所属していたという過去があったのです。
何故、彼女がテロ組織に入ることになったのか?
そこには、壮絶な体験があった…。
このライザと対照的に描かれるのが、特捜部技術班の鈴石緑主任で、彼女には、ライザを心情的に忌避するある理由がありました。
彼女の登場シーンは、ライザに比べれば、ほんのわずかですが、物語の重要なスパイスになっています。
本作品は、SFですが、パワードスーツを身に着けての戦闘シーンは数えるほどしかなく、それが逆に、読み応えのあるシーンとして描き出すことに成功していると思います。
特に、特捜部長の沖津と、IRFのテロリスト、通称<詩人>キリアン・クインとの頭脳戦が、背景として描かれることで、緊迫感のある展開が待ち受けています。
そして、本作品の一番の肝は、副題の「自爆条項」でしょう。
この意味するところが明らかになる後半部分で、物語の面白さと深みが倍加したように思います。
本作品は、テロが横行する現代社会において、一つの到達点と言えるのではないでしょうか。
SFとミステリが見事に融合した秀作として、大いにオススメします。