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下町ロケット



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【この小説が収録されている参考書籍】
下町ロケット
下町ロケット (小学館文庫)

下町ロケットの評価: 4.52/5点 レビュー 611件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.52pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全545件 481~500 25/28ページ
No.65:
(5pt)

働く人の『誇り』

内容は決して軽くないものの痛快、爽快!で、純粋にお話として十二分に楽しめました。さらにサラリーマンの方、特に企業の技術、経営、財務関係の方、銀行、知財関係の方などは読後しばらくニヤニヤしながら仕事できること請け合いです。
すばらしい製品を世に送り出すときの主人公はやはり技術者、技術者の能力の高さや熱意こそが尊ばれるべきであり、すぐれた技術や結果物こそが真の価値なのだと、強く再認識しました。しかし、ものづくりはお金がなくては決してできないし、他社との関係で特許も無視はできない。人が助け合って働く以上、大企業にも町工場にも、しがらみができる。人の温かさや残酷さに涙がでる。そんな現実社会のなか、どの立場の人間にも強みがあり、弱みがある。そして何よりも仕事人としての誇りがある。ロケット攻防戦の人間模様のもとでひときわ輝く、各人全員の『誇り』ー自分の仕事で『食べて』『生きて』いくことの誇りーにこそ、胸を打たれました。

個人的には、企業の技術者だった10年間に業界再編や特許切れ絡みなどによる幾度かのリストラを経て、特許関係の仕事をしている現在、この本の前を読まずに素通りすることはできませんでした。ともあれ、読んで大正解でした。数多の働く人々にあらためて敬意と感謝を表するとともに、私自身もせっかく仕事をいただけるのなら誇り高くやらねば!(やり続けるのは難しいですが...)と思った次第です。
下町ロケットAmazon書評・レビュー:下町ロケットより
4093862923
No.64:
(5pt)

優秀な技術を評価しない伸びない日本の縮図

知的財産と優秀な技術をめぐる中小企業、大手、国とサラリーマンの駆け引き。これ自体が優れた技術をどんどん取り入れて必要なものにお金をつぎ込んで他の追随を許さない国家を作っていけない日本の現状を、実社会の背景、登場人物を通して見事に描き出している。情熱的な研究者が日本のいたるところにいることを、その技術を如何に伸ばしていくかが分からずにいいる背景が濃厚に書かれている。残念なのは、地方が舞台でないことだけ。現実の日本社会では、中央は中央のやり方でやるが、地方の頭脳への助け方とは違っているという点、しかし実際は違っていてはいけない点まで踏み込んでいれば、もっと良かった。
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4093862923
No.63:
(5pt)

読後の清々しさが良いです!

夢に向かって挑戦する、ある種のフェアプレーみたいなものが報われる、読後にそんな清々しさが残る作品です。
銀行ホサレ(出向)の殿村経理部長、これが名わき役で、いい味出てます。
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4093862923
No.62:
(5pt)

泣けました。働く者にエネルギーを与えてくれる一冊

冒頭が、ロケットの発射場面から始まるため、ちょっと安っぽい宇宙物語のような印象を受けます。宇宙ロケットという世俗離れした内容を扱う読みにくい作品かもしれない……そんな気持ちが浮かびますが、すぐに杞憂におわります。このロケットの発射に失敗した主人公が、実家の精密機器製作所を継ぐことになり、一気にわかりやすい話へと変わるからです。中小企業の経営者に転じた主人公は、資金繰りにあえぎ、社員の反発に悩み、さらに大企業からのいわれなき圧力に窮する――。こうした数々の苦しい場面を、もとロケットエンジン工学者が経営する会社ならではの「技術力」で乗り切っていく様子が、筆者の筆力によって感動物語になっていきます。私は、読んでいて涙が出る場面がたびたびありました。働く者に大きなエネルギーを与えてくれる一冊になっています。とても面白かったです。
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4093862923
No.61:
(5pt)

城山三郎、高杉良の後継者

夕刻から、今年の直木賞を取った池井戸潤「下町ロケット」(小学館)を読み始めて、寝るまでに一気に読み終えた。面白くテンポがいいので飽きずに読めた。ロケット研究者が打ち上げに失敗して辞職し、下町の家業の中小企業を継ぐのだが、思いがけず、日本を代表する重工会社と戦いつつ、国家プロジェクトの一翼を担っていく感動的な物語である。日本のものづくりの現場の素晴らしさに勇気を与えてくれる作品だ。

大企業のスタイル、知財を巡る戦い、人間関係の複雑さ、そして志の大切さなどがよくわかる素晴らしい小説で、エンターテイメント性も高い。正義感、夢、企業とは何かという問いかけ、生き方、そういうものが底流を流れており、人の世も捨てたものではないという感慨を持って読み進めることができて気持ちがいい。脇役の出向の銀行マンの渋い役回りなどは銀行に働いたものの矜持だろうか。そして何より時代をよく描いており、人間のつかみ方も納得感がある。この小説が映画になるという報道もあったが、映画作品にふさわしい作品だと納得した。

著者は1963年生まれ。慶応を出て10年ほど三菱銀行に勤務した後に、32歳で退職。35歳で小説家デビュー。この小説の中には、いろいろな業種と付き合う銀行マンという目線で、接した企業の姿が生き生きと描かれている。過去の作品タイトルを眺めると、「鉄の骨」「最終退行」「空飛ぶタイヤ」「オレたち花のバブル組」など企業に題材をとったものが多いように思う。私も城山三郎、高杉良をよく読んできたが、その後継的な作家という位置づけの作家かもしれない。贔屓にしたい。
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No.60:
(5pt)

一気に読み終えました

おもしろかったです。内容も下町工場の現状と融資先の銀行の対応など、作者の視点など深いところから描かれていて、本当に読んできて時間を忘れさせる小説でした。夢と希望というのもベクトルとしては最先端にある部分で刺激的でした。また読み直してみる機会があるでしょうし、きっと違う発見もありそう。
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No.59:
(4pt)

面白かったです

久しく小説を読んでも夢中になることがあまりなかったのですが、そんなわたしでも夢中になって読んでいました。

 娯楽小説の魅力が詰まっている熱い物語です。

 同じく好きだった池井戸作品の『鉄の骨』と比べてもあっという間に読み終えてしまいました。
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No.58:
(5pt)

古稀のBOOK探し

古稀になり、栄養となる・・・植物性の書を探しております。
そんな時にamazonに探すことにいたしておりますね…
私も誰にか言われそうなB型人間ハイハイ・・・親父の里も九州でした・・・
誤解をされてるのも確かですが・・・私は応援してますよ・・・変わり者の人間です。
これからもよろしくね。
東京の下町に8年間も単身赴任で頑張りました。
先日、はやぶさの話と若田光一さんのはなしも聞いてまいりました。
下町ロケットはタイミングが一番でした。


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No.57:
(5pt)

秀逸の作品です。

スポーツ選手などの本を最近多く読んでおりましたが,さすが直木賞の文章です。全てによく練られていて,物語も最高です。自分も裁判に関わったことがあり,その面でも,現実感あふれる描写でした。とてもよかったです。
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No.56:
(5pt)

これぞ小説たるや・・・・

直木賞を受賞しただけはあると思いました。
読後爽快になること間違い無し・・・
この本でもありましたが.HONDAなども最初は小さな会社。
大企業だからと言って偉いわけではありませんな
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No.55:
(5pt)

物語に達成感あり!

さすが直木賞受賞作、とってもおもしろい! 

 町の中小企業と大企業のロケットの部品についてのサクセス・ストーリーです。

 途中からロケットの部品を自社製作したいと夢を追いかける佃製作所と、どこまでも規則を守ろうとする

 帝国重工の対決は最後にどうなるのか?

 佃社長が意地を張り自分の志を貫き通すところに感銘を受けました。
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No.54:
(5pt)

ワクワクした

宇宙だし夢があるし最高
金融機関で働いているので、前半も面白い。
読むべき
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No.53:
(5pt)

直木賞ってバラエティに富んでますね。

芥川賞、直木賞とも選ばれた作品はずーっと読んでますが、今回のこの作品を読んだ感想としては、直木賞って言うのはふところが広いなと。ここ数年どれも同じような作品は見当たらないですからね。その中でも私はこの本が気に入ってしまいました。私が理系出身ということも関係しているかも知れませんが、一日で一気に読んでしまいました。また、読後の爽やかなこと!おすすめ。
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No.52:
(5pt)

満点!素晴らしい!

素晴らしいエンターテイメント小説です。
でも女性には向かないかも、男の社会人の熱さで心震える物語です。

物語のラスト、あの人もこの人も叫んでるシーンを思い出すとまた思い出す感動しちゃいます!

前後半でテーマが別れているのも読み易さとして良いし、当然バラバラじゃ無くて前半があるから後半が生きてくる展開も素晴らしい。

テーマやディテールは小難しいけど、話しは読み易いエンターテイメント、映画で言えばカンヌの傑作じゃ無くてアカデミーの傑作みたいな感じ。

いや、本当ラスト涙止まらない・・・
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No.51:
(5pt)

爽快

最近ビジネス書や偉大な経営者の著書や伝記本を多読していましたが、
ある掲示板に久々に爽快感のある本であるとの書き込みがあり、早速
読みましたが、スピード感があり、登場人物の描き方も明解で、映像で
見るよりも鮮明に表現されており、あっという間に読み終えてしまい
しまいました。

途中何度か涙があふれ出てきた場面もあり久々に感動した一冊でした。
私も経営者の一角にあり部下やライバル会社などの苦悩もありますので、
佃社長の立場になって読んでしまいました。
経営者にとって非常に勇気付けられる本です。

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No.50:
(5pt)

痛快・現代劇小説

バーチャル世界だの、猟奇殺人だの、最近の小説は訳のわからないテーマが多いなかで、大企業の横暴な企業エゴに敢然を立ち向かい、苦労の末に成功を勝ちとるハッピーエンド。読んでいて久しぶりに気持ちがいい作品。
中小企業を取り巻く、様々な課題がリアルに表現されているが、筆者の元銀行員として実態を見てきた目が生きている。
危機が連鎖して主人公が追い詰められていくときに、家族、親、社員と自分を支える人々が主人公の人となりを立体的に浮き上がらせる。
人情味あふれる登場人物が場を盛り上げ、ついつい引き込まれていく。
ギリギリのところで挽回している描写が非常にリアルなので、「こんな小説じゃあるまいし?」というような薄っぺらなものは感じない。 読み返しても新たな発見がある良書。
下町ロケットAmazon書評・レビュー:下町ロケットより
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No.49:
(5pt)

最高の読後感と感動です

ミステリーとサスペンスばかり読んでいた私も、書店に行くたびに見かける「鉄の骨」の存在は知っていました。もちろん作家さんの名前も。
しかし粗筋を見たところミステリーではなく、社会・人間ドラマを扱ったものだったようなので特に興味は湧きませんでした。
ところが以前テレビで放映された「鉄の骨」のあまりの面白さゆえ即好きな作家リストに追加。ドラマではなく本で読むべきだったと後悔しました。
月並みな表現ですが、読み始めたら最後、どんどん引き込まれてしまい止まりません。
登場人物の性格や容姿なども非常に分かりやすく、しかも全員が影が薄くなることなくしっかりとストーリーの中での重要な役割を果たしており中だるみがまったくありません。
どこを読んでいてもそこで登場している人物に完全に感情移入させられてしまうところがこの作家さんの魅力ですね。
どんな感動的な本や映画でも涙を流すことのなかった私が、ラストの数ページでは涙が滲んでしまいました。
このレビューを書いている1週間後にこの「下町ロケット」がテレビドラマ放映されますが、今から楽しみにしています。
読書の楽しさ、喜び、わくわく感、爽快感、感動。すべてを最高の内容で与えてくれる至高のエンターテイメント小説です。
下町ロケットAmazon書評・レビュー:下町ロケットより
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No.48:
(5pt)

泣いて、怒って、悔しがって、そして笑える作品

著者の作品は「鉄の骨」に続いて2作目。「鉄の骨」はシリアスな題材を軽く読ませる作品だと思ったが、この著者独特の軽さが本書では絶妙に効いていい作品になっている。

内容は盛り沢山だ。
・下町の中小企業が取引先から切られて売上減少したところに、競合相手から特許侵害で訴えられて苦境に陥るが、敢然と法廷闘争に挑む。
・資金繰りに苦しむこの会社が、主力銀行に資金調達を申し込むが断られ金策に苦労する。
・日本を代表するロケットを作る日本屈指の重工業の製造会社から、エンジン部品の特許を売ってくれと言われるが断って、逆に自社製品をこの会社に売り込もうとする。
・中小企業の中における営業と研究部門の不和、経営方針を巡って経営陣と中堅どころとの対立。

などなどの、掘り下げると重くて深い話になりそうなテーマを、著者は軽やかに料理して話をどんどん進めていく。掘り下げが足りないと感じないわけではないが、読者はこのスピード感に乗せられて、ある時は大企業や銀行の横暴に憤り、悔しがり、ある時は社長の苦悩に共感して泣きそうになったり、そして物事がうまく進んだ時には一緒に喜んだりしてしまうのではないか。

少なくとも自分はそうだった。エンターテイメント精神に溢れているが、実は考えさせられるところも多い、いい作品だと思う。
下町ロケットAmazon書評・レビュー:下町ロケットより
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No.47:
(4pt)

最後の最後で納得する

直木賞選考委員の方が「読み終わった時の爽快感がある」とおっしゃっていました。私も読み始めて一気に4時間で読みとおしてしまうほど引き込まれるものがありました。テレビで著者池井戸潤氏が自らテレビドラマにもなることを紹介され「原作を超えた」と言われるのは困る、と言っていたが、私は最後の最後で納得しました。なぜ、主人公佃社長が、このロケットの水素エンジンに使うバルブシステムの特許を取り、これを決して売り渡さないし、使用させない理由が。帝国重工の役員会で、7年前に打ち上げに失敗したロケットの謎が明らかにされる・・・・・・・。
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4093862923
No.46:
(4pt)

こんな馬鹿ばっかりではないぞ

面白い痛快小説で一気に読める。主人公の中小企業側に憎めない好人物を配し、相手方の大企業各社には憎まれ役を配しているので、何と言うか安心して読める本だ。起承転結の四段構成になっているのだが、転から結の部分(帝国重工とのやり取り)にも小さいヤマがいくつもあって最後まで退屈させない。そういう筆者の気遣いもまた良い。

私は個人的には、中小企業善玉論には組しない。中小企業は生き残るのに必死だ、と本書にも何度も出てくるが、現実の中小企業取引は必死であるが故の理不尽さが横行する世界だ。大企業取引には大企業独特の理不尽さがあるのだけれど、本書の場合は後者がテーマなので、そこに焦点を当ててもう一言。

池井戸文学の面白さは、大企業とかエスタブリッシュメント側のロジック破綻を時に喜劇的に(時に悲劇的に)描き出すところにある。『鉄の骨』では「談合」にすがりつくゼネコンマンが出てくるし、本書では知財紛争を理解できない銀行や弁護士が嘲笑の対象になる。帝国重工の意思決定プロセスも大企業らしい様々な社内ロジックが横行していて面白い。まぁ現実にはこんな馬鹿ばっかりではなくて、変化に柔軟に対応できる人々がエスタブリッシュメント側にも相当数いるから、企業社会は破綻せずに今日も動いているのだけど。
下町ロケットAmazon書評・レビュー:下町ロケットより
4093862923

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