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花物語
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花物語の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.73pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全62件 41~60 3/4ページ
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『化物語』シリーズ最新作の、デキを疑う必要はないだろう。個人的には前作『傾物語』は少し暴走気味と思わなくも無かったけれど、そこはちゃんと軌道が戻っていて安心した。 西尾維新の文章力は素晴らしい。語り部が阿良々木暦から羽川翼に変わった『猫物語〜白』ではモノの見方や感じ方のセンスまで別人格に切り替える手腕に痺れた。本作『花物語』でその語り手は神原駿河に委ねられる。羽川ほど鮮やかとは言えないけれど、またもやその語り口は見事と言う他ない。 ボクは仮説として、旧来の小説とラノベの相違点を「努力、友情、勝利」のような普遍的な共感の枠組みの有無にあるのではないかと思っている。ラノベは前者である。 本シリーズで著者はそうした基本を遵守しつつ、そこに白黒のハッキリした二元論世界を決して構築しない。常に中心にあるのは「絶対的な正義」では無く「正義でありたいという」願いなのだ。そしてその正義が現実によって無残に裏切られた時に、絶望をどう希望に変えていくかが作品のカタルシスである。大抵の場合、快哉を叫ぶような一方的な勝利ではなく、どこかに悔いを残す痛み分け、折り合いの付け方を思い知らせられる「前向きな後悔の物語」になっている。 それが著者のリアリズムなのか美学なのかまではボクには分からないが、エヴァの「おめでとう」と同質のものをもっとスマートに描いている様な気がしてならない。ボクは入手ももどかしく一気に読んで満足した。夢中になって読める本を薦めないわけが無い。 | ||||
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猫物語 (白) を楽しめた方ならば、本作も楽しめる可能性が高いです。 個人的には将来自分の子供達が思春期に入った時に、ブレイブ・ストーリー(宮部みゆき)、猫物語 (白)など と共に、読んでくれたらうれしいと思う本のひとつになりました。 私は、西尾維新さんの芸風を判っていないのですが、商業的には化物語の延長上で勝負しても良いはずなのに、そのやり方を選ばずに、キャラクターの真の成長譚であることにちょっとした尊敬の念の抱いたりしたことを告白します。 逆に言えば、化物語の延長を期待している方は避けた方が良いかもしれません。 | ||||
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化物語1stシーズンでは暦の視点で怪異とそれに関わる人々の話が中心でしたが、この2ndシーズンではキャラ達の内面を作者が抉っていきます。 キャラの掛け合いを楽しみしている人にはかなりがっくりくる内容です。 1stシーズンであれほど明るかったキャラ達が常人ではあり得ない大きくかつ奇異な悩みに立ち向かい、でも読み進めていけばいくほど、その根幹にあるものはどこまでも些細な、人生の中で誰しもが経験していそうなものだったということが分かります。 個人的にはそれがよかったです。 そして何よりも、暦の前であんなに明るかったキャラ達がこうも深く悩んでいるのか、と捉える事ができと同時に、そんな彼女たちを自分の前では笑顔にさせてしまう彼の人間味・存在が常に「物語」の中心にあるのだと思わされます。 シーズンが変わり確かに視点は変わりますが、変わったとしても確実に彼がにいます。 今回は駿河の物語。でも、広い視点で捉えれば暦の物語。 次も楽しみです。 | ||||
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初めは、視点が阿良々木くんから移動しているという共通点で、「猫物語(白)」と同じイメージなのかな、と感じましたが、 あとから、どちらかと言えば本作は「ふざけていない頃の阿良々木くん」的な語り口なのだとだと思いなおしました。 既出キャラがほぼ神原のみ(そもそも本作に登場するキャラ数自体少なめ)で、そのほとんどが彼女のモノローグであるため、 「物語」シリーズでの最大の特徴であるところの、西尾先生らしい軽妙なやり取りが封印されています。 私は、それをシリアスだと捉えるよりむしろ、上記のように「化物語」本来の姿に戻って来たのではないかなー、と感じました。 「怪異」と言うテーマに相応しい、小気味のよい不気味さをたずさえた、非常に「化物語」らしいお話で、個人的には高評価です。 | ||||
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他の方々もおっしゃる通り、化らしい作品ではありません。 ギャグシーンが少なく、いままでの神原らしくないシリアスなストーリー展開です。 化だけでなく、他の作品を読んだことある方は西尾節が炸裂したことがお分かりでしょうが、化のみの方には少し物足りない作品だと思います。 ただ、私が神原が好きだという理由で星5つをつけました。 普通の作品としては星4つとお考えください。 | ||||
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他のと比べてがっかりする点があるという人がいるようですが。それを補って余りある内容がこの本にはあるとおもいます。 | ||||
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化物語としては異色な感じを受ける。傾のあとがきから、今回こそは2学期の話が始まるのかと思っていたけど、蓋を開けてみると一気に卒業式のあとまで時間が飛んでおり、同じヒロイン語り部でも猫(白)よりも物語シリーズの番外編としての雰囲気が強かった気がする。 登場キャラも新キャラか、まだ謎の多い扇、貝木などでレギュラーキャラが少なく、いつもの物語シリーズのような会話も少なめだった。 面白いし物足りないわけではないけれども、今までのどの物語にも当てはまらない読後感だった。 | ||||
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冒頭部で 「またやっちまったな、西尾…例のプラマイゼロ、リセット理論」 と、まぁ流石に辟易したもんなんですが、なかなか良い話でした。 るがーwの青春。うじうじ悩んで、頼って、間違って、勘違いして、振り絞って、 立ち向かう。嘆いて、苦しんで、喰いしばって、見つけて、失くして、這い上がる。 バカボンのパパも言ってるぜ 「これでいいのだ!」 あとがきで罠を張るのももう慣れたしw 1300円の価値あるかというと微妙なんで、星4つかなー。 普通に考えりゃ高すぎる講談社BOX、西尾がいなけりゃとっくにやめてるだろう。 多少の暴走も、編集部は何も言えないんだろうな…とかね。 最近は金に目が眩んでるようにしか思えない西尾維新の、 作家としての意地を、残りの物語で見せて欲しいものです。 | ||||
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個人的には猫白や今回の花物語みたいな物語が好きです | ||||
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西尾維新は良くも悪くも読者を裏切ると思います。 前巻もそうだったけど、今回は特にそう思いました。次回は阿良々木クンは高校生にカムバックしてくれると思いますけど、西尾維新はどんな感じで読者を裏切ってくれますかね(笑) | ||||
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今作を面白く感じるかどうかは、 新キャラ・沼地臘花が語るある種の人生論に感情移入できるかにあるのではないかと個人的に思います。 基本的に彼女の語ることはネガティブであり、ポジティブでもあるんですが、彼女に共感するにしろ、 しないにしろ、それは正解がある類いのものでもなく、結局個人がどう考えるかに集約される問いです。 それだけに深い。考え出したら深い。 今作は化物語らしい絡みも少なく、シリーズとしてはかなり特殊な作品です。個人的に先駆者・西尾維新に珍しく、 既存読者のニーズを若干外しているとも感じますが、いつも以上に西尾節に熱意がこもっていて私は好きです。 意外に終盤、アララギ先輩が悩める神原に贈った言葉と神原の行動こそが、 この作品を書くに至った著者の心情を反映しているように思うのは……私の考えすぎでしょうか? 少なくとも私には、ライトノベルとしては珍しく、読む前と後で少しだけ自身の内面と向き合えた。 そんな印象の作品でした。 さて、次回から再び時系列は戻るようですが、今作のアララギ君は変態に磨きがかかってました。 将来、妹同様に自分の娘に手を出すようになったら……嫌だな。 | ||||
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神原3年生の語り部巻は、思っていたよりロウテンションで、思っていたより考えさせられました。 高校3年というと、いろいろ考える時期だから読者にもそうさせたかったのかな? 内容自体は他の巻と比べるとギャグ成分が少なく感じました。あってもなくても面白かったので問題ないんですが。 面白いところは普通に大声で笑いました。 残り3巻みたいですが、巻末にも番外みたいなのを書きたいみたいなこと書いていたので 3巻では終わらないだろうなと勝手に思っています。期待しないで期待以上の次の巻を待っています。 | ||||
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※ネタバレ注意 今回は時間が少々飛んで阿良々木くんが卒業してからの話です。 タイトル通り今回は神原視点。 それ故か脱線、メタ発言はほぼありません。シリアス多めの今回のお話は評価に別れそうな感じ。 馬鹿で単純そうな彼女もやっぱり人の子。過去を振り返り未来に悩み現実に苦しむ。誰もいない環境で一人奮闘している姿は中々読み応えがありました。 そしてやっぱり阿良々木くんは良い先輩ですね(たとえどんどん暴走傾向で危ない人だったとしてもw) 最後に、、、あれ???扇"ちゃん"だったはずデスよね??? 西尾先生は話の辻褄を合わせようと頑張るタイプではなさそうなのでちょっと今後の伏線回収が心配かもw | ||||
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ポジティブで明るい。 そんな印象の神原駿河の物語。 卒業して、先輩がもう居ないけど私だって自分一人で出来るんだ。 と言う成長の姿を見せたくも その中で見失う自分らしさを真剣に考える彼女は 今の時代、ネットの中でした本当の己を出せず、 人格の裏表が激しい人間と少し似ている気がします。 西尾維新の言葉遊びは少なかったですが、 現代を象徴する人間の心だなって思ったので ★4です。 映画化おめでとー! 楽しみです。 | ||||
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阿良々木 暦という男は なんて奴なんだ・・・。 計り知れない・・・。 彼は、前言撤回すぎる 今まで自分は、まだ彼を 心の何処かで見くびっていた。 くわばら くわばら | ||||
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人間関係や、人のもつ裏の顔と表の顔、人生観等のテーマを掲げ、妙に生々しく語っています。 新キャラに完全に感情移入してしまった私としては、かなり精神に来る内容でした。 いつもの西尾節や、既在キャラを意図して封じ込めているのは、あくまでテーマ性を重視するためでしょう。 大変強いメッセージ性を感じます。 私としては、シリーズで一番心に残った話です。 傷や傾のような少年誌に載ってそうな冒険活劇アドベンチャーや、 いつもの(っていうか神原なのでいつも以上に)西尾節を求めていた方にとっては今回の話は肩透かしをくらうでしょう。 今回は傷や傾のようなハチャメチャストーリーの、まさに対極に位置するようなイメージです。 対極、というよりは、異端中の異端って感じかな?まぁ猫白以降は全て異端といえてしまうのでしょうけれど笑。 今までとは、読み物としての方向性が違います。 エンターテイメント性を可能な限りそぎ落とし、徹底的に地味だけれど重い話に昇華させています。 シリーズ中でも最も評価が分かれる巻ではないでしょうか。 | ||||
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他のレビュー等を見る限り、確かに好みの分かれそうな今作。 私的には今回の話はかなり面白かった。 登場人物も少ないし、ギャグやメタ要素もほぼなく地味な印象でずっと重たい感じで話が進む。 でもたまにはこんな話があってもいいんじゃないでしょうか。 読み始めてすぐに気づくのは神原のキャラのイメージがかなり違うこと。 下ネタにも至極まともな返答をし、まともな感情を抱いている。 「あれ、神原ってこんなキャラだったっけ・・・」と思った。 今までの作品のようなギャグやメタ要素満載なのも好きだが、今作のような地味だけど考えさせられる内容の本をだしたことについて私は高く評価したい。 個人的には化物語シリーズ最高傑作だった。 惜しむらくは、化物語シリーズは挿絵がないので神原さんのツインテール姿がほとんど見られないことだけである。 アニメ化してくれないかな・・・w | ||||
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いろんな意味で印象に残る巻だったと思います。 神原が語り部、そして今までとは違ったシリアスな神原。 最初はちょっと違和感があり、阿良々木君好きの私としてはちょっとショックでした。 それでも後半にいくにつれて本当の神原の良さが出てき、どんどん好きになっていきました。 特にラストが私的に1番良かったと思います。 今までのもやもやを一気にすっきりとさせてくれるラストだと思います。 この作品は見る人によって意見が割れると思いますが、私は良かったと思います。 でも阿良々木君には少し幻滅しました・・・(笑) | ||||
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全体を通した感想はタイトル通りです。これまでの物語シリーズとは違った雰囲気を冒頭から感じとることができるのではないでしょうか。自分が思うに物語シリーズは語り部の成長のお話しだと思っています。今作は、神原駿河の自己の確立と成長を花にみたて、するがとデビルの話しの展開で物語を作っています。なので、語り部の成長を描いた正統な物語シリーズと言えるでしょう。 花物語のような切り口でも受け入れる物語シリーズの懐の深さと、今作でも変わらない西尾維新さんの言い回しも健在でした。ですが、今まで読んできた読者でも評価が分かれる作品だと思います。しかし、強くオススメすることはできないので評価は星4つとつけました。 | ||||
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まず始めに言っておくと、面白いです。 皆、好みが別れると言っているけどそれは好きか嫌いかであり、「面白くない」と言っているわけではないので迷っているなら買ったほうがいいと思います。(自分はあまり好きな話ではないと思うけどおもしろかった。) 本編について 卒業後の話なので、『猫物語(白)』と同時平行の物語は出てきません。(恋物語ではないだろうから、たぶん囮物語か鬼物語でやるかも?) 新語りべ2人目として神原語りべです。ただ、おふざけ話などは期待しないほうがいいです。真面目に語りべを全うしています。まぁ本人は、真面目と言われたくないみたいですが。 新キャラも登場しますが、話に出てくる人はかなり少数です。(ほぼ神原) 全体的に暗い雰囲気ということと、おふざけがあまりないことで好き嫌いが別れます。 今回、自分は作中の神原母の言葉が心に残ったので、ぜひそれも考えて読んでみてください。 | ||||
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