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真夏の方程式
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真夏の方程式の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.88pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全159件 121~140 7/8ページ
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| 小説や映画の類は、読んだり観たりした直後はまだその世界に浸っているので評価がどうしても 高くなりがちである。なので読後しばらくしてからこのレビューを書きます。 結論を言えば、ガリレオシリーズの真骨頂ともいえる筆者の理系的センスと人間ドラマを織り込んだ 素晴らしい作品です。多作ながらこれだけ質の高い作品を出し続ける筆者には感服するしかないが、過去の 傑作(容疑者Xの献身など)と比べると良作どまりかなと思います。 何度も言いますが素晴らしい作品で、感動します。でも筆者的に「このレベルならいつでも、いくらでも 書けるよ」的なちょっと二番煎じ的な部分が目立ったのも事実。それだけ期待値の高い筆者だからこそ☆4で す。並みの新人が書いたものなら星は10個あっても足りないでしょう。 上手く書けませんが私の感想です。 | ||||
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| ガリレオシリーズは,福山雅治を頭に浮かべながら読むようにしている.すると,10倍楽しめてものすごいお得感.しかしこの読み方には欠点がある.じゃあ,恭平君は?って登場人物を誰かに当てはめたくなるから. 子を守る為の何年にもわたる親の思いと自己犠牲.それに答えていく子もまた悲しみと苦しみの中.それが分かる湯川先生の科学者としての冷静さを保ちながらも恭平少年に向ける視点の暖かさが,今までにない湯川先生の魅力を引き出している.読んだあとから続編が気になる一冊である. | ||||
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| 今回の湯川先生、なんか人間臭いっていうか、すごくいいです。 容疑者Xの先生もいいんですが、それとは又違ったような・・・ というか、先生も一家団欒のようなことできる人なんですね 笑 先生の意外な一面が見れたそんな作品でもあると思います。 いや、しかし、面白かった。 3部作読みましたが、一番かな。読み出したら止まらなくて一気読みです、今回も。この作品で映画化してほしいです。ぜひ。 | ||||
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| 湯川先生のキャラが変わったような気がします。 若干ですが少年との出会いを通じて、子どものことを思いやるというか、子どもが嫌いが緩和された印象を受けました。 また、出生の秘密を守ることが犯罪の引き金になることはなんとなく理解出来ました。 でも、関係ない人が犯罪の加害者として巻き込まれるのはやりきれないですね。 | ||||
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| 今回は1つの事件を様々な視点から解明していく話で、ミステリや物理学の要素は少ないのだが、その分人間関係がしっかりと描かれていて最後まで楽しめた。 普段はあまり子供と接する様子が想像できない物理学者湯川が、旅館に遊びに来た小学5年生の男の子と接するときにも、相変わらず学者らしい論理的なスタイルを貫くのだが、やはり子供相手では勝手が違うのか、所々に人間らしい所作があり楽しめた。 最後はちょっと意外な展開になるのだが、湯川が恭平くんに残した言葉と、成長した恭平くんの姿が印象的だった。 | ||||
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| 海底鉱物資源の調査に雇われて、東京から離れた場所にある海辺の町に来た湯川博士。たまたま電車で遭遇した少年の宿泊先が旅館だったため、湯川もそこに投宿することに。が、その夜、その旅館の宿泊客の一人が海岸の崖の下から死体で見つかる・・・。 こんなストーリーです。読みどころは少年と湯川とのやりとりです。夏休みの宿題を手伝う両親を「成長を妨げてるだけ」とばっさり切ったりするなど子供の甘えを大人の角度から遠慮なしに批判する湯川がなんとも人間臭い。 肝心の事件の謎解きはまぁまぁ科学してる内容ですが、湯川じゃないと解けないというレベルでもない。どちらかというと東京で、事件の背後にある人間関係を探る草薙と内海の方がいい仕事してるかもw 犯人の動機はやや拍子抜けしてしまったがガリレオシリーズの中では出色の出来じゃないかと思いました。なんといっても湯川の人間性が際立った一冊です。 | ||||
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| 恭平の視点と言葉で表現されたり、湯川と恭平のやり取りが多く出てくるので、全体的に、児童文学のような感じだった。(内容はシビアですが。) 殺人に至る経緯や人物関係、人物の設定は見事。不自然なところは全くない。ただ、殺人の動機、というと、いまひとつ分からない。殺人者が何を知っていて、何を思って、そういう行動に出たかは最後まで想像の粋を出ない。なぜ、そこまで?という疑問が残る部分はあるだろう。 内海薫は柴崎コウ化が一段と進んでいて、TVのイメージが離れない。 映像化される前の湯川と、クサナギのキャラが全く変わってきたようで、残念な気がする。 このシリーズは別物になってしまった。と共にこの作品もTV化、映画化を意識したエンタメ? | ||||
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| 「解」を分かりたくない、しかし分からずにはおれない、 まさに、非情の方程式を突きつけられた気分です。 ふだん、東野作品を完読するほどのファンではありません。 まして既読のガリレオものは今までそれほど気に入ってはいませんでした。 しかし、今回はヤラレました。 途中までは冷静に愉しみましたし、直近の事件の真犯人、というか、 真相も、推測はつけられます。が、過去の事件に遡る親子の因縁譚が 解きほぐされるあたりから(こちらも充分ありがちの展開なんですが)、 胸をわしづかみにされました。 自分の年齢のせいかも知れません。あの男性被疑者の有為転変、 その運命の選択には、フィクションと分かっていても、かなり、 引きこまれます。その結末は、名状しがたいものを残します。 | ||||
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| 大人気ミステリー作家の今年の新刊・第2弾!第1弾の加賀恭一郎シリーズ「麒麟の翼」 に続いて、第2弾は湯川先生シリーズの登場です。 物語は、夏休みに美しいけど寂れつつある海辺の町にやってきた少年を中心に廻ります。 そこで起きた事故(殺人)事件の犯人は・・・?という展開なのですが、ミステリーと期 待して読むのは間違い。犯人はすぐに想像できてしまいます。そうではなく、この本は、 少年とその廻りのいい人(伯父さん夫妻とその娘、少年の両親、環境保護を訴える人々) と湯川先生との人情劇を楽しむ小説です。 ベストセラー作家による、良く作り込まれた物語を堪能できる本です。 | ||||
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| ぐいぐい引き込まれる感じがたまらなかった。 「容疑者Xの献身」の時もそうだったように、 人間味がすごい。 湯川と恭平の触れ合いが楽しくって仕方がなかった。 あの子供嫌いの偏屈に「偏屈」と言わしめ、 何気に気に入られた少年のキャラが良かったです。 夜空に向かって打ち上げられた打ち上げ花火と、 海に向かって打ち上げられたペットボトルで作ったロケット。 その二つの光景があまりにも 鮮やかで何だか泣けそうになりました。 今回は特に物理学的なトリックというよりも過去、 現在、未来と罪を背負う人間模様が描かれている。 すっきり事件解決といったラストではないけど、 読後感は悪くなかったです。 | ||||
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| ガリレオシリーズ久々の最新刊です。 舞台は美しい夏の海。一人の少年がガリレオ湯川と大きな秘密に出会って一つの答えを導き出す物語です。そこには、「容疑者Xの献身」にも通じる愛があります。 謎は半分くらいでほぼ明らかになりますので、「献身」の時のような驚きはありません。しかし、天才湯川がどういう方向でこの秘密と謎を落とし込むのか、という点が本書の醍醐味です。初期の頃の冷徹な姿はそこには無く、クールな言動の中に思慮に溢れた愛が感じられます。 今回も含蓄に富んだ名言がいくつも散りばめられていました。これもガリレオシリーズの楽しみの一つですね。 「儲かるか儲からないかだけで、科学者は自分の立場を変えたりしない。科学者がまず一番最初に考えるべきなのは、どの道が人類にとってより有益かということだ。」 「人類が正しい道を進むためには、この世界がどうなっているのかを教えてくれる詳しい地図が必要だ。ところが我々が持っている地図はまだまだ未完成で、殆ど使い物にならない。だから二十一世紀になったというのに、人類は相変わらず間違いをしでかす。戦争が無くならないのも、環境を破壊してしまうのも、欠陥だらけの地図しか持ってないからだ。その欠けた部分を解明するのが科学者の使命だ。」 文系の私にはとても高貴に感じる言葉です。「人類」のためになるようなことを、私は一生かけてもできないだろうなと思うからです。現実の世界にもこのような高邁な精神で研究に励む科学者が存在することを切に願います。 上述したとおり、謎解きとしての面白さはまあまあなので、ミステリーとして評価すると星が少なくなりますが、ミステリーの体裁を採った愛のある文芸としては、さすがの出来だと思います。東野さんは、本当に外れが少ない希少な作家だと思います。 | ||||
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| ガリレオシリーズの長編。 今回は、 少し趣向の違った舞台が用意されていた。 湯川は出張先の旅の宿で、 ある事故に巻き込まれる。 事故か、殺人か、 謎が謎のまま、 事件は決着へと向かおうとする。 しかし、湯川は、 そこで出会った少年のために、 自ら捜査を始めることにする……。 過去の殺人事件と、 現在の事件。 全く無関係のように思えた2つの事件が徐々に重なってくる。 事件そのものの推理を楽しむというよりは、 その2つの事件の関係を推理することを楽しむ構成。 当然からんでくるのが、 今を生きる人たちの思い。 そして大人の都合で、 ひと夏をその海で過ごすことになった少年。 湯川が珍しく自分から捜査に乗り出したのは、 この少年を思ってのこと。 人は過ちを繰り返す。 けれど、 その過ちを認め、 先に進む勇気を持つことができるのも人間。 大人たちが、 小さな弱き人たちにしてあげられることは、 そんなに多くはない。 それでも彼らが大人になった時、 そのわずかな断片だけでも覚えていてくれたら……。 いつもとは切り口の違うガリレイシリーズ。 僕好みでした。 | ||||
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| この本に出てくる海の描写が素敵で、映像化されたらこんな感じかな?と想像しながら読み進みました。 子どもが苦手な湯川と恭平の関わりが微笑ましく、恭平を救いたいと思う湯川の心の葛藤も、他のガリレオシリーズにない人間味が感じられました。 ただ、成実には最後まで魅力を感じませんでした。 賢い女性のようにイメージしていたのに、過去に起こした事件はあまりにその場の感情にまかせたあさはかなものでした。 なんとも感情移入しづらい女性でした。 | ||||
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| 他の評者の方が書いておられるように、本シリーズにしては、物理的トリックおよび推理の側面は弱く、その点では物足りなさを感じます。(評者は最後まで真相が見えませんでしたが(微苦笑)) しかし、事件の裏の複雑に絡み合った人間関係と、それが次第に明らかにされていく行は、ベストセラー作家の筆力を感じます。上質なエンターテイメントであることは間違いありません。 ただ、本書は初期本シリーズとはほとんど別の傾向の本であること、つまり主人公が「論理の世界」から「人間の世界」へと重点を移していっているという点はやや注意が必要かと思います。主人公の言動は初期の短編とは別人のようです。そこを期待している方には肩透かし感があるかもしれません。 | ||||
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| 東野作品全般に言えますが、 ガリレオシリーズの長編・第3弾である本作も、 読みやすく、すぐにお話の世界に引っ張られました。 続きが気になり、一気読みしました。 少年・恭平は主人公の一人と言えますが、 特に特長のある子どもでもない恭平が、 このストーリーにどう絡んでくるのか、 後半までよく分かりませんでした。 その点が、とても上手くできていると思いました。 ただその他のキーポイントが、少しずつ甘いというか、 登場人物すべての心の内があまり表現されていないような、 そんな印象を受けました。 ドラマ化されたためか、 主役の湯川先生だけがキラキラと光を放ってしまい、 他が付け足しに思えてしまうのかも知れません。 それほど湯川一人が超人化していました。 謎解きはというと、 大ヒットした「容疑者Xの献身」ほどの驚きはありませんでしたが、 心地よい余韻は残してくれました。 後味が良いとも言えます。 タイトル通り、この暑い夏に読むと、 更に臨場感が増すと思います。 | ||||
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| 愛する人のために罪をかぶって守り続ける愛情が、さらなる悲劇を生んでしまう。成実と実の親が決して出会う事が許されづに秘密を保持して生きていく様がなんとも痛ましくさえ思える。 恭平くん自身の意思とは関係なく、殺害の引き金を引いてしまった事が、今後の彼の人生に大きな影を落とすのかもしれない。 それは成美が、これから苦悩する彼を救う事によって彼女もまた救われていくのではないかと思う。時として残酷であり悲劇ではあるが、究極な美学なのかもしれない。 | ||||
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| ガリレオシリーズの最新刊ということで,楽しみにしていた。警視庁の元刑事が死んだ。死因ははっきりしない。たまたま同じ宿に泊まっていた湯川はその出来事の解明に乗り出す。 おなじみの草薙,内海薫ももちろん出てくる。 ガリレオシリーズらしく,科学的な現象の説明が散りばめられていて,雰囲気をこのシリーズらしくしている。 ストーリーの中に,「容疑者Xの献身」のことを匂わせる会話がある。ファンにとっては,思わずにやりとさせられる場面である。 科学的なトリックや仕掛けを湯川が理系の専門知識を生かして見破る,というのがガリレオシリーズの読みどころなのだが,この物語では後半までそれらしき場面は出てこない。真相は確かに科学的な犯罪といえなくもないが,それよりもむしろ,親子の愛などにもとづく人間ドラマに重点が置かれている。作品としては,むしろ「容疑者Xの献身」に近い。従来の短編読み切りのガリレオとは一線を画している。感動まではしなかったが,名作といっていいと思う。読んでみる価値のある小説だ。 | ||||
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| 次々と店頭を飾る東野作品、文庫の新刊も好調で、ジャンルの異なる物語を読者に 提供してもらえるのは嬉しいのですが、このところいわゆる”読み応え”というこ とに関して言えば後に残らない状態が続いていました。 しかし、この作品は思わず周りに”読め読め”コール連発の出来栄えでした。 文字が映像に代わる、というか、湯川も草薙もイメージしてしまうのはこれはもう 当然なのですが、この作品の素晴らしいところは、本当に文字が海になり、文字が 空になります。読み進むうちに本当にこの海にいるような感覚になります。 事件(事故)だけをとれば決して凝ったものでもないのですが、最後のページで どうしてあんなに感動してしまうのか、この”夏”の一冊として、幅広い世代の 支持を受けるのは間違いないでしょう。 | ||||
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| 最近は、人間の人間たるところを掘り下げる著書が目立っていると思う それが、加賀シリーズ・ガリレオシリーズに、心地よい読書感をもたらす 人が人を思いやる上での葛藤 人の優しさを感じられた たとえば、宿題を手伝うという名目で、事件の謎に迫る 決して、答えを急がない 本人に委ねる 科学では解けない謎がある・・・それは人間だ いかにも湯川氏が、言いそうで言わない言葉だった(今までは) 人は成長する んですね 次作も楽しみです | ||||
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| 記念刊行第2弾ですね。 ガリレオシリーズは「献身」しか読んだことがないのですが その湯川と比べると違った面が見られて楽しいです。 さまざまな視点で進む事件究明の合間にある 湯川と少年のやり取りは微笑ましくもありおかしくもあり。 そして、最後の湯川の機微を思うとジーンと来てしまいました。 | ||||
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