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ばらばら死体の夜
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ばらばら死体の夜の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.92pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全26件 1~20 1/2ページ
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Prologue 一章〜六章 Epilogue それぞれ登場人物の目線で書かれています。 一章は沙漠、二章は解、三章は里子というように。 思ってたのと違いました。 犯人はあなた。動機、証拠はこれ。逮捕。すっきり。みたいな展開を期待して読みましたがそういうのではないのですね。 借金、消費者金融、その人の生い立ちなど、じっとりとしたお話でした。 そういうお話とわかってて読むなら⭐︎5 推理小説だと思って読んでたから⭐︎1 真ん中とって⭐︎3にしました。 | ||||
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多重債務者がテーマだ。あまり作者のセンスには合っていない気がする。 借金まみれの白井沙漠は、とてつもなく考えの甘いアホだ。願望と現実の区別がついていない。 じわじわと地獄に引き込まれる描写が、あまり怖くない。本当はもっとさりげなく恐ろしいはずだ。 カードで借金するのを銀行から預金を引き出すのと同じ感覚というのでは、救いようがない。 同じテーマなら、宮部みゆき「火車」か青木雄二「ナニワ金融道」のほうが、遥かに深くて怖い。 殺人の加害者もあまりに単細胞で、不自然だ。こんな立場の男が借金を抱えてるのは有り得るかなあ。 周辺の人物からの視点が入るが、あまり意味がないような。 緊迫感だけは文句なし。読んでいる間は夢中になれた。 | ||||
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2011年に出た単行本の文庫化。 陰惨な物語である。神保町の古書店の二階に下宿する謎の美女と、翻訳家との愛欲にまみれたストーリーなのだが、消費者金融がテーマとなっているのが変わっている。 さまざまな人たちの人生をねじ曲げ、滅ぼしていく力として描かれており、圧倒されるばかりだ。あと、その危険性についても勉強になる。 書きぶりは相変わらずの桜葉さんで、書きたいことをただひたすらに、書きたいだけ書いたのだなあという感じ。 暗く重い世界だ。 | ||||
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私の読解力の無さで何が言いたいのかがまるで分かりません。 もし何かしら言いたい事があるのなら、もう少し分かりやすく書いていただきたい。 | ||||
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桜庭作品お得意の、登場人物それぞれの視点から語らせる手法。 裕福な妻だけ何も語っていない。貧乏学生だった解を飼い殺しにしている妻。 結婚前に解に歯の矯正までさせる妻が、夫の借金ぐらい調べていなかったと思えないのですが 誰も彼も育ちが悪そうで驚愕。歯の矯正のクダリもだし。妻の側との差を表現するためなのか。 夕の読書会の名前や、HIddenという言葉が暗示的。 事件から10年もばれていないけど、老後のお金に不安を抱いている泪亭主人によっていずれ暴かれるのでは。 その時解の「downtown」を見てしまった女友達も、娘の夕も、やっと答えが出た気がするだろう。 舅の持論の通りに、持てるものは持たざるものに惜しみなく与えていれば避けられた。 実際には持っていなかったんだものね。 | ||||
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消費者金融、は金、現代日本という社会的な主題と、ばらばら殺人とがうまく絡んでない気がする。 ここでの殺人は個人的な病性に引きずられていて、わざわざ細かく説明させている借金地獄の様相と それこそ ばらばら な印象。 小説としてうまくいっているかというと、いないと思う。読みやすいが面白くはないかな。 でもすぐ読めるから時間はそんなに無駄にならない。 | ||||
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消費者金融にハマる人々がテーマで、ヤミ金ウシジマくんのようなお話であった。 ウシジマくんの多くのエピソード同様に人が転落していくだけで救いは何も無いのだが、エピローグはなかなか印象的。 良かれ悪かれ桜庭氏らしい依存するような男女関係に、文章としては女性にしか書けないなと思わせる表現もあり素晴らしいが、でも著者の作品を初めて読む方にはお勧めできません。 | ||||
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運の悪い生い立ちの可哀そうな女が、消費者金融から摘まんでいる基地外のマスオさんに強姦され、その後、身勝手に惨殺される話。 しかも、償いのつもりで女を支援していた者の目撃や殺人現場までレンタカーを使用しているのに犯行が発覚しない、このイライラ感。 さすがにこれはないだろと思い、ただ単にストレスを感じただけの作品でした。 | ||||
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この小説は、いろんな登場人物の視点の章に分かれていますが、 唯一、重要な登場人物の中で無かったのが、由乃の章。 この章があったら、かなり恐かったのではないかと思います。 しかし、由乃の章を入れると、物語や読者の受けとめ方の幅が狭くなる、 だからわざと入れなかった、そんな気がします。 由乃は解の、どこを気に入って結婚したのかが、全く書かれていませんので、 なんだか、一番恐い人物は、由乃なのではないかと思えてなりませんでした。 以下ネタバレを含みますので注意。 解が自室でSDを再生してるのを、 由乃はドアの隙間から見ていたのではないかな。 里子曰く「区画整理をしたような」さっぱりとした解になったはずが、 数年後の年齢以上の衰えようには、由乃の影を感じました。 | ||||
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はじめて読むこの作家さんの作品。 独特のトーンがありつつも読みやすい。 全く登場人物に共感できないのだが、 この作品はそこがいいと思った。 (あ、翻訳仲間の女性だけは別。 この女性が普通だからこそ、他の異常性が 際立って良かったかも) ただ、特に驚きとか、大きく感情を揺さぶるものではなかったので ☆3にさせていただきました。 ラストに大きなどんでん返しとかあるかな、とか思ったので。 でも、これはどんでん返しとか なくて正解かもです。 しみじみと、ちょっと泣きたくなる気持ちにもさせられたので その分0.5☆追加です。 | ||||
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この作品に出てくる、解と砂漠は、風俗の擬似恋愛のようなものなんでしょうか!? お互いに相手のことをどう思っているかの記述はなく、関係がすごく曖昧なんです。 お互いに気持ちが通じ合ってないカンジ。 砂漠の美しさというのも、美容整形の賜物。なんというか、イマドキな設定だな、と…。 砂漠も解も何がしたいのか、すごく疑問の残るお話でした。 | ||||
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直木賞受賞後、「大人向け」作品にも挑戦しているようですが、どうも分が悪い感じですね。本書も、雰囲気はあるのに歯切れが悪く、作者の迷いが感じられます。私は、ラノベと、その前身であるジュニア小説は別物では?と思っていますが彼女の苦戦ぶりを見ていると、やっぱりそうか、と思います。かつてのジュニア小説はあくまでジュニアの為の小説、大人になれば卒業して読まなくなるものでしたし、作者も大人向け小説と並行して書いている人が多かったせいか、文学への入口、と位置づけて書いていたように思います。しかし、昨今、ラノベにそういった役割は求められてはいないし、書き手にもその気はないようです。むしろ、自分のファンには永久に離れていって欲しくないんでしょう。ウケた要素をずっと使い続けて、ワンパターンに陥っている作家の多い事。ラノベレーベルから離れない限り、その悪循環からは抜け出せないんでしょうね。桜庭さんは良い形で抜け出せるロールモデルになれるか?と期待したんですが、ラノベ時代のファンがどうもついて来ていないらしく。ゴシック等、ラノベ作品の新装版のほうが本書よりも良く売れている状態は彼女にとって芳しくないと思います。そもそも「百年の孤独」が大好きな人がラノベでデビューすべきではなかった。今が頑張りどころでしょうね。 | ||||
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ラストの、娘が父をみるシーンが非常に印象深かった。 長い時間(=重さ)を背負った父と、 時間に対して前向きで無頓着で謳歌する娘。 その二個が同じ地点にたっている不思議に気付き、 同時にその時間の重さを感じた娘。 というふうに勝手に受け取りました。 なんというか、この作家さん、 「過ぎ去った時間」に質量をもたせるのがとてもうまいような気がします。 | ||||
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「お金がない」ばっかりに身を滅ぼしてゆく男女の話。 ひとことでいうとそれまでだが、 悪いのは誰だろう?自分?相手?親?生まれ育った環境? どのタイミングだったら後戻りができたのだろう? そもそもこの二人に限っては後戻りなんて必要ないのでは? ・・・・わからない。 (桜庭さんのファンならばあまりないと思うけど) この本で何かしら希望や救いを求めたいならやめたほうがいい。 寒くて痛々しくて悲しくてちょっと不気味でどうしようもなくて。 桜庭さんの文章が大好きなので、その文に導かれるように 一緒に落ちるところまで落ちて、墜ちて、堕ちて。。。 その感じがよかった。 強いて言うならばあぁわたしはまだまだ信じられないくらい人生の 「安全地帯」にいる、という実感ができるところ、か 笑 | ||||
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中年男と若い女という桜庭さんの作品によく出てくる設定。 どちらもやり場のない気持ちを抱えながら生活しているけれど、どこか投げやりな生活を送っている。 やがてそれが破綻する時がやってきて「殺人」が起こる。 「私の男」とか「少女には向かない職業」とか「ファミリーポートレイト」とか…他の作品では結果として、その後に誰かの幸せが小さいけれどあった。が、この作品ではその小さな幸せが見つからなくて、不幸な少女が不幸なまま亡くなっていく虚しさだけが残ってしまいました。 でも世の中で起こっている殺人なんてみんなこんな風に身勝手で、罪悪感、理由なんて必要無いものかもしれないと思いました。 | ||||
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英米文学の翻訳者で大学講師でもある吉野解は、十数年前、自分が大学院生の頃に下宿した古書店・泪亭の二階で、二十七だという美しいが生気のない女・白井沙漠に出会い、襲う。それから何度か逢瀬を重ねた後、女が切り出してきたのは、三百万円というお金の無心だった。 三百万円というのは十分に大きなお金ではあり、女にとっては人生を左右する額でもあるが、資産家の娘と結婚し、裕福な環境で暮らす吉野にとってはそれほど大金でもないはず。おそらくはそんな見込みがあったはずだ。しかし吉野にとっても、それは人生を左右する金額だったのだ。 お金、特に消費者金融に関係して社会を落伍していった男女の姿を、周囲の人々の視点から時系列をばらばらにして描き出していっている。 前半の、お金がないことが人間の心に闇を孕ませるような空気感を作り出している部分と、後半の、消費者金融のシステムを説明している部分の雰囲気があまりにも違いすぎて、そこで一気に興ざめしてしまった。いかにもとってつけたような感じが否めないと思う。でも、全体的には面白い。 | ||||
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もっと社会的な、実のある内容かと思いましたが、 まったく期待外れでした。 内容にまったくまとまりがなく、正直「はぁ?」と いうような、何を訴えたいのかわかりませんでした。 この著者の作品は二度と買いません。 | ||||
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びっくりするぐらい救いのない話だった。しかも、ドス暗いとか、恐怖とか、そういう刺激はなくて、 薄ら寒い世界観が延々と続いていくような。 金がなくて、どこか、だらしのない生活をしている男と女が出会い、金のために殺し殺される。 自分を正当化しているけれど、結局はどっちもどっち。 こんなやつなら死んでも良かったのか。こんなやつなら人を殺しても当然なのか。 不快な思いが最後の最後まで続き、ほっとすることも、意外な展開に、あっと声を漏らすこともない。 まあ、現実として、人が殺されても、犯人もわからないままって良くあることだけどね。 書き方が上手いなあと、そこは感心してしまったけれど、読書の楽しみはどこにあったのかなという感じ。 | ||||
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最初の導入部分は、桜庭氏らしい空気感で始まりましたが、後は盛り上がりもないまま終わりました。 この変わり者の世間離れした登場人物が、私には受け入れられず、キャラとしても魅力的ではなく、生き生きしていない。 (この後ネタバレです) 最後の方でレンタカーを借りたのに、主人公が捕まらないというのはありえず、 ミステリーとしては失格です。 ちょっと期待はずれでした。 | ||||
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なんか円熟味を増した…という印象。エゲツなさ一辺倒ではなく、丸みを帯びてきた。 その丸みがかつてのファンに受け入れられるかどうかは…どうでしょう。私は好きです。 | ||||
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