鏡の国の戦争
評判
鏡の国の戦争の評価:
4.50/5点 レビュー 8件。 C ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全23件 21〜23 2/2ページ
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鏡の国の戦争の評価:
4.50/5点 レビュー 8件。 C ランク
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ル・カレの作品は、それでなくても地味ですが、この作品は東西冷戦時代のダイナミックな情報戦を描いたものですらなく、英国に2つ存在した外務省所属、そして軍部所属の2つの諜報組織の縄張りや権力争いを中心に描いているので、スマイリー3部作よりもさらに地味に感じられるかもしれません。弱体化して予算を縮小されていた軍部側が盛り返すために、本来必要かどうかもわからない作戦を企て、しかも最新の機器などの情報も持たず、時代遅れとなった知識と技術で、犠牲者を出しても冷酷にかえりみない、上司の虚栄心のために振り回される末端職員の運命や理不尽さがじっくりと描かれています。派手なアクションも銃撃戦もありませんので、ハラハラドキドキの作品が好きな人にはつまらないと思います。ただ、ル・カレの作品にはいつも、これこそが本当に国際情勢の裏で起こっていることなのかもしれないと思わせる、じわじわとくる怖さがあります。現実に近いことだから、かっきりした起承転結も、ハッピーエンドの読後感のよさもありません。が、渋いいぶし銀の魅力的作品です。重厚なエスピオナージものを読みたい方に、おすすめです。スマイリーの3部作以前の姿が垣間見られるのも興味深いです。