博士の愛した数式

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博士の愛した数式の評価:

4.32/5点 レビュー 849件。 A ランク

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平均点4.32pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1,470件 661〜680 34/74ページ
No.810
(4pt)

上品な作品です

久しぶりに小説を読んだ。小川洋子の「博士の愛した数式」である。前から面白そうだという思いはあったが、最近は小説に興味を失っており、パスしてきた。今回、ちきさんのこの小説に対応した映画の紹介をみて読んでみることにした。 よくできた小説だと思った。まず、数学一般に対するオマージュがあり、数字や数式への感動が素直に表れていて上品な作品になっている。 そして、野球の古い思い出に関するノスタルジーを巧妙に喚起している。映画フィールド・オブ・ドリームのシューズレスジョーへの思い、清岡卓行の初期に作品におけるノンプロ球団や猛打賞設定の話など古い野球には、感動を呼び起こす何かがある。小説では、1992年という古い「現時点」を設定し、その時点の阪神と、さらにその前の江夏豊という孤高の天才投手をだすことにより、ノスタルジーを加速する。 小説の中で自然数や素数の話がいろいろ出てくる。私は、公開鍵暗号の応用などの研究もしており、公開鍵暗号の代表であるRSA暗号は大きな数の素因数分解の困難性を安全性の確保に利用している。したがって素数の説明には、知っている話もあり、素直に感動できない部分もあった。しかし、完全数や友愛数というのは知らなかったので、読んで非常に面白く感動的だった。他の小説家が思いつかない面白い題材を見つけたと感心する。 本来は、小説が目立たぬように、それでいて、強い伏線として用意している博士と女主人公、博士と未亡人の恋愛感情にも言及すべきだと思うが、このあたりは私の苦手とするところである。自分で読んでみられることをお勧めする。
博士の愛した数式 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 博士の愛した数式 (新潮文庫)より
4101215235
No.809
(4pt)

上品な作品です

久しぶりに小説を読んだ。小川洋子の「博士の愛した数式」である。前から面白そうだという思いはあったが、最近は小説に興味を失っており、パスしてきた。今回、ちきさんのこの小説に対応した映画の紹介をみて読んでみることにした。 よくできた小説だと思った。まず、数学一般に対するオマージュがあり、数字や数式への感動が素直に表れていて上品な作品になっている。 そして、野球の古い思い出に関するノスタルジーを巧妙に喚起している。映画フィールド・オブ・ドリームのシューズレスジョーへの思い、清岡卓行の初期に作品におけるノンプロ球団や猛打賞設定の話など古い野球には、感動を呼び起こす何かがある。小説では、1992年という古い「現時点」を設定し、その時点の阪神と、さらにその前の江夏豊という孤高の天才投手をだすことにより、ノスタルジーを加速する。 小説の中で自然数や素数の話がいろいろ出てくる。私は、公開鍵暗号の応用などの研究もしており、公開鍵暗号の代表であるRSA暗号は大きな数の素因数分解の困難性を安全性の確保に利用している。したがって素数の説明には、知っている話もあり、素直に感動できない部分もあった。しかし、完全数や友愛数というのは知らなかったので、読んで非常に面白く感動的だった。他の小説家が思いつかない面白い題材を見つけたと感心する。 本来は、小説が目立たぬように、それでいて、強い伏線として用意している博士と女主人公、博士と未亡人の恋愛感情にも言及すべきだと思うが、このあたりは私の苦手とするところである。自分で読んでみられることをお勧めする。
博士の愛した数式 Amazon書評・レビュー: 博士の愛した数式より
410401303X
No.808
(4pt)

語りの推進力。

最初に見たのは、映画だった。知人が「あの映画はいい」と云っていたので見てみたら、とても良かった。深津絵里のはまり役。丁寧な撮影、美術、役者たちの演技(浅丘ルリ子!)。本は買っておいて、海外旅行の時に読もうと思っていた。読んでみたら、作者の語りの推進力に引き寄せられた。読みながらいつも、映画の場面や、役者たちが浮かんできた。そして川上弘美の『センセイの鞄』を思い出していた。小説とテレビドラマの両方。柄本明と小泉今日子だ。この『博士の愛した数式』も、ストレートに柄本明が浮かんでくる。映画では、監督と二人三脚のように映画を作っている寺尾聰が「博士役」だった。あれはあれでいい。深津絵里との組み合わせを考えても、柄本明だとリアルすぎるのだろう。でも朗読劇の方は、柄本明が博士として登場。こちらの方も、聴いてみたい。
博士の愛した数式 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 博士の愛した数式 (新潮文庫)より
4101215235
No.807
(4pt)

語りの推進力。

最初に見たのは、映画だった。知人が「あの映画はいい」と云っていたので見てみたら、とても良かった。深津絵里のはまり役。丁寧な撮影、美術、役者たちの演技(浅丘ルリ子!)。本は買っておいて、海外旅行の時に読もうと思っていた。読んでみたら、作者の語りの推進力に引き寄せられた。読みながらいつも、映画の場面や、役者たちが浮かんできた。そして川上弘美の『センセイの鞄』を思い出していた。小説とテレビドラマの両方。柄本明と小泉今日子だ。この『博士の愛した数式』も、ストレートに柄本明が浮かんでくる。映画では、監督と二人三脚のように映画を作っている寺尾聰が「博士役」だった。あれはあれでいい。深津絵里との組み合わせを考えても、柄本明だとリアルすぎるのだろう。でも朗読劇の方は、柄本明が博士として登場。こちらの方も、聴いてみたい。
博士の愛した数式 Amazon書評・レビュー: 博士の愛した数式より
410401303X
No.806
(5pt)

数学が苦手でも問題ない

有名だから敬遠していたけど、読んでよかった。最初は無理な設定じゃないかと思っていたが、すぐにその世界に取り込まれてしまった。博士の子供に対するやさしさと、主人公達のやさしさに感動した。数学も面白そうに見えた。
博士の愛した数式 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 博士の愛した数式 (新潮文庫)より
4101215235
No.805
(5pt)

数学が苦手でも問題ない

有名だから敬遠していたけど、読んでよかった。最初は無理な設定じゃないかと思っていたが、すぐにその世界に取り込まれてしまった。博士の子供に対するやさしさと、主人公達のやさしさに感動した。数学も面白そうに見えた。
博士の愛した数式 Amazon書評・レビュー: 博士の愛した数式より
410401303X
No.804
(5pt)

静かな優しい世界

数学と言う言葉を聞くと拒否反応を起こしてしまう文系人間の私ですが、この小説を読んで数字に興味がわいてくるような気がしました。こんなふうに、作中で鍵となるものが魅力的に見えるのは、筆者の書きかたのおかげだと思います。数学に限らず、登場人物たちが住んでいる場所や日々暮らしていく中での想いを、あたたかく見守っているのが伝わってくるのです。その視線に影響されて、わたしたちも彼らの世界を一緒に体験することができるのではないでしょうか。記憶がもたないという切ない設定にもかかわらず不幸な印象だけが強調されないのも、やはり、筆者の博士への愛情の結果だと思います。筆者から登場人物へも、登場人物同士においても、いわゆる恋愛とは違うけれど、確かな愛があふれています。すてきな小説でした。
博士の愛した数式 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 博士の愛した数式 (新潮文庫)より
4101215235
No.803
(5pt)

静かな優しい世界

数学と言う言葉を聞くと拒否反応を起こしてしまう文系人間の私ですが、この小説を読んで数字に興味がわいてくるような気がしました。こんなふうに、作中で鍵となるものが魅力的に見えるのは、筆者の書きかたのおかげだと思います。数学に限らず、登場人物たちが住んでいる場所や日々暮らしていく中での想いを、あたたかく見守っているのが伝わってくるのです。その視線に影響されて、わたしたちも彼らの世界を一緒に体験することができるのではないでしょうか。記憶がもたないという切ない設定にもかかわらず不幸な印象だけが強調されないのも、やはり、筆者の博士への愛情の結果だと思います。筆者から登場人物へも、登場人物同士においても、いわゆる恋愛とは違うけれど、確かな愛があふれています。すてきな小説でした。
博士の愛した数式 Amazon書評・レビュー: 博士の愛した数式より
410401303X
No.802
(4pt)

数学から生まれた小説の名作

元来数学が好きで、伝え聞いていたこの小説の内容には興味を持っていたもののベストセラー、映画化で逆に遠ざけてしまっていた作品。最近読み物の空白期間が出来てしまった折に何気なく手にとってみたところ、その軽快な書き味に思わずそのまま購入してしまった。事故による記憶障害や若年で未婚の母からの母子家庭など、ともすれば暗く、重たいテーマを、数学というまったく別の視点から巧妙に心温まる物語へと昇華させている著者の技量にまず驚かされた。そして、「博士」が持つ数学への独特の愛情表現に、同じ数学を愛する者として共感を深くしつつ、その爽やかな文章表現に乗せられて最後まで一気に読み上げてしまった。一見重たいテーマをここまで爽快な物語として完結させられた理由としては、著者の表現力や技量もさることながら、昨今の小説によくある傾向としての「泣ける」=(主人公またはそれにごく近い人の)死という安易な設定を取らなかったことによるところも大きいと思え、その点でもこの作品によりいっそうの高評価を与えたい。あくまで素人目線での数学感であるところが最高点を与えられない理由であるが、これは数学好きのごく個人的な価値基準と捉えていただきたい。むしろその点にこそ、この作品の価値があるともいえる。それを含めても日本の小説としては最もよく出来た作品のひとつに挙げて良いもの。特にある特徴的な数字が作品全体を通して、この物語をひとつに纏め上げるさまは必見。
博士の愛した数式 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 博士の愛した数式 (新潮文庫)より
4101215235
No.801
(4pt)

数学から生まれた小説の名作

元来数学が好きで、伝え聞いていたこの小説の内容には興味を持っていたもののベストセラー、映画化で逆に遠ざけてしまっていた作品。最近読み物の空白期間が出来てしまった折に何気なく手にとってみたところ、その軽快な書き味に思わずそのまま購入してしまった。事故による記憶障害や若年で未婚の母からの母子家庭など、ともすれば暗く、重たいテーマを、数学というまったく別の視点から巧妙に心温まる物語へと昇華させている著者の技量にまず驚かされた。そして、「博士」が持つ数学への独特の愛情表現に、同じ数学を愛する者として共感を深くしつつ、その爽やかな文章表現に乗せられて最後まで一気に読み上げてしまった。一見重たいテーマをここまで爽快な物語として完結させられた理由としては、著者の表現力や技量もさることながら、昨今の小説によくある傾向としての「泣ける」=(主人公またはそれにごく近い人の)死という安易な設定を取らなかったことによるところも大きいと思え、その点でもこの作品によりいっそうの高評価を与えたい。あくまで素人目線での数学感であるところが最高点を与えられない理由であるが、これは数学好きのごく個人的な価値基準と捉えていただきたい。むしろその点にこそ、この作品の価値があるともいえる。それを含めても日本の小説としては最もよく出来た作品のひとつに挙げて良いもの。特にある特徴的な数字が作品全体を通して、この物語をひとつに纏め上げるさまは必見。
博士の愛した数式 Amazon書評・レビュー: 博士の愛した数式より
410401303X
No.800
(5pt)

丁寧に,大切に。

これから繰り返し読む物語になりそうな気がします。ちょっと数学が好きになれそうな気持ちになります。誰かを大切に思って,丁寧に向かい合うことの素敵さがわかります。とてもすてきな物語でした。
博士の愛した数式 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 博士の愛した数式 (新潮文庫)より
4101215235
No.799
(5pt)

丁寧に,大切に。

これから繰り返し読む物語になりそうな気がします。ちょっと数学が好きになれそうな気持ちになります。誰かを大切に思って,丁寧に向かい合うことの素敵さがわかります。とてもすてきな物語でした。
博士の愛した数式 Amazon書評・レビュー: 博士の愛した数式より
410401303X
No.798
(4pt)

心のふれあいが楽しい作品

軽快で、テンポ良く読み進められる。事故により長期記憶ができなくなった「博士」と、家政婦である「私」、その息子「ルート」との、日々のふれあいを描いた、ほのぼのとした作品。数学に人生を捧げ、事故で人間の重要な機能を失ってしまった「博士」だが、野球の背番号や誕生日に数学を使って深い意味を見出させ、暖かく人間味溢れる存在として描かれている。そうした短編集とも言える「博士」との日々の物語を、「私」という縦糸が紡いで全体を形作る。それは「博士」との出会いから、最後の日まで。よく組み立てられていて、面白かった。
博士の愛した数式 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 博士の愛した数式 (新潮文庫)より
4101215235
No.797
(5pt)

博士が魅力的

博士が数字について語る場面で数字の不思議に魅了されてしまいました。博士のセリフだけでも読み返してみたくなります。江夏を知っている世代の人には特にお勧めです。
博士の愛した数式 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 博士の愛した数式 (新潮文庫)より
4101215235
No.796
(5pt)

文句なしに素晴らしい

珍しく一気に読んでしまいました。久しぶりに読んだ美しい物語でした。無味乾燥な数字にほのぼのとした命を吹き込んだ筆力は、作者の愛のたまものでしょう。
博士の愛した数式 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 博士の愛した数式 (新潮文庫)より
4101215235
No.795
(4pt)

心のふれあいが楽しい作品

軽快で、テンポ良く読み進められる。事故により長期記憶ができなくなった「博士」と、家政婦である「私」、その息子「ルート」との、日々のふれあいを描いた、ほのぼのとした作品。数学に人生を捧げ、事故で人間の重要な機能を失ってしまった「博士」だが、野球の背番号や誕生日に数学を使って深い意味を見出させ、暖かく人間味溢れる存在として描かれている。そうした短編集とも言える「博士」との日々の物語を、「私」という縦糸が紡いで全体を形作る。それは「博士」との出会いから、最後の日まで。よく組み立てられていて、面白かった。
博士の愛した数式 Amazon書評・レビュー: 博士の愛した数式より
410401303X
No.794
(5pt)

博士が魅力的

博士が数字について語る場面で数字の不思議に魅了されてしまいました。博士のセリフだけでも読み返してみたくなります。江夏を知っている世代の人には特にお勧めです。
博士の愛した数式 Amazon書評・レビュー: 博士の愛した数式より
410401303X
No.793
(5pt)

文句なしに素晴らしい

珍しく一気に読んでしまいました。久しぶりに読んだ美しい物語でした。無味乾燥な数字にほのぼのとした命を吹き込んだ筆力は、作者の愛のたまものでしょう。
博士の愛した数式 Amazon書評・レビュー: 博士の愛した数式より
410401303X
No.792
(5pt)

何年かしたら、また読みたい作品です。

ベストセラー、映画化…。という波にのまれて、気にはなっていたのですが手を出せず。でも、旅に出る空港で運命的に手にとっていました。日常とは違った旅先の静かな夜、1ページごとめくっていく間に、すっかりはまりました。博士と博士を愛する人々。まっすぐな愛情あふれる作品です。男女間だと、すぐ人は、愛だ恋だと枠に入れ、判断したがりますが、それを超えた人として愛するという感情ってやっぱりあると改めて感じました。博士との思い出は、心の栄養です。私も少し分けてもらいました。ルートは、きっとすごくいい子に育っていると思います。それにしても、このテーマでこんなに美しい作品ができあがるなんて・・・。小川洋子さんはすばらしい。
博士の愛した数式 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 博士の愛した数式 (新潮文庫)より
4101215235
No.791
(5pt)

何年かしたら、また読みたい作品です。

ベストセラー、映画化…。という波にのまれて、気にはなっていたのですが手を出せず。でも、旅に出る空港で運命的に手にとっていました。日常とは違った旅先の静かな夜、1ページごとめくっていく間に、すっかりはまりました。博士と博士を愛する人々。まっすぐな愛情あふれる作品です。男女間だと、すぐ人は、愛だ恋だと枠に入れ、判断したがりますが、それを超えた人として愛するという感情ってやっぱりあると改めて感じました。博士との思い出は、心の栄養です。私も少し分けてもらいました。ルートは、きっとすごくいい子に育っていると思います。それにしても、このテーマでこんなに美しい作品ができあがるなんて・・・。小川洋子さんはすばらしい。
博士の愛した数式 Amazon書評・レビュー: 博士の愛した数式より
410401303X