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WILL



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【この小説が収録されている参考書籍】
WILL

WILLの評価: 4.26/5点 レビュー 35件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.26pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全35件 21~35 2/2ページ
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No.15:
(4pt)

この作者さんは最後の結びの言葉が本当に上手い

ぶっきらぼうな口調なのに、行動は情にあつい森野がいいと思います。
一歩を怖くて踏み出せないところもわかる気が…。
日常ミステリーなのだけど、
「そんなうまくいくわけない」と思わなくてすむ程度に
適度に優しく、適度に厳しい。
葬儀屋の元スタッフのエピソードにはうっかり泣いてしまった。
飛び込んでは行けない女と、飛び込む場所を作るためだけに孤独になる男。
ずっと心にわだかまりを抱えていた人がきっかけを得て自分を解放していくというのは、
どんな形で読まされても気持ちいいものですね。
幸せなラストでよかった。
WILLAmazon書評・レビュー:WILLより
4087713229
No.14:
(5pt)

真骨頂

本多孝好の本は全て読んでいる。最近のチェーンポイズンや正義の味方も、勿論楽しく読めた。ただ、その後に出版されたこの作品を読んで、「あぁやっぱりこれだ」と思った。これこそ本多孝好の真骨頂。短編を繋いだような構成と、人の価値観や心の動きを巧みにわかりやすく表現した文体。主人公の変わり者ぶり。所々見られる歯がうくような恋愛表現。本多孝好の本は、やっぱりこうじゃなきゃ!
WILLAmazon書評・レビュー:WILLより
4087713229
No.13:
(4pt)

凝ってる

今回はちょっとミステリーなど、趣向を凝らしている。
正直これはあんまりいらなかった。
「MOMENT」などのように、ただ日常を描くだけで十分面白い。
というより、その方がすっと本の中に入って行けて好きだ。
WILLAmazon書評・レビュー:WILLより
4087713229
No.12:
(5pt)

泣きました

前作『MOMENT』の続編です『MOMENT』で登場した葬儀屋の森野を視点に書かれています人間ってのは簡単じゃねぇ生きている人間はややこしい理屈では割り切れない思いなどそれがトリックとなったミステリーですエピローグでは泣きました前作『MOMENT』を読んでから『WILL』を読むことをお薦めします
WILLAmazon書評・レビュー:WILLより
4087713229
No.11:
(4pt)

WILL

感動して泣ける作品です。ひょんなことから病院で余命の短い人の願いをかなえる清掃員になる主人公。そのいきさつや、そこに隠された謎が解明された時、泣けます>&lt;心が表れる作品です。ぜひ読んでみてください
WILLAmazon書評・レビュー:WILLより
4087713229
No.10:
(3pt)

「森野」が「あの森野」だと気づいて驚きました

森野・・・・あなたが「MOMENT」のオトコマエな葬儀屋だと気づくまで、かなりの時間がかかったよ。そう、これはあの「MOMENT」の続編!!今度は神田ではなく、森野が主人公です。「MOMENT」の頃とは印象がだいぶ違って、ちょっと女性らしくなってます(以前は女というよりはオッサンに近いようなやつだと思っていたので)。死者の想い・・・。佐伯家の人たちはそれぞれ家族思いで、優しい。でも、ちょっとだけ傷つくことを怖がったから、家族の間に溝ができてしまった。人を大切に思えば思うほど、誤解や嘘が生まれる。その不器用さがもどかしかった。あたたかいエピローグはジーンときます。2人の未来、みんなが望む未来・・・。最期の2行は「やられた感」と「感動」でいっぱい!この気持ちを味わえただけでも、この本を読んだ甲斐がありました。
WILLAmazon書評・レビュー:WILLより
4087713229
No.9:
(5pt)

7年という時間を越えて

店頭で見つけた瞬間レジに持っていきました。7年待ってたよ。前作の主人公は神田だったが、今回は森野と、葬儀屋の人々である。森野についてあまりはっきりした印象はなく、つかみどころが分かりづらかったのだが、森野の一人称を基本として薦められていく本書では、森野のことが分かりすぎるくらいだ。 本作では森野がどんどんこっち側の普通の人間に思えてきて、本作では大学を卒業しアメリカに行ってしまった神田がむしろ遠い存在に思えるのは、前作と視点を真っ向から変えたことで得られる感覚だろう。単純に続きのお話を、そのストーリーとしての魅力もさることながら視点を変えることで心の動きを鮮明に表現することが出来ているし、前作を読んだファンの楽しみを満たすには十分だ。前作からの7年という時間も、子どもの部分が残っていた時代から、大人として地に足を着けて歩んでいるという、たしかな成長を感じられる。大人になって変わる部分変わらない部分を堪能できるのは単純にファンとして楽しい。単純な続編というだけでなく、時間をきっちり区切っていること、語り部を変えるだけでここまで楽しめるのかと思う。むしろ別物と思って読んだ方が自然なのだな、と思えるから面白い。 大きなポイントだと思っているのは、前作は死を前提にした心の動きを書いたものであったと思うが、本作は経験した死とどう向き合うか、である。どちらも人が生きていく上で経験していくことであるし、経験から得られる心の動きもまた異なる。「爪痕」にそれが顕著だろう。人の死が招くものは、故人の遺産のようなものかもしれない。誰もが現実を受け入れられるほど、人の死という事実は重くないということなのか。取り返しのつかない事態ということもだが、何より故人の思いとは離れたところに残された人の思いがあるということだろう。 7年間という時間、遠くにある神田の存在。それらの要素もさることながら、というかそれがないと本当の意味での醍醐味はないが、森野の葬儀屋の社員である竹井と桑田の存在がいい。竹井はどっしりとした、桑田は言ってしまえば雑な存在であるが、彼らが森野を日常的に一人にさせていないのである。非日常な存在になってしまった神田、そして7年間かけて手に入れた日常。本作は森野の人生の一部を垣間見るような感覚で読むことができた。その一部が森野にとっては大切な日々なのだろうと、思いをはせつつ。タイトルの意味もなるほどね。
WILLAmazon書評・レビュー:WILLより
4087713229
No.8:
(4pt)

心から人を弔うという行為

突然事故死した両親の後を継ぎ、葬儀屋を営むことになった主人公の女性。物語は、葬儀という行為そのものよりも、葬儀を終えた後、遺族や故人の、行き先を失った想いをどう受け止め、これからどうやって生きていくか、ということの方に焦点がおかれている。いくつかの故人・遺族のエピソードが紹介され、やがてそれは、主人公の女性自身が抱える両親への想いの昇華へとつながっていく。個人経営する葬儀屋の仕事など、思いもよらず、でもこんなふうに故人や遺族に静かに、寄り添うように関われるとしたらそれは素敵な仕事だと思った。心から人を弔うとはこういうことなのか、と考えさせられる。同時に、死という重いテーマを抱えながら全体的に軽快で、読後感がさっぱりしている。それが物足りなくもあり、またこの作品のよさでもあるのか、と思う。
WILLAmazon書評・レビュー:WILLより
4087713229
No.7:
(4pt)

未来系の人の意志、かな。

最近、 いろいろ引き出しを見せている作者ですが、 これは、原点に帰るというか、 作者の魅力があふれてくる。 過去の作品とも、 リンクしている部分があったり、 初期のころから彼の作品を呼んでる人には、 すごく楽しめる作品だと思う。 葬儀屋が舞台。 人生の締めくくりを求めてやってくる人たち。 しかし、葬儀が終わってもなお、 目に見えない、言葉にできない、 別れられない人たちが、 再び葬儀屋を訪れる。 この葬儀屋。 高校時代に両親を亡くした娘がやっている。 彼女は、彼女なりに、 残されたものたちが、 故人と別れることができるように、 “葬儀屋”として、解決に乗り出す。 持ち込まれる問題が、 どれも、 オカルトチックというか、 信じがたいことばかり。 死者から届く絵、 死んだ愛人の告発、 生まれ変わり………。 しかし、それは、 生きているものたちの、 死んだ人たちへの、 ある愛の形だとも言えるのだろうか。 そして、主人公自身もまた、 煮え切れない、 心に残るしこりがあるのだった………。 “WILL”とは、 死んだ者、 残った者の意志であり、 未来形の意志なのだなぁ、と。 今より、少し元気になれる1冊ですね。
WILLAmazon書評・レビュー:WILLより
4087713229
No.6:
(4pt)

未来系の人の意志、かな。

最近、
いろいろ引き出しを見せている作者ですが、
これは、原点に帰るというか、
作者の魅力があふれてくる。

過去の作品とも、
リンクしている部分があったり、
初期のころから彼の作品を呼んでる人には、
すごく楽しめる作品だと思う。

葬儀屋が舞台。
人生の締めくくりを求めてやってくる人たち。
しかし、葬儀が終わってもなお、
目に見えない、言葉にできない、
別れられない人たちが、
再び葬儀屋を訪れる。

この葬儀屋。
高校時代に両親を亡くした娘がやっている。
彼女は、彼女なりに、
残されたものたちが、
故人と別れることができるように、
“葬儀屋”として、解決に乗り出す。
持ち込まれる問題が、
どれも、
オカルトチックというか、
信じがたいことばかり。
死者から届く絵、
死んだ愛人の告発、
生まれ変わり………。
しかし、それは、
生きているものたちの、
死んだ人たちへの、
ある愛の形だとも言えるのだろうか。

そして、主人公自身もまた、
煮え切れない、
心に残るしこりがあるのだった………。

“WILL”とは、
死んだ者、
残った者の意志であり、
未来形の意志なのだなぁ、と。
今より、少し元気になれる1冊ですね。
WILLAmazon書評・レビュー:WILLより
4087713229
No.5:
(5pt)

綺麗な話だった。

MOMENTを読んで「面白い」と思った人なら、きっと楽しめると思います。登場人物も魅力的でした。
WILLAmazon書評・レビュー:WILLより
4087713229
No.4:
(4pt)

やっぱ好きです。

この作品についていろいろとご意見・ご感想は人それぞれあるとは思いますが、自分は好きですね。本多孝好さんの今までの作品をひととおり読みましたが、読み終えた後、何かあたたかさが残ります。『WILL』では特にその感じが強かったように思いました。 森野の名前も素敵でした(^_^)
WILLAmazon書評・レビュー:WILLより
4087713229
No.3:
(3pt)

じめじめ

これから死を迎える人たちが対象だった『MOMENT』と異なり、遺された人たちの心を対象にした『WILL』は、遺された人たちの感情に共感出来ず厭な後味が残る。上目使いで人を見る人と会話したような、不快感がこの作品にはある。英徳寺の和尚が「喜びも悲しみも存分に味わってこその俗。その裏返しの辛さも悲しみも受け止めてこその俗。」と俗について語る台詞だが、この作品の登場人物たちはその俗世に対し、精一杯生きるのではなく愚痴っているように私は感じてしまったからに思う。
WILLAmazon書評・レビュー:WILLより
4087713229
No.2:
(4pt)

あたたかい。

短編小説のような長編小説。一話完結だと思っているとそうではなく、少しずつ繋がりを持ちながら物語が進んでいく。澄んだ空気感、流れるように短い文章が重なっていく文体。いつもどおりの本多孝好だ。だけど、僕は安心感を覚えるとともに物足りなさも感じた。都合良く展開し過ぎじゃないかと思え、違和感を覚えた。なにより登場人物の気持ちに共感できなく唸ってしまった。ただ僕は登場人物の気持ちに共感できないからこの小説はつまらないなんて、野暮なことは決して言わない。共感できなくても読み進んでしまう力のある小説はある。そのひとりが本多孝好だ。僕にとっては。その秘密は何だろうと思っていたら、所々で感じていたもの、とりわけラストの文章ではっきりとわかった。それは「あたたかさ」だった。彼のことを村上春樹に似ていると非難する人たちがいる。こういう雰囲気の小説をハルキチルドレンの一括りにするのはあまりに安易すぎるし、止めて欲しい。本多孝好には村上春樹とは違うあたたかさがある。かならず物語のどこかで登場人物の心を優しく救ってくれる。それが僕にあたたかさをもたしているのが、この小説を読んでいてわかった。物語に散らばった謎が解決するのも村上春樹とは違う。その謎が解決する瞬間がとてもあたたかい。特にラストの文章で僕はそう強く思った。この物語を読み進めていくと、僕たちは森野のことをすべて知っているような感覚に陥ってしまう。でも僕たちは実は肝心な、森野の本当に些細でけれど本当に大切なことを知らないでいることに気づく。「そうだった。そういや知らなかった」ラストでそんな気持ちになる。そしてそこに確実に救いはある。とてもあたたかい救いが。不満があるにしても、共感できないにしても、良い小説だと僕は思う。本多孝好が救ってくれるのは物語の中を生きる人間だけじゃない。僕たち読者も救ってくれる。「ありがとう」
WILLAmazon書評・レビュー:WILLより
4087713229
No.1:
(5pt)

やはり

一気に読んでしまった。そして「やはり」と思った。やはり本多孝好の作品である、と。森野と神田の成長はよく描かれていて心地よいが、それ以上に本多孝好作品に多く用いられているトリックがこの作品にもあり、どこか期待していた自分がいたが、タネ明かしの前に答えが予想できてしまい、少し残念に思った。前作品の「チェーン・ポイズン」でも思ったが、最近の作品は少し伏線と結末の繋がりが分かり易すぎる気がする。「FINE DAYS」で感じたあの最後の一行での衝撃を感じることができない。でも、期待通りに物語が進むというのもなかなか気持ちいいものだ。この小説は、最後の二行を読む為にそれまでの物語があるのだと思う。最初からじっくりじっくり読んでからたどり着いた二行に込められている作者からのメッセージをたくさんの人に感じて欲しいと思う。
WILLAmazon書評・レビュー:WILLより
4087713229

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