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WILL
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WILLの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.26pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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「死者を眠らせるのが私の仕事だよ」 18歳の時に両親を事故で亡くし、家業の葬儀店を継いだ森野。それから11年、彼女は商店街の片隅で店を続けている。葬儀の後に届いた死者からのメッセージ。夫の生まれ変わりだという少年。死者が絡む謎を解く連作短編集。 森野と同じく『MOMENT』で登場した神田も重要な役回りで登場しているので、前作を読んだ方は必見!エピローグはタイトルや伏線の回収が見事で鳥肌が立った。この一冊すべてがあのシーンを作るためにあったと言ってもいいほどよかった。 「引いてくれる手を失ったあの日、私は身を包み込む暗闇に脅え、ただ目を閉じ、立ちすくんだ。けれど、目を開けて闇を透かせば、星灯りの中、差し伸べられているいくつもの手があったはずだ。私はそんなことにすら気づかなかった。いや、気づいていたのに、気づかぬ振りを続けた。その手を握り返してしまえば、再びそこから歩き出さなくてはならないから。」 この言葉がとても印象深かった。やさしさを求めているのに、素直に受け取れなかったり気付けなかったり。それってこういうことなのかなって。 各短編の満足度で言えば『MOMENT』の方が好き。『WILL』は葬儀屋というテーマもあって死者を動かさないといけないので、作りが複雑で回りくどくなっているというか。ただ、全体を通して人情味がある感じがよかった。『WILL』は死が人のあたたかさを掘り起こし、『MOMENT』は死が人間の本質を暴くって雰囲気だった。 ラストは☆5、それまでは☆3という感覚でした。 | ||||
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アマゾンで買った本のみレビューしています。物語・作り話が好きなので小説しか読みません。リアリテイー等は関係ありません。事実と違うなどと言ってる人がいますが、なぜ事実じゃないと知っているのでしょうか?学者が書いているから?不思議で仕方がありません。物語では信長は本能寺で死ななくてもいいのです。面白いか面白くないかのみが判断基準です。それではよろしくお願いします。 | ||||
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綺麗な表紙と☆の数だけ見て購入。あらすじも見ないで手に取りましたが爽やかな青春小説かと思いきや主人公の職業が葬儀屋で、全編死という重いテーマを扱った短編集でした。 短編集とはいえ個々の話は繋がっており、一話ごとに起こる小さな事件を主人公たちが葬儀屋独自の方法で解決していくような構成です。 全体的な雰囲気は青春小説+ミステリー小説といった感じ。大きな事件こそ起こりませんが、ちょくちょく小さな謎かけが挟まれるので青春小説が苦手な私も飽きることなく最後まで読みきれました。 ただ登場人物たちの人物造形がちょっと合わず、その分☆は引いてます。大量のクサい台詞、あまり納得できない説教シーン、主人公の変わった性格に最後まで馴染めず、物語に没入しきれなかったのは残念。 本作が続編だということを読み終わってから知って驚きましたが、本作単独でも違和感なく読めます。死という重いテーマにも関わらずいい意味で軽くまとめられているのであまり気負わず読めるところも好印象。☆3.5くらいでしょうか。面白かったです。 | ||||
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カンダ文具店の神田君と森野葬儀店の森野。 続編として読まずに、楽しめば楽しめます。 私は、続編として読んでしまったので、☆を3つとしました。 | ||||
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森野・・・・あなたが「MOMENT」のオトコマエな葬儀屋だと気づくまで、かなりの時間がかかったよ。そう、これはあの「MOMENT」の続編!!今度は神田ではなく、森野が主人公です。「MOMENT」の頃とは印象がだいぶ違って、ちょっと女性らしくなってます(以前は女というよりはオッサンに近いようなやつだと思っていたので)。死者の想い・・・。佐伯家の人たちはそれぞれ家族思いで、優しい。でも、ちょっとだけ傷つくことを怖がったから、家族の間に溝ができてしまった。人を大切に思えば思うほど、誤解や嘘が生まれる。その不器用さがもどかしかった。あたたかいエピローグはジーンときます。2人の未来、みんなが望む未来・・・。最期の2行は「やられた感」と「感動」でいっぱい!この気持ちを味わえただけでも、この本を読んだ甲斐がありました。 | ||||
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これから死を迎える人たちが対象だった『MOMENT』と異なり、遺された人たちの心を対象にした『WILL』は、遺された人たちの感情に共感出来ず厭な後味が残る。上目使いで人を見る人と会話したような、不快感がこの作品にはある。英徳寺の和尚が「喜びも悲しみも存分に味わってこその俗。その裏返しの辛さも悲しみも受け止めてこその俗。」と俗について語る台詞だが、この作品の登場人物たちはその俗世に対し、精一杯生きるのではなく愚痴っているように私は感じてしまったからに思う。 | ||||
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