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スカーペッタ 核心
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スカーペッタ 核心の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.05pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全20件 1~20 1/1ページ
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Gothamと言うのは、バットマンワールドのNYのことを指すと思っていたが、フォントにそれがあり、オバマが使ったいたと言う。スカーペッタのシリーズは、読者との共時性をこう言うところにポンポンと入れてくる。CNNであったり、ブラックベリーだったりする。 カリグラのくだりで、カリグラはラテン語で小さな軍靴だと言う。一方、スカーペッタはイタリア語で小さな靴だと言う。スカーペッタとカリグラの相似性を読者に示す。それは、皇帝性なのか、残虐性なのか、性的倒錯性なのかはわからないが、小説の比喩として放り出される。そこに答えはない。コーンウェルからのメッセージなのだろう。 小説の最後の方で、2001年に起きた同時多発テロの話が出てくる。原作は2009年に出版されているから、社会全体が犠牲者に対する思いを重く受け止めつつも、それを書いたり、読んだり、表現したり、その表現を鑑賞することができるようになったと言うことだろうか。アメリカ社会の変遷についても、コーンウェルは、小説を通して、メッセージを発信しているんだな、と言うのが今回、よくわかった。だから、読者との共時性があるものを書いて、わざとそのレッテルについて表現しているんだなと。コーンウェルは、ミステリーという媒体を通して、アメリカ社会を書き続ける作家なのだということが、この小説でわかったような気がした。 | ||||
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原題はThe Scarpetta Factorとなっており、小説の中では「真相を明らかにする力」をFactorに当てている。スカーペッタがこだわる、目をつけるポイントと読み替えてもいいのだろうか。邦題は核心となっており、題名の字数制限を考えれば秀逸と言えるか。 1990年代からのシリーズだが、CNNやらWikipediaやら、現代の諸々のツールといつのまにか主人公たちに関わらせるのは、著者の力量というべきか。マリーノにさえ、コンピュータの有用性をわからせたのは凄いが、やややりすぎか。マリーノらしさが失われる気がする。ベイヨーン・ブリーダーを語らせる事でらしさを保っているという事かもしれない。 相変わらず、スカーペッタはベントンの些細な言葉尻や振る舞いに腹をたてる。これは、一種の性行為であり、ダイフルカンを登場させる事で、その強度をそれとなく示しているということなのだろうが、コーンウェルの真意は測れない。 | ||||
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この本は、シリーズの十何冊目かの本で、科学的な用語とか知らない単語が多くて読むのに苦労した。多分、シリーズのはじめから読んでいないとその面白さは、わからないと思う。ルーシーがこのようになったとか、マリーノが随分と変わったという印象を受けた。主人公のスカーペッタは、わい変わらず素敵な感じでいいと思う。けれどもどうしてベントンと結婚したのかわからない。独身のほうがよかったような気がする。 「異邦人」というのはとても楽しく読めたけれどもこれは、ちょっと、わかりずらい。アメリカのテレビって日本のと違うみたいだという感じがした。アメリカの地名のしてもよくわからないところがあって地図を見て探したりした。読み終わってみると感動的な本だという気もしてシリーズの次の本を読みたくなった。 | ||||
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細かすぎる描写や、それぞれの心の中にある思いがページをしめており、物語の展開が分かりにくい。以前のようなハラハラドキドキした展開は全くありません。 | ||||
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ずっと読んできたシリーズだけど、この作品途中に投げ出してしまい早〇〇年 もう一度手に取ろうとしながらも、できず。 このあたりでこのシリーズの面白さがダウンしてきたかな。 シリーズにつきもののマンネリ感もさることながら、 現代なのに古~~~い感じのする文章。 久々に新作を読もうかどうか試案中 | ||||
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何作か前からそうですが、話がコンピュータテクノロジーに偏ってきたこともありますし、 何よりスカーペッタに魅力がありません。 スカーペッタのインテリで学があり、高尚であり優秀であり誰にでも優しい、という パーフェクトぶりに飽きて来たというかもはや魅力がありません。 同じ上流階級に所属するベントンにも同じことがいえます。 今となってはマリーノがだんとつで魅力的なキャラクターになりました。 ベントンがスカーペッタを思う気持ちよりも、マリーノがスカーペッタを思う気持ちの方が 遥かに切実で、共感が持てるのです。 スカーペッタを若返らせた時点でこのシリーズを読むのをやめればよかったかな、とも思います。 妹の産んだ子である姪のルーシーが三十路を過ぎているのに、その矛盾はどうなっているのでしょう? | ||||
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もはや、このシリーズは終わりです、初期の止まらない展開と、ワクワク感はまったくなくなりました、 文章も読みにくくなったような気がする、何より内容がつまらなくなった、やたらと人間関係を重視して、展開にスピード感がまったく無い、終了ですね | ||||
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このシリーズが好きなので読み続けているが、うーん、まあまあかな。 | ||||
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このシリーズが好きなので読み続けているが、うーん、まあまあかな。 | ||||
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一気読みしてしまった。次々と明らかになる過去の亡霊とも言える意外な犯人像。毎度の事だが期待を裏切らない作品になってた。 | ||||
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読み進むにつれて、早く次の展開が知りたくて時間を忘れて読んでしまいました! | ||||
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以前に購入した本(しかもamazonで…)がっくりしました。 | ||||
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一話から外すことなく読んできた、忠実なファンとしてまた買ってしまいましたが、またやられた。 前回の作品を読んだ時の落胆を乗り越えて今回は読みました。 が、前回にも増して落胆してしまいました。 ・回想シーン、回顧シーンがムダに沢山盛り込まれていて、ケイだけじゃなくてルーシーも、ベントンも気がつくと過去の出来事に思いを馳せてる。過去の作品を読んでいない人にも感じはつかめるように、省略しながら過去の出来事や経緯を説明している部分が野暮ったい。むしろ、これらのムダをそぎ落としてConciseに一巻にまとめた方が、スピード感がでて一気に興が覚めぬまま読めた。 ・商標が多すぎる。どこの何を使って何が行なわれるのかなど、商品説明部分が出てくると、いいペースで走っていて、急に停められるような苛立ちを覚える。ケイは、メスを研いで死臭を嗅ぎ分け、どんなハイテク機器でも読めない、分析できない部分を、独自の言語で屍体と会話をすることができる、唯一無二の天与の才の持ち主だったはず。解剖結果を分析して、犯人への裁定を下し、被害者の無念のメッセージを代弁するのがケイだったのに。ハイテク機器を持ち出すことでストーリーに華をを持たせるつもりが、路線が変わってきてしまった。 ・過去の巻から読み比べると大好きだったケイのキャラが様変わりして、全く違う人間になってる感が否めない。ルーシーも出すぎだし、イケメンで元FBIで今はハーバードの医学者、ケイまで手に入れてって、完璧すぎるベントンをやっかむルーザーが出てくるパターンはもう使い古されてる。 この巻の主軸である事件のストーリーラインは独特の世界感が感じられて、面白いとは思う。人の感情を揺さぶり、腹をえぐる感情のもつれなどは、怒りをたくみに操り、自制しようと、Struggleするケイの心理を巧みに描写することで、特定の人物への嫌悪感がぐっと扇情されてやっぱりすごい。こういう文面には、自分がなぜコーンウェルが好きなのか再確認させられる。 ただ大好きだったキャラの特色が失われているのがファンとして歯がゆい。ベントンは退屈だし、マリーノは全うな人になってしまっているし、ルーシーはフツーになってきている。作者が個性を強調してキャラを再結び直そうと再構築しているのが窺えるけど、路線が変わってる。でも、親戚もその恋人も、夫も友人もって、全員が同じケースをハンドルするのは無理があり過ぎる。そこに私情が出てきてコンフリクトするのは必然で、それでもプロに徹しようとするキャラクターの葛藤に、過去本の回顧録シーンを結びつける、コーンウェルはこんな陳腐なことする作家じゃなかったんだけど。 とにかく残念でならない。他の人も言っていたけど、私も読みながらこれで最後かもと思いながら読みました。次は借ります。 英語のオリジナルを読むと全く内容も印象も異なるので、池田さんの抄訳に助けられている所が多い。 原文はもっとつまらないという印象を受けた。 | ||||
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心理描写が濃すぎて、スピード感がなくなってしまった。その割に肝心の犯罪のほうの 記述がおざなりになってしまったようだ。 登場人物については以前の本を読んでないと、良くわからないだろう。 スカーペッタファンだけが読んでくれればいいのかな・・・・ もう、私は、このシリーズは、これで最後にしようと思う。案外、著者もそう思っている かもしれない。 | ||||
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いい加減3人称に慣れるべきなのでしょうね。 マリーノやベントンやルーシーの気持ちがしっかり描かれるようになり、 登場人物がますます「リアル」な感じになってきました。 とはいえ、正直ウザいと思う部分も… 物語は、ほんの短い間を、視点をどんどん変えながら進んでいきます。 さて、物語の真相は意外なところに向かいます。 懐かしの、アノ人、登場!! え〜、こんな感じなのはいやだなぁ… 全面対決がよかったです。 すっかり変わってしまったんだぁ〜、残念です。 アメリカのamazonを覗くと、次作のレビューがあまり高くないのが気になります… | ||||
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このシリーズも17作目と言う事で、初期の作品とはいろんな意味で変わってきています。 本作も、ミステリーと言う範疇には入れずらいほど、登場人物たちの心理的葛藤が上下二冊本の半分以上を占めています。 作者の意図がどこにあるのかは想像するしかありませんが、大きな事件に遭遇した後のトラウマが描きたかったのか、そうではなくて、登場人物たちをそうしたトラウマから解き放つためにこの巻を書いたのかも知れません。 いずれにしろ、ウォーキング中の女性のレイプ殺人や女性の行方不明事件や、スカーペッタに届けられた爆弾の事件と言った事件は起きます。 しかし、それらに対する直接的な事件の捜査の様子よりも、そうした事件に携わるスカーペッタを中心とした登場人物たちの心理状況にこそ作者の関心があるようです。 もちろん、このシリーズの特徴である最新の技術を駆使した捜査は健在です。 こちらはこちらで楽しめますが、逆にそこまで進んだかと、怖くなる部分もあります。 ちょっと異質な一巻ですが、これはこれで楽しめました。 | ||||
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最近のコーンウェルはあまり面白くないと思っていたのですが、今回は面白かった。緊迫感みなぎるストーリーに思わず引き込まれました。ただ、伏線の張り方がいまいちだし、文章力が普通のような気がします。最近読んだ神崎和幸のデシートのほうが文章力もあり、伏線の張り方も巧妙。神崎和幸のような新人の作家でもデシートぐらいのものが書けるのだから、コーンウェルにはもっと上を目指してほしいですね。でも、核心は本当に面白かったです。 | ||||
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自分の中では年末の恒例行事である、スカーペッタシリーズの新刊。毎年、かなり年末が近付かないと出版のアナウンスが流れないのでヤキモキさせられる。今回もここ数作と同様上下巻二冊同時発売だったが、一時期の様に異常にひらがなが多い・一ページ当たりの文字数が少ない、などのヘンテコな水増し増ページ作戦によるものでは無く、まあ上下巻二冊分の読み応えがある内容と言って良いものだった。尚、池田真紀子氏の翻訳は秀逸也。乗りモノや銃器など様々な分野の専門用語が多数出てくるが、その分野に知識が無くとも読みこなしやすいとても良く練れた訳文になっている。描かれる物語は非常に短期間(正味二日間。物語開始前に起こった事件も絡むが)で、スカーペッタ以外の人物の視点も交えつつほぼ時系列に進むのでドラマ「24」などのようにリアルタイムドラマの様。大立ち回りは少ないが、多くの捜査機関の多元的な活躍や最新鋭のハイテク装置などが次々に現れ、物語はテンポ良く且つドラマチックに展開する。スカーペッタが検死局長を辞めた前後に、彼女以外の登場人物も公私ともに大幅に生活環境が変わったが、前作では概ね然るべき役職を得ていた。これで一安心か、と思いきやまだまだ過去の亡霊たちが彼らを苦しめる。ここ数作でレギュラーメンバーはほぼ全員かなり深刻なトラウマを背負ってしまっていたが、今回はその中でもスカーペッタ始め多くの者の人生に多大な悪影響をもたらした因縁の宿敵がまたしても現れる。ベントンの苦悩の人生の意外な真相も明かされていたはずだったのだが、更なる真相がまたまた初めて明かされる。尚、相変わらず幾人かの「物凄く下種で卑怯で嫌な奴」が登場し、如何にそいつらが嫌な奴なのかがかなり詳細に描かれる(マスコミ関係者や投資コンサルタントなど職業は様々)。またしてもコーンウェル自身の私生活で何か不愉快なことがあって、それに絡む人物なんかがモデルになっちゃってるのかな、などとついつい勘繰ってしまう(笑)。如何に嫌な奴なのか、という描写は非常に詳細に執拗に描かれるのだが物語にはあまり関係ないというか、そもそもその登場人物をすごく嫌なヤツとして描いた必然性があまり感じられない。というようなところも相変わらずのコーンウェル節と言えるだろうか…伏線等に多少の疑問の余地も残ったが、前作「スカーペッタ」に続く今作を読む限りでは、シリーズ初期の面白さを概ね取り戻したと感じている。次作にも期待! | ||||
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年末恒例の検屍官シリーズも17作目となると、ケイ、ベントン、ルーシー、ピートといったおなじみのキャラクターもそろそろお疲れが出てきたようだ。彼らに付きまとうあのおぞましい回想が、それぞれの脳裏から離れず日々彼らを悩まし続ける。読者ともども忘れられないシーンがある。 シリーズ1作目から読んでいないと、この流れはなかなか理解できない。 あの宿敵も現れる、そして・・・・・。 リアルタイムで展開するミステリーを読むことは、なかなか楽しいものだ。本書の原作がアメリカでリリースされたのは、2009年、あのリーマン・ショックの影響が尾を引き、ニューヨークもいまだに景気は停滞気味である。警察組織も改変され、セキュリティ・チェックが非常に厳しくなった。個人情報保護、守秘義務等々、彼らの仕事にも影響が出てきた。 日本でよく聞くブランド名も出てくる。オリンパスBX41顕微鏡、ウィキペディア、SNS,アシックスのゲルカヤノ・シューズ、等々・・・・・。 派手な立ち回りはない。前作と同じように、FBI捜査官を含めた彼らのカンファレンスを中心とする地味な謎解きがストーリー展開の大半を占める。その解決というのが、ベントンの直観が中心になっている・・・・・。 「スカーパッタ・ファクター」という原作名を邦訳では「核心」としているが、このタイトルが意味を持つのはほとんど前半部分だけというのは残念である。 | ||||
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邦訳の既刊総計で1,200万部という世紀の大ベストセラー、パトリシア・コーンウェルの<検屍官>シリーズの最新第17弾。訳出は前作『スカーペッタ』に引き続きジェフリー・ディーヴァーの<リンカーン・ライム>シリーズで有名な人気翻訳家池田真紀子。今回の事件は大きく3つ。ひとつはほぼ1ヶ月前の感謝祭の前日から姿を消した有名な女性投資コンサルタントの失踪事件。ひとつはスカーペッタが検屍を行った、セントラル・パークで遺体として発見された26才の女性の、ジョッギング中に後頭部を殴打されレイプされ殺された事件。そしてCNNに生出演したスカーペッタのニューヨークでの住まいに届けられた怪しい小包の事件。これらの事件を軸にクリスマスを1週間後に控えた’09年12月18日から翌日にわたっての、お馴染みのシリーズ・キャラクターたちの動きが描かれる。シリーズも17作目ともなると、第1作目からの過去のエピソードが蓄積され、スカーペッタの、ベントンの、ルーシーの、バーガーの、そしてマリーノの胸中に去来するかつてのおぞましい経験の叙述や、誰が誰をどうして嫌っているとかいうような述懐が物語の大半を占める。そして複雑に絡み合った事件の結末にも過去の“宿敵”の影が・・・。完全な1話完結ものにできないところがシリーズものの宿命であろうが、どこからでもすんなり入ることのできるシリーズものも少なくない中、やや残念に思った。とはいえ、本書は’09年にアメリカで起こった社会現象や、事件捜査の最新のハイテク機器などが彩りを添え、地味ながらも合議を中心としたFBIの捜査で一歩一歩解決に近づけるというのは、コーンウェルのこのシリーズの特長なのだろう。それなりに読み応えのある作品に仕上がっている。 | ||||
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