舞面真面とお面の女

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評判

舞面真面とお面の女の評価:

4.00/5点 レビュー 25件。 D ランク

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平均点4.00pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全30件 21〜30 2/2ページ
No.10
(5pt)

センスあるなぁ

まず面白かった。
軽快な台詞回しは心地良いし話のテンポも良い。非常に好みの作品。
なんとなく初期西尾維新作品を思い出した。

主人公は工学系の院生で、彼が叔父に呼ばれたところから物語は始まる。
彼は同じく呼ばれた従兄妹である伯父の娘(あと探偵)と共に、叔父に依頼された財閥の長であった曾祖父の遺言の解明に挑んで行く。
その過程でお面をつけた不思議な少女と出会う。
遺言の謎について仄めかす彼女と関わりながら徐々に仮説を構築していき、そしてその謎は財閥の後継者選びの為に創られたものだと結論する。
その結論に対し、不思議な少女は、自分はその後継者選定を見守り判断する者で、主人公は見事に合格した、と言った。
しかし、その財閥は既に解体されてから長い年月が経ち、今さら集合を呼び掛けても叶わないだろう、とのことで、結局それは無意味なものだった――

――で終わりかと思ったら、この人の作品だけあってんなことはなく、もう一段のオチがあった。
まぁそこは読んでもらうこととして……こういう所にクビキリサイクルとかの香りを感じ取ったのかもしれない。

登場人物はテンプレチックだけどサクサク読み進められるし、語られる考え価値観というか設定も中二テイストではあるがそれ故に好む人は非常に好むであろうし(自分は好き)で十分に楽しめた。
舞面真面とお面の女 (メディアワークス文庫) Amazon書評・レビュー: 舞面真面とお面の女 (メディアワークス文庫)より
4048685813
No.9
(4pt)

軽いけど重い,不思議なホラー

「ミステリ」ではなく,ホラーだと思う。

遺言の謎を解き明かすまではミステリっぽいけれど,謎を解いてからラストにいたるまでの展開は,もはやホラー。「怪物」と化した2人がどのような世界を作り上げていくのかが非常に気になる。

表面的には軽い感じの物語だけど,バックボーンには一筋縄ではいかない確たるものがある。個人的には真面と水面の掛け合いをもっと見ていたかった。
舞面真面とお面の女 (メディアワークス文庫) Amazon書評・レビュー: 舞面真面とお面の女 (メディアワークス文庫)より
4048685813
No.8
(4pt)

推理部分の多いライト伝奇小説

主人公:真面や周りの人物の謎解き活動はおとなしいものなので、安楽椅子探偵物の推理小説を読んだ感じと似ている。途中で当然ながら読者は先を予想する。その一部は中るが核心は違うということを何度も続けて読者を引っ張りながらも、だんだん予想と真相のずれが大きくなり、最終部での何度かのどんでん返しではもう読者は振り回されるばかり。この辺の構成はうまい。
「そんなバカな」ですが、「でもそうだったとしても現実は動いていくし、それを否定はできない」という意味で荒唐無稽ではありますが納得させられてしまう伝奇的結末。
現実にいそうな大学院生:真面に女子大学生:水面、仮面の少女「みさき」の会話が普通で楽しい。普通を編んで非日常的結末に繋げるところは滑らかで良い。最後に水面が現れないのが少し残念。
前作「[映]アムリタ」のような本の外にまで滲みだしてくる恐怖といった「文字を越えるもの」は無さそうだが、上品で良質な時間を過ごさせてくれるエンタテインメントだ。
舞面真面とお面の女 (メディアワークス文庫) Amazon書評・レビュー: 舞面真面とお面の女 (メディアワークス文庫)より
4048685813
No.7
(3pt)

また落とし穴か…あれ、浅い?と思ったら…

アムリタに続いて「天才」だか「怪物」だか分からん人物たちのお話です
前作「アムリタ」のラストで読者を奈落の底に叩きこむ落とし穴に見事に放り込まれたので
気を付けて読むことを心がけました

主人公が怪物じみた尊大さの女子中学生に振り回されながら曾祖父の遺産の在りかを示すらしい
遺言の謎を解く、というのが物語の中心線なのですが…「謎解き」自体に期待してはいけません
ラスト近くまで引っ張るとはいえ、そんなミステリみたいな部分は「おまけ」程度に考えてください

お面のヒロインが語る通り、天才というのは「あちら側」の存在なんですね
凡人の常識や規範で縛られない怪物的存在として描かれない天才は単に「頭の良いキャラ」でしかありません
その点、今作の主人公は前作「アムリタ」で怪物的なヒロインに食われてしまったような終わり方をしません
見事に怪物を食ってみせます…が、いかんせん尺が足りない。主人公が怪物化するにはあまりにボリューム不足です

一度は落とし穴に落とされたら「あれ?浅いぞ?」と思わせて二番目の底が割れたと思ったらやっぱり浅いという…
前作に増して個々のキャラに魅力があるだけに尺の足りなさ、主人公が怪物だと分かってからの読者の突き落とし方の弱さが
いかにも物足りなさを感じさせる一作でした
舞面真面とお面の女 (メディアワークス文庫) Amazon書評・レビュー: 舞面真面とお面の女 (メディアワークス文庫)より
4048685813
No.6
(4pt)

実に読み易く面白い

「死なない生徒殺人事件」が面白かったので購入。
これも上記作品とおなじくミステリというジャンルになるかな。
田舎の旧家、謎の遺言、、、とくれば伝奇やミステリの舞台と
しては定番ですし、ワクワクしますな。

個人的には謎解きに偏り過ぎて人間の描写が疎かになりがちな
ガチガチの推理ミステリよりもキャラが生き生きと描写されてる
これくらいのライトな方が好みです。
「死なない〜」と同じ感想になってしまいますが
文章は軽妙で読みやすいし、登場キャラもよく立ってるし、
かなり楽しめました。

一巻で作品を完結させる潔さも好感が持てるのですが
どの作品もキャラが実に立ってるだけに
一期一会なのは仕方ないとは言えちと寂しい。

作者にはシリーズ前提の大作も書いて欲しいなぁ。
その間、他の作品も読んで楽しみに待つとしますか。
舞面真面とお面の女 (メディアワークス文庫) Amazon書評・レビュー: 舞面真面とお面の女 (メディアワークス文庫)より
4048685813
No.5
(1pt)

蛇足

謎解きものの小説でこのボリュームなら、そうそう複雑な作品になったりは
しませんし、誰れもそこまで期待しません。それが出来れば直木賞ノミネートですよ。

あっけなく感じるくらい、シンプルでストレートなラストにしたほうが良かったんじゃ
ないかと思います。
舞面真面とお面の女 (メディアワークス文庫) Amazon書評・レビュー: 舞面真面とお面の女 (メディアワークス文庫)より
4048685813
No.4
(4pt)

野崎節は健在。

デビュー作「アムリタ」と比べてしまうと、あの無欠な感じは薄れてしまったかなと思うけれど、
ルールそのものが二転三転するミステリ要素、ニヤニヤが止まらない会話のセンス、
時間を忘れる軽快なテンポなど野崎節は充分に健在です。
同レーベル内の他の本より頭ひとつ抜きん出て面白いと思いますが、こんなもんじゃないだろうという期待込めて★4。

急に真面目になって書いちゃう作家さんが多い中、あとがきや著者紹介にも楽しいセンスが溢れてます。徹底してるなー。
あとがき先読み派にもおすすめ。ピンときたら買いです。
舞面真面とお面の女 (メディアワークス文庫) Amazon書評・レビュー: 舞面真面とお面の女 (メディアワークス文庫)より
4048685813
No.3
(3pt)

ラノベキャラという“お面”でミスディレクション

ある年の暮れ、工学部の大学院生・舞面真面は叔父から呼び出され、真面の曽祖父で、財閥の長だった舞面被面が遺した“心の箱”と不可解な遺言(箱を解き 石を解き 面を解け ――よきものが待っている)の調査を依頼される。民俗学を専攻する大学生の従姉妹・水面や、興信所の調査員・三隅らとともに、調査を始めた真面だったが、そんな彼の前に、不思議な面をつけた少女が現れ……。遺言の暗号解読を軸に物語が展開されていきますが、暗号そのものは至ってシンプルな代物です(森博嗣を彷彿とさせる、理系的アプローチによる解析は印象的でしたが)。最後に用意されたどんでん返しは<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4150703515/ref=cm_cr_asin_lnk/375-4431367-4941138">××</a>パターンで、「驚愕!」というよりは「納得」、もしくは「そうきたか」という、ある意味、無難で手堅い印象。ただ、その趣向自体にはさほど意外性はないのですが、それを成立させるために、ライトノベルと一般文芸との境界にあるという本レーベルの特性が巧みに利用されているように感じました。いかにもラノベっぽい、エキセントリックで浮世離れした“お面の女”のキャラ造形が、読者に対し、巧妙なミスディレクションとして機能しているのではないかと思います(とくに、<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B0038Z7O2Q/ref=cm_cr_asin_lnk/375-4431367-4941138">『アネキャン』</a>や<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4592125827/ref=cm_cr_asin_lnk/375-4431367-4941138">『っポイ!』</a>のくだりなんか、絶妙ですねw)。
舞面真面とお面の女 (メディアワークス文庫) Amazon書評・レビュー: 舞面真面とお面の女 (メディアワークス文庫)より
4048685813
No.2
(3pt)

物足りなさは残るが読みやすくて先が楽しみ

<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4048682695/ref=cm_cr_asin_lnk/375-4431367-4941138">メディアワークス文庫賞受賞作</a>に次いでの2作目.またデビュー2作目でもあります.言葉の運び方やユーモア,あとがきに至るまで西尾維新さんに近い印象を受けました.ただ,謎解きは思っていたほど広がらず,読み手はどちらかと言えば傍観者の立ち位置.その『答え』も現実離れしており,そちらへの期待が大きいと物足らないかもしれません.真相や後日談にしても,好き嫌い云々の前に唐突な感があり今ひとつスッキリといきません.キーワードである『面』になぞらえた主人公の葛藤も共感できる部分はあったのですが,大仰だった割には物語との結びつきが弱く,こちらもちょっと消化不良に感じられました.とはいえ,やや型どおりではあるもののラブコメや掛け合いなど軽めのノリはおかしく,2作目とは思えないこなれた文章は,シリーズ化も含めて先が少し楽しみな作家さんです.
舞面真面とお面の女 (メディアワークス文庫) Amazon書評・レビュー: 舞面真面とお面の女 (メディアワークス文庫)より
4048685813
No.1
(5pt)

謎解きもの

かなりポップなミステリーものです。設定が練りこまれており、その謎に向かっていく過程で好奇心がそがれる事は無く、最後まで楽しく読めました。話の大筋としては、曾孫が財産を巡って謎解きをしていくというもの。個性的な登場人物やお茶目な言動が作品全体にユニークさを出していて、楽しめると思います。謎解きに関するキーワードに関しても、解説が丁寧であるので、全く理解できない、という事はまずないかと思います。落ちも、ここまで来てこうするか!と思うものでした。笑いもあり、シリアスもあり、文体も全体的に気持ちのいい読み味だったのが好印象です。まさにメディアワークス文庫が目指す所の内容・志向性だと思います。書店で見かけたら、是非最初の数ページをめくって頂けたらと思います。カバーイラストが大変強烈ですが、読み進めていくとなぜか愛着が生まれてくるから不思議ですね。作品の世界観をよく表しているなぁと、とても気に入っています。主人公は大学院生ですので、やはり同世代にお勧めしたい一冊です。
舞面真面とお面の女 (メディアワークス文庫) Amazon書評・レビュー: 舞面真面とお面の女 (メディアワークス文庫)より
4048685813