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陽だまりの迷宮
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陽だまりの迷宮の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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主人公の生夫は小学生。なんと11人兄弟。でも、両親が連れ子の再婚同士、末っ子の生夫は今の両親の子だけれど、連れ子どうしということは血が半分しかつながっていない兄弟もいるわけです。何とも複雑な関係だけれど、家族はそれなりに仲良くやっている。 題材は私の好きな「日常のミステリー」。話は3つ、なくなった鉄道模型、生夫が家にいるときにかかってくる無言電話、突然家に届けられたクリスマスプレゼントの絵本・・・これらの謎を下宿人・ヨモギさんが解いていくという設定です。 人が殺されたりしないので、ほのぼのとした感じがありつつも、生夫がからだが弱くて学校を休みがちというキャラクターのせいか、どことなくほろ苦い切ない感じのするミステリーです。元気はつらつ、ガキ大将のようなキャラクターだったら、こういう経験はできなかったでしょう。 謎を解くヨモギさんは、重要な位置にいながら今ひとつキャラクターがはっきりしない、というか人物像がくっきりと浮かんできません。でもその理由はエピローグを読めばわかります。いろんな謎解きのあとに、あっと驚く仕掛け。 ストーリー全体にほろ苦さを感じるのも、ヨモギさんの優しさからくるのかな、と思います。真実を知ることはそれほど重要なことではなく、ましてそれを吹聴するなんてことは人を傷つけることもあるんだよ、ということを暗に生夫に教えてくれている。人生には黙っていた方がいいこともある、ということです。 きっと、ヨモギさんとの思い出はこれだけじゃないんだろうから、ほかにもいろんなエピソードが出てきそうで、続編が出るとおもしろいなあと思います。 | ||||
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11人兄弟の末っ子、小学3年生の生夫くんの周りで起こる日常のちょっとした謎。それが下宿人、ヨモギさんに話すことによって、その謎が解明されていきます。加納朋子さんの作品を思わせる感じが少ししましたが、小学生が語り手なので、さらにほのぼの感が出ていたような。エピローグは、びっくり&ちょっと感動しちゃいました。謎を解いた後のヨモギさんの相手を思いやる気持ちもすごく大切なことだなと気付かされました。3つしかお話が入ってないけど、まだまだ読みたい感じがしました。 | ||||
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十一人兄弟の末弟にあたる小学生の目を通じた日常の謎解きを描く連作短編集。最後に全体を通してのドンデン返しがあり、これがかなりの大技だが非常に無理がある。無理がある、というのは本格ミステリにとって致命傷のはずだが、何か逆に長所に思えるぐらい感動的な結末である。その無理矢理さに一抹の哀しさがあり、しかも何ともいえず爽やかなのだ。ミステリの好きな人も嫌いな人も一度ぜひ手にとってほしい。 | ||||
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殺人事件ではないけれど、日常生活に起こる不思議な出来事を、11人きょうだいの末っ子生夫クンと下宿人・ヨモギさんが解決します。殺人事件を解決するだけがミステリーではないし、私はこういう謎解きが好きです。11人きょうだいになった事情等、ネタに事欠かないのに、この1冊に色々盛り込みすぎにも思えます。ぜひ、シリーズ化してほしいです。 | ||||
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十一人兄弟って言うのは多いなぁと思います。主人公の生夫はその末っ子なんですが、年が離れてるせいかあまり相手にされてません。小さい生夫には、日常生活の中でいろいろ疑問に思うことが出てくるんですが、下宿人のヨモギさんが最後には解決してくれます。最後にちょっとした謎が出てくるんですが、これが一番のミステリーです。 | ||||
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