せせらぎの迷宮
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文庫書き下ろしの連作短編形式のミステリ。 小学生の女子グループをめぐる「日常の謎」系の物語。30才の女性が語り手となり、小学生だった当時と「現在」を往復するかたちでストーリーが進んでいく。 トリックは、いずれも劣悪なレベル。謎そのものに魅力がなく、読んでいて何ら関心が持てないし、結末も子どもだまし。物語全体をまとめている「文集のメッセージ」など、不自然きわまりない。 ストーリーや人物造形も破綻している。 むしろ、本書のメインテーマは、小学生の女子グループの持つ陰湿な嫌らしさ、子どもたちの悪意を描く点にあるのだと思う。よくもこう手の込んだいじめ、仲間はずれができるものだとビックリさせられる。 | ||||
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小学校5年生の時の担任だった大杉先生が定年を迎えることになった。同級生だった大村生夫に 頼まれ、斉藤史は大杉先生が作成した文集を揃えることにしたのだが、文集はどこにもなかった。 それどころか、元の同級生の記憶からも消えていた・・・。文集に隠された謎とは? 昔の担任の定年退職。文集を揃えて贈ろうとするかつての教え子たち。だが、肝心の文集は見つから ない。それどころか、誰の記憶にもない。文集にまつわる謎が、過去と現在を織り交ぜた描写から 々に解き明かされていく。そして、小学校5年生の時のほろ苦い思い出が、やがてさわやかな感動に つながっていく。その過程がとても心地よかった。小学校5年生の頃の自分を思い出しながら(やっぱり グループを作りました♪)、懐かしい気持ちでこの作品を読んだ。 | ||||
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文集を探す大人時代と文集の在り処を思い出すために小学生時の回想シーンの2構造になっている。 最後に文集がなかなか見つからない理由がわかったとき<若さの苦さ>と感動が訪れます。 ミステリーではないです。読みやすく、人によっては何回も読み直したくなる本でしょう。 特によんでほしい人 小学生時代に先生と生徒のパイプ役だった人(どっちつかずだったひと) 特定のグループに入らなかった人・馴染まなかった人 クラス全体を見る癖がついていて、ひとりのひとやつまらなそうな人を邪険にできない人 自分がまさにそうだった。生徒と先生のパイプ役なんて聞こえはいいけど実際は都合の良い生徒であると同じに先生に媚びうる生徒と思われていたかもしれない。 主人公の史がまさに自分のことのようだった。 先生の期待にこたえつつも解放されたい気持ち、友人関係を維持したいけど陰鬱な感情。 「アリサ」を中心とする似たような集団に自分も小学生時代入っていた。 仲間に入れてもらえられた嬉しさを抱きながらも、自分はこの仲間とは合わないんじゃないかという疑問や仲間はずれにされる不安を抱いていた友人関係。 この本ではシンプルだけどよく描かれていると思う。 先生が実は生徒をよく見ている というのも良く描いていると思う。 自分が小学生のときこっそり先生の置き忘れた日誌を見たことがあった。 そこにはびっしりと生徒の様子や転校生が馴染んでいるかなどについて書かれていた。 そんなことを思い出して懐かしくなった。 鮎美がノートと文集を川に投げつけるシーンは両方ともとても怖く、そして切なかった。 最後の終り方があっさり、そしてじわ〜っとくるのがとても良かった。 苦さが残る小学生時代を懐かしむのにもいいかな。 オススメ★4.5 (特に読んでほしい人に当てはまる人は★5つ) | ||||
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