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聖母
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聖母の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
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代理出産の是非とか、生命倫理の話かと思って読みましたが ↓ネタバレあり↓ 不倫ドクターズの話が、重要な部分に絡んできたせいで 肝心なテーマが霞んでしまったように思います。 | ||||
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ミステリとしての意外性や面白さは、もうひとつのような気もしますが、「代理母」という 簡単に白黒つけられないデリケートな題材に深く切り込んでおり、いろいろ考えさせられました。 東野氏の作品にもありましたが、「親子」とは「血のつながり」とはいったい何なのか みたいな質問を突きつけられた気がします。 「代理母」はこれからますます増えるのでしょうが、倫理的な課題は今よりもっと深く検討される べきなのだろうなと思わずにいられませんでした。 仙川氏の作品はこれからもどんどん読んでみます。 | ||||
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代理母。 遺伝的につながりの無い女性が出産する、 借り腹(ホストマザー)がテーマ。 ストーリーをそのまま読むと、わがままに捉えられるかもしれない。 代理母には、いくつかのケースがある。 ドキュメンタリーなら良いが、小説としてあれも、これも書くとなると、 それぞれに理由が必要になってくる。 代理母に Aさん → × Bさん → × Cさん → × Dさん が登場するが、ごく普通に感じるのは、Aさんのみ。 Bさん、Cさんが×になる理由と、Dさんが引き受ける理由が こじつけかな、と感じてしまう。 が、Dさんが引き受けた理由は、最後に明らかにされる。 後でDさんが引き受けたところを読み返してみると、 「そうだったんだ!」と思う。 そのために伏線が張ってあり、よく練られていると思う。 代理母の小説で、いくつかのケースを書いた、 という意味では、よくできていると思う。 特にDさんのケースは、考えさせられる。 最後に、「代理母を勧めますか?」との問いかけがある..。 | ||||
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仙川さんの小説は、『無言の旅人』を読んでから読むようになりましたが、 この小説は、『無言の旅人』以来の自分の中で当たりの作品でした! 近年、卵子の老化など不妊の問題が注目されているけれど さまざまな理由から「子どもを産みたいのに産めない」という女性は多いはず。 この作品の主人公は事故で子宮を無くしてし、子供が欲しいのに産めないという懊悩を抱えながら生きています。 その葛藤がよく描かれていて、最初から引き込まれました。 主人公の女性だけでなく、周りの家族たちも、その葛藤に引きずられ右往左往します。 物語は二転三転と、予想外の展開になっていき読ませます。 また代理出産とインドの関係などはじめて知ることが多かったです。 是非おススメの作品です!! | ||||
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文庫を読みました。 代理出産に至るまでの家族それぞれの気持ちを描いているのですが 心理描写がキャラクターみんな同じような気がする…。 章と章の間に急に時間が経っていたりする部分は 展開が早いと言うこともできるけど 単純に、セリフとセリフの間の地の文(心理描写)が だらだらと長いと思いました。 どうせなんかクダ巻いてるだけだしと思って(それがどのキャラも 同じ感じで)セリフとセリフの間の三行ぐらいある心理描写は 全部すっ飛ばして読んでました。 でも、代理出産の場として登場するインドはすごくリアルで 作者は本当にインドに行って取材したんだろうなあと その部分はとても面白いと思います。 でもやっぱり、最後、女医さんが取る行動はどう説明されても私には納得いかない。 普通に妊娠できる人は、わざわざこんなことしないと思う。 後、遺伝上の親だから自分が出産していなくても子供を愛せるのか 血がつながっていなくてもわが子と思えるか、っていう命題は 人それぞれな気がして、テーマになりづらい気が。 結局、最後は、うやむやにされてしまって、血がつながっているんだか なんだかわからなかった。 また、マイナス点は、主人公がいい加減な印象がすること。普通に弱い人っぽいので 自分の子どもではない、だから子育て放棄とか 自分の子供だけど、生んだ実感ないから子育て放棄、みたいな エンディングだったら考えさせられたかも。 ちなみにこの主人公夫婦、お金も払ってないし、子供子供って騒いでるけど 代理出産であんまり苦労してるように見えない。 苦労してるのは周りって感じで もしかすると、そこは凄くリアルなのかもしれない。 もうちょっと主題をすっきり整理して書いてもらったら 良かったかなあと思います。 | ||||
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しばしば当事者とは無関係に 様々な立場や見解からの議論に揺れることの多い、 代理出産がこの本のテーマ。 しかしこの物語では、 決してその是非を問うているというのではなく、 当事者となった女性、家族、そして賛否に分かれる医師たち… それぞれの人々の思いをきめ細やかに描くことにより、 現に存在している、そして誰もが直面しないとは言い切れない 厳然たるジレンマについて、自分はどう考えるか… ということに思いを向けさせます。 そこにあるのは、 ありがちな「倫理」や「正しさ」の押し付けでも、 感情論的な容認、ましてや推奨でもなく、 あくまで個々の人たちにこの現実について理解しようとする、 ひとつの機会という時間… 全く異なる考え方や立場が、 それぞれ同時に正しくもあるということ… 僕はそれはあり得ると思っています。 きめ細やかに語られる登場するひとりひとりが、 代理出産を選択するか否か… 自分の子宮に他人の子を受け入れるか否か… どちらにしてもそのプロセスの中で湧き上がってくる、 女性として、男として、人間としての根源的な想いと感情… 綱渡りをしているかのような微妙な緊迫感を感じるとともに、 読み進めていく側も、何度も移ろい、揺さぶられます。 Host Mather…聖母…Holy Mother? この問いかけはきっとこれからも繰り返されるだろうと思。 幾つもの個々の答えを、人は抱くことだとも思う。 でも、ひとつだけ確かにいえること… 生まれてきた子供だけは、絶対に不幸にしてはいけない。 このことだけは、 決して逸してはいけないのだと強く感じました。 見事な作品だと僕は感じました。 | ||||
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子どもが欲しかった夫妻が、妻の子宮頸がんのため 自分たちの子どもを産んでくれる代理母を探し求める 物語。 この主人公の美紗子が正直あまり好きにはなれません でした。精神を病んでいるかのようなわが子への執着。 これが理解できません。 周りの気遣いや感情を無視しているという感じがします。 私自身も妊娠するにはリスクが普通の人よりも高くて、 場合によっては諦めなければならないかもしれない身の上に あるので、余計にそう感じました。 そこまでしてわが子にこだわり、周りに不愉快な思いをさせる 気にはなれません。 特に義妹に代理母を頼む無神経さが気に入りません。 周りにリスクや迷惑をかけてまで自分の子どもに執着する 必要があるのかな・・・と。 どちらかというと鬱に陥りやすい主人公で、起伏が激しい。 いろんな面で考えさせられる作品ですが、最後まで主人公の ことが好きになれなかった私です。 | ||||
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子どもが欲しかった夫妻が、妻の子宮頸がんのため 自分たちの子どもを産んでくれる代理母を探し求める 物語。 この主人公の美紗子が正直あまり好きにはなれません でした。精神を病んでいるかのようなわが子への執着。 これが理解できません。 周りの気遣いや感情を無視しているという感じがします。 私自身も妊娠するにはリスクが普通の人よりも高くて、 場合によっては諦めなければならないかもしれない身の上に あるので、余計にそう感じました。 そこまでしてわが子にこだわり、周りに不愉快な思いをさせる 気にはなれません。 特に義妹に代理母を頼む無神経さが気に入りません。 周りにリスクや迷惑をかけてまで自分の子どもに執着する 必要があるのかな・・・と。 どちらかというと鬱に陥りやすい主人公で、起伏が激しい。 いろんな面で考えさせられる作品ですが、最後まで主人公の ことが好きになれなかった私です。 | ||||
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しばしば当事者とは無関係に 様々な立場や見解からの議論に揺れることの多い、 代理出産がこの本のテーマ。 しかしこの物語では、 決してその是非を問うているというのではなく、 当事者となった女性、家族、そして賛否に分かれる医師たち… それぞれの人々の思いをきめ細やかに描くことにより、 現に存在している、そして誰もが直面しないとは言い切れない 厳然たるジレンマについて、自分はどう考えるか… ということに思いを向けさせます。 そこにあるのは、 ありがちな「倫理」や「正しさ」の押し付けでも、 感情論的な容認、ましてや推奨でもなく、 あくまで個々の人たちにこの現実について理解しようとする、 ひとつの機会という時間… 全く異なる考え方や立場が、 それぞれ同時に正しくもあるということ… 僕はそれはあり得ると思っています。 きめ細やかに語られる登場するひとりひとりが、 代理出産を選択するか否か… 自分の子宮に他人の子を受け入れるか否か… どちらにしてもそのプロセスの中で湧き上がってくる、 女性として、男として、人間としての根源的な想いと感情… 綱渡りをしているかのような微妙な緊迫感を感じるとともに、 読み進めていく側も、何度も移ろい、揺さぶられます。 Host Mather…聖母…Holy Mother? この問いかけはきっとこれからも繰り返されるだろうと思。 幾つもの個々の答えを、人は抱くことだとも思う。 でも、ひとつだけ確かにいえること… 生まれてきた子供だけは、絶対に不幸にしてはいけない。 このことだけは、 決して逸してはいけないのだと強く感じました。 見事な作品だと僕は感じました。 | ||||
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しばしば当事者とは無関係に 様々な立場や見解からの議論に揺れることの多い、 代理出産がこの本のテーマ。 しかしこの物語では、 決してその是非を問うているというのではなく、 当事者となった女性、家族、そして賛否に分かれる医師たち… それぞれの人々の思いをきめ細やかに描くことにより、 現に存在している、そして誰もが直面しないとは言い切れない 厳然たるジレンマについて、自分はどう考えるか… ということに思いを向けさせます。 そこにあるのは、 ありがちな「倫理」や「正しさ」の押し付けでも、 感情論的な容認、ましてや推奨でもなく、 あくまで個々の人たちにこの現実について理解しようとする、 ひとつの機会という時間… 全く異なる考え方や立場が、 それぞれ同時に正しくもあるということ… 僕はそれはあり得ると思っています。 きめ細やかに語られる登場するひとりひとりが、 代理出産を選択するか否か… 自分の子宮に他人の子を受け入れるか否か… どちらにしてもそのプロセスの中で湧き上がってくる、 女性として、男として、人間としての根源的な想いと感情… 綱渡りをしているかのような微妙な緊迫感を感じるとともに、 読み進めていく側も、何度も移ろい、揺さぶられます。 Host Mather…聖母…Holy Mother? この問いかけはきっとこれからも繰り返されるだろうと思。 幾つもの個々の答えを、人は抱くことだとも思う。 でも、ひとつだけ確かにいえること… 生まれてきた子供だけは、絶対に不幸にしてはいけない。 このことだけは、 決して逸してはいけないのだと強く感じました。 見事な作品だと僕は感じました。 | ||||
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