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終の棲家



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【この小説が収録されている参考書籍】
終の棲家 (ハルキ文庫)

終の棲家の評価: 3.00/5点 レビュー 4件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

どうしても比べてしまう

主人公の女性記者が「在宅介護」をテーマに高齢者の取材をすると、取材相手がなぜか次々と死ぬ、というミステリ仕立ての小説だ。
そちらの謎解きと同時に、主人公の記者としての成長も描かれている。
あっさり書いてしまえば、「終の棲家」というタイトルは、テーマである「在宅介護」を意味すると同時に、彼女が会社内での居場所(つまり終の棲家)を見つけるという二重の意味が込められているのだろう。
筆者は新聞記者出身らしいので、どうしても横山秀夫と比べながら読んでしまう。
さて、そうしてみると、この話。前半は横山秀夫の「クライマーズハイ」のように、新聞社内のどろどろした人間関係、権力争いが描かれる。
これはなかなか面白そうだぞ、と思って読んでいると、中盤、あることをきっかけに、突如、主人公の目の色が変わる。
文字通りその姿だけを見て、それまで彼女をバカに仕切っていた上司が「こいつは化けた。本物の記者になった」という感じで突然豹変して彼女を重用するようになる。そこからなんだか、急に熱血仕事仲間と一緒に謎を解く、みたいな話になって、正直戸惑ってしまった。
はっきりいって、実際にこんなことがあるんだろうか。
素人である読者にはあまりに唐突で、ふにおちない気がするんだが。
決して悪い出来の小説だとは言わないけれど、ちょっと残念だった。
終の棲家 (ハルキ文庫)Amazon書評・レビュー:終の棲家 (ハルキ文庫)より
4758432872

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