■スポンサードリンク
NEXT
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
NEXTの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.57pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
遺伝子ビジネスに群がる貪欲な人たちの物語。 メッセージ性が強すぎて、エンターテインメントとしての面白さはクライトンの初期の諸作には及ばないが、それでも十分楽しめる。 似たタイプの登場人物が相当数ペアで登場し、エピソードも頻繁に切り替わるので、しばしば「あれ!誰だっけ?何の話だったっけ」となりがち。 「恐怖の存在」は温暖化ビジネス、本作は遺伝子ビジネスの実態描写と批判が本筋で、ストーリーテリングはそのための手段という感じもする。 余りに強欲な人たちの群像をみて、つい金融恐慌を引き起こした米国の企業家たちを連想してしまった。同じカルチャーの同じ根っこから出てきているとしか思えない。 クライトンといえば、明るい夢を見させてくれるわくわくする小説家だと思っていたが、ちょっとシリアスで暗くなってきたようだ、と思っていたら癌で亡くなってしまった。 残念です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
・・・アインシュタインがニールス・ボーアと論争した当時、各分野の重要な研究者は、それぞれ数十人単位でしか存在しませんでした。 しかし、いまやアメリカには三百万人の研究者がいる。研究職はもはや聖職ではありません。ひとつの生業なのです。 科学もまた腐敗します――人間のあらゆる活動と同じように。科学に携わる者すなわち聖者ではありません。 ただの人間です。そして彼らは、人間ならではの営みをくりひろげる。うそをつき、だまし、他者の研究成果を盗み、 訴訟を起こし、データを隠し、データを捏造し、みずからの重要性を誇張し、自分のものとは異なる見解を不当に侮辱する。 それが人間の性質というものです。これは変わることがありません・・・ 〜「精神なき専門人、心情なき享楽人」〜 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
クライトンの新作は遺伝子技術がテーマ。著者の考えた問題点がしっかりと提起されており、考えさせる作品に仕上がっています。 以前の本と書き方が変わっているので、著者のほかの作品を読んで事のある人ならアレと思われるかもしれません。印象としては群像劇のような感じですが、読者を引き込む力は変わりありません。 話題の遺伝子技術が分りやすくストーリーに織り込まれているだけでなく、訳者があとがきでも親切に解説してくださっているので安心して読むことが出来ます。登場人物の名前が科学者の名前だったりと分子生物学をかんだことのある人はニヤリとできる小ネタもたくさんあります。フィクションも混ぜ込んであるので全て鵜呑みにするのはどうかと思いますが、興味深い内容です。 遺伝子組み換え生物やクローンに対する倫理などに関しては深く追求したり批判するわけではなく、読者に考えさせるような内容でした。 気になったのは沢山出てくる登場人物たちの多くが不倫や浮気をしていた点です。遺伝子技術の乱用と同じくらいモラルの欠如が気になりました。それともこれも著者が狙っていたことかもしれません。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!