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【この小説が収録されている参考書籍】
NEXT 上 (ハヤカワ・ノヴェルズ)
NEXT 下 (ハヤカワ・ノヴェルズ)

NEXTの評価: 3.57/5点 レビュー 7件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.57pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全7件 1~7 1/1ページ
No.7:
(3pt)

ご冥福をお祈りします

クライトンの遺作となってしまった今作、ストーリーの根底にあるのは個人の権利を無視したヒト遺伝子に関するビジネスが拡大していくことを懸念したものです。クライトンといえば、常に時代の最先端を行くテクノロジーをテーマに、リアリティを追求した物語を展開するのがウリでしたが、本作ではそれにさらに磨きが掛かっており、フィクションというよりはドキュメンタリーに近い内容となっています。こういったドキュメンタリータッチのフィクションを描ける作家は昨今あまり見られないので、60代半ばの若さで亡くなられたのは実に残念です。でも、できれば「スフィア」の頃のような、難しい予備知識なしに楽しめる古き良き時代のSFも、もう一度描いて欲しかった。。。
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No.6:
(3pt)

ご冥福をお祈りします

クライトンの遺作となってしまった今作、ストーリーの根底にあるのは個人の権利を無視したヒト遺伝子に関するビジネスが拡大していくことを懸念したものです。クライトンといえば、常に時代の最先端を行くテクノロジーをテーマに、リアリティを追求した物語を展開するのがウリでしたが、本作ではそれにさらに磨きが掛かっており、フィクションというよりはドキュメンタリーに近い内容となっています。
こういったドキュメンタリータッチのフィクションを描ける作家は昨今あまり見られないので、60代半ばの若さで亡くなられたのは実に残念です。でも、できれば「スフィア」の頃のような、難しい予備知識なしに楽しめる古き良き時代のSFも、もう一度描いて欲しかった。。。
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No.5:
(4pt)

小説とはいえ、この貪欲さときたら…

遺伝子ビジネスに群がる貪欲な人たちの物語。
メッセージ性が強すぎて、エンターテインメントとしての面白さはクライトンの初期の諸作には及ばないが、それでも十分楽しめる。
似たタイプの登場人物が相当数ペアで登場し、エピソードも頻繁に切り替わるので、しばしば「あれ!誰だっけ?何の話だったっけ」となりがち。
「恐怖の存在」は温暖化ビジネス、本作は遺伝子ビジネスの実態描写と批判が本筋で、ストーリーテリングはそのための手段という感じもする。
余りに強欲な人たちの群像をみて、つい金融恐慌を引き起こした米国の企業家たちを連想してしまった。同じカルチャーの同じ根っこから出てきているとしか思えない。
クライトンといえば、明るい夢を見させてくれるわくわくする小説家だと思っていたが、ちょっとシリアスで暗くなってきたようだ、と思っていたら癌で亡くなってしまった。
残念です。
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No.4:
(3pt)

楽しくない…

批判されるのを覚悟で言えば、今まで彼の作品を残らず読んできた(時には原文でも)ファンとして、「恐怖の存在」あたりから、ネタに使うというよりもあまりに社会問題を問いすぎて、エンターテイメント性が欠落してきたように思う。

読んでいると、小説というより、ノンフィクションに近い感じがします。

「スフィア」のような、とんでもない設定でもまるで本当のことのようにハラハラさせられるのを、マイクル・クライトンの味だと思っている僕にとっては、今作は残念ながらあまり面白いとは思えませんでした。

遺伝子工学などの未来予想、というテーマを読み取るなら、単純に新書で読んだほうがいいかなと思います。

小説はエンターテイメントあってこそ、だと思うので…ギリギリ★三つです。
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No.3:
(5pt)

マックス・ウェーバーの憂い「世界の脱魔術化」

・・・アインシュタインがニールス・ボーアと論争した当時、各分野の重要な研究者は、それぞれ数十人単位でしか存在しませんでした。
しかし、いまやアメリカには三百万人の研究者がいる。研究職はもはや聖職ではありません。ひとつの生業なのです。
科学もまた腐敗します――人間のあらゆる活動と同じように。科学に携わる者すなわち聖者ではありません。
ただの人間です。そして彼らは、人間ならではの営みをくりひろげる。うそをつき、だまし、他者の研究成果を盗み、
訴訟を起こし、データを隠し、データを捏造し、みずからの重要性を誇張し、自分のものとは異なる見解を不当に侮辱する。
それが人間の性質というものです。これは変わることがありません・・・

 〜「精神なき専門人、心情なき享楽人」〜
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No.2:
(3pt)

遺伝子操作事例の万華鏡を覗くような...

遺伝子研究・遺伝子操作の実例とフィクションを、遺伝子の螺旋構造のようにさまざまな角度から組み込んでいくストーリーの展開に、迷路に入りこむように感じるところがある。そこが、逆に遺伝子研究・遺伝子操作の世界の広がりと危険性を暗示しているのかもしれない。遺伝子が操作されたNEXTの次元を考えさせてくれるという点では興味深い作品に仕上がっていると感じた。しかし、一気にわくわくさせられながら、ストーリーに引き込まれていくという小説のおもしろさは減殺されている。いくつもの課題を投げかけたままエンディングを迎えてしまったという感じだ。逆に、「著者あとがき」を読んでその点を納得した次第。万華鏡を覗くおもしろさという感想を持った。
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No.1:
(4pt)

遺伝技術の近い将来それとも現在

クライトンの新作は遺伝子技術がテーマ。著者の考えた問題点がしっかりと提起されており、考えさせる作品に仕上がっています。

以前の本と書き方が変わっているので、著者のほかの作品を読んで事のある人ならアレと思われるかもしれません。印象としては群像劇のような感じですが、読者を引き込む力は変わりありません。
話題の遺伝子技術が分りやすくストーリーに織り込まれているだけでなく、訳者があとがきでも親切に解説してくださっているので安心して読むことが出来ます。登場人物の名前が科学者の名前だったりと分子生物学をかんだことのある人はニヤリとできる小ネタもたくさんあります。フィクションも混ぜ込んであるので全て鵜呑みにするのはどうかと思いますが、興味深い内容です。
遺伝子組み換え生物やクローンに対する倫理などに関しては深く追求したり批判するわけではなく、読者に考えさせるような内容でした。

気になったのは沢山出てくる登場人物たちの多くが不倫や浮気をしていた点です。遺伝子技術の乱用と同じくらいモラルの欠如が気になりました。それともこれも著者が狙っていたことかもしれません。
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