■スポンサードリンク
ライジング・サン
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
ライジング・サンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.15pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読んでから随分と経ってしまいましたが、心に残っている一冊です | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
1、不可解な事件が発生し、 2、主人公(狂言回し役とオッドマン役)が、調査を進め 3、調査を依頼した側のシステムに欠陥を発見し、 4、そのシステム保持者の人為的ミスで、主人公達は、数々の危機に遭遇する中で、 5、豊富な知識もしくは機知でシステムの欠陥を補いあるいは、そのシステムを活用し、 6、中心的テーマを解決する。 7、だが、それには、一応の解決にすぎない。 そのうらには、根本的な問題が、 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この作品が致命的にだめなのは、犯罪者、捜査人共に優秀な頭脳を持ったおマヌケにしか写らないからです。犯罪者側は絶対ばれて破綻する隠蔽工作に腐心した上に防犯カメラにピースサイン送るような人物です。捜査陣も重大被疑者を二度も取り逃がしさらなる殺人事件や自殺者を輩出、コンプライアンス違反も複数見受けられます。nichibei-kankeiに対する著者の見解は時代を考慮してもさして鋭いとは言えず、日本企業を犯罪の舞台とする必然性がありません(安物のクライムストーリーの背景にfujiyamaやgeishaがshinkansenに乗っている図柄の幕が垂れ下がっている状態)。そもそも日本企業がアメリカのメディア、警察、教育機関、政治家全てを掌握する権力者なら、売春婦の事故死など15分で「合法的に」解決できるでしょう。この作品に対する著者の見解を20年後に聞きたかったですね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
Rising Sun、クラシックです。強かったあのころの日本が思い出されます。 綿密なリサーチをされているのを感じますが、それでもちょっと日本語が間違っていたり日本文化の勘違いも無いとは言えません、しかし許せる程度です。平易な英語なので非常に読みやすいですよ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
Tom Clancyの“Debt of Honor”(邦題『日米開戦』)で荒唐無稽な日本と日本人の扱いに少しだけ疲れたので、ある意味作風がその対極にあるクライトンの目には日本がどう映るのかという興味で購入しました。 兎角外国人作家の日本と日本人の取り上げ方には閉口することが多いのですが、本作は巻末の参考文献からも窺える通り豊富で綿密なフィールドリサーチに基づいて作品化されており、西洋人には珍しかろう日本の文化、伝統が実態以上に奇異に描かれることなく正確であることは勿論、経済やサラリーマン社会、果ては同和問題にまで幅広く言及しているのに驚かされます。だからこそ「日本人を嫌いになる理由は幾らでもあるが、本当にそれを理解している人は少ない」との台詞も素直に響きますし、「米国が世界に占める割合は人口4%、経済18%なのに、弁護士は実に50%」といった指摘も相変わらず核心をついていて、参考になります。 後半のディジタル技術を駆使した謎解きも、92年の発表当時は斬新だったことでしょう。こうした努力と工夫が非常に知的でありながら、且つ誰にでも楽しめる一流の娯楽作品に仕上げているのでしょう。大学等で日本の文化を勉強している外国人にも相当程度役立つ筈です。でも表紙だけはやっぱちょっと変? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
バブル期に米国で頻繁に起こっていた日本の米国企業買収。 とある日本の大企業がアメリカで派手にパーティーを開いていた時、 あるモデルが殺害された。実は彼女は売春婦で、関係を持っていた 男性が何人か挙がったが、一体誰が犯人だったのか。 日本企業は買収を巡る社会的成功のためには手段を選ばない悪者で、 アメリカが利用され、社会的地位を脅かされているように描かれており、 無知だった私は心境複雑で、当惑しました。 一体誰が真実を教えてくれるのでしょうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
今となってはまるで別世界のことのようであるが、 1990年前後は日本経済の勢いが米国のそれを大きく上回っていた時代だ。 映画会社、大リーグ球団、都市のランドマークなど、 アメリカの象徴ともいえるものが次々と「ジャパンマネー」に買われ、 米国が全て日本に買われてしまうと恐れていた米国人も少なからず居たらしい。 この本が出たのはそんな時。 話の骨格は、日系企業のビルで起きた殺人事件に関する「謎解き」であるが、 「なぜ日本が強いのか?」についての、 極めてリアリスティックに分析が各所に散りばめられている。 サスペンス小説としても十分面白いが、 現実を思い起こさせる薀蓄の数々もまた素晴らしい。 私はこの本をきっかけにして、マイクル・クライトンの大ファンになり、 日本で出版されている彼の本はほとんど読んだ。 ちなみに、最初に読んだのは訳本であるが、 数年後には原書でも読んだが、実に読みやすい。 ペイパーバック初心者にもお勧めだ。 日本についての分析はかなり現実に基づいてはいるが、 多分に「買いかぶりすぎ」の要素も含まれているのだろう。 この本の出版とほぼ同時にして、日本経済が泥沼に陥り、 逆に米国が(特にITの面で)躍進したことは、興味深い事実だ。 この本に限らず、当時の日本の強みに関する分析は、 米国内のいたるところで行われていたのだろう。 「他国の強みを冷静に分析し、すぐに吸収する」能力こそ、 実は米国の知られざる強さの源泉なのではと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
今から13年前、日米間の経済摩擦が問題視されている時代の作品。ストーリー展開のみならず、アメリカから見た日本がとても興味深い。バブル経済崩壊直後の1992年に出版されており、『日本人=金持ち』という描写がされている。なお、当時のアメリカ国内での日本バッシングの中、著者はわりと中立の立場でこの作品を書いている。時代ギャップは少なからずあるが、この作品により、他国から見た日本の良い点、悪い点が多少は理解できる。 TOEIC750以上にオススメ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この小説は美女の殺人から日本企業のアメリカ不動産・技術の買収が浮かび上がってくる・・・と言う内容です。この本は1992年に書かれているのでかなり古いですが、このときの日本企業の戦略(対米経済戦略)に焦点を当てられています。当時のアメリカ人が日本人にたいしてどのような感情を抱いているかや日本人の傲慢さも描写されているので日本人としては複雑ですが、アメリカ人の日本の捉え方の一つとして参考になると思います。物語は殺人事件やその捜査、背後関係というように進んでいくので非常に面白いです。当時と今の状況を比較してみるのも面白いかもしれません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この作品は、殺人事件の捜査=推理小説、ではないですね。アリバイや凶器には、重点が置かれていません。事件の過程についても、素直に楽しむことは出来ませんでした。が、”日米関係を、どのようにクライトンが描写するか”が焦点では、とても興味深いです。読みながら、「日本人って、こういう風に理解されているんだ、へぇ」と感じました。特に、先輩と後輩の関係あたりは、それがコミカルですね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
日米経済摩擦を背景としたスピード感あるストーリーで見た目、分量が多く思えるものの、あっという間に読んでしまえます。ジェフリー・アーチャー著や城山三郎著の書籍を良く読まれる方には、はずれはないと思います。当時の日米経済摩擦の状況を思い出しながら今、読んでみると、おもしろさが増します。少し下品な表現があるのが残念ですが、当時の状況をアメリカサイド、日本サイドからよく分析されており、楽しめます。当時ベストセラーとなったウォルフレン著「日本/権力構造の謎」、ポール・ケネディ著「大国の興亡」をこの期に読み返してみるのもおもしろいかもしれません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読んでいる最中に、私自身が知っている人物や建物に酷似する箇所が出てきて妙な既視感にとらわれました。それもそのはず、著者がこの小説を書く上で世話になった人の名を挙げて巻末で謝辞を述べていますが、その中に私が90年にロサンゼルスで一緒に仕事をした人の名前が含まれているのです。 このことからもわかるように、この小説は著者のCrichtonが綿密な取材を行なった末に練り上げた虚実がないまぜの一級サスペンスです。事実に即した日米関係が生々しく描かれています。あまりに生々しすぎたようで、原作にあった「竹下首相」の名前が日本語版では削除されています。 映画化にあたっても日米関係に配慮してラストがこの原作小説のとおりにならなかったといういわくつきの作品です。ラストを変えざるをえなかったほど日米関係が当時は緊迫したものだったということが、今となっては懐かしく思い出されま!す。 なお、英語の難易度はペーパーバック中級者向けといったところでしょうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本書のオリジナル版が1992年に発売された当時は「ジャパン・バッシング」なる意味不明な言葉を使って馬鹿騒ぎした<知識人>が日本に大勢おりましたが、彼らが少しも<知識人>でなかったことは日本経済の現状そのものが証明していると思います。逆に言えば、本書に描かれている<日米関係>は今日のものとは異なるわけなのですが、純然たるサスペンス小説として読めば本書の<古さ>は問題にはなりません。特に注目すべき点はこれだけの大作でありながら時間的には<第一夜>に始まり<第二夜>に終わるという僅か24時間に事件の全てが凝縮されていることです。これは一見すると簡単そうですが、実は極めて高度な創作技術を駆使しないと出来ない大技なのであり、その意味でも未読の方にはぜひCrichtonが誇る職人芸(それも新技)を堪能していただきたいと思います。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!