静かなる天使の叫び
評判
静かなる天使の叫びの評価:
4.20/5点 レビュー 5件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1〜6 1/1ページ
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
静かなる天使の叫びの評価:
4.20/5点 レビュー 5件。 B ランク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| | ||||
| ||||
|
小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
ここはオーガスタフォールズ、わたしの心の故郷だった。その心は張り裂けていたが。>
1939年、ヨーロッパでは第二次世界大戦がはじまった。
同じ年<わたし>ジョゼフ・カルヴィン・ヴォーンはアメリカ、ジョージア州の故郷で一枚の羽根を見た。死に神が音もなく訪れ、すべてが変わったのはその日からだった。
この物語は1939年から1967年までの30年間、歴史の暗黒面を暗喩するかのように<わたし>が語る波乱と苦悩に満ちた人生を詩情豊かに壮大なドラマとして描く巨編である。
1941年太平洋戦争が始まった年。世界は二つに割れて戦いが始まった年。
三人目の少女の惨殺死体が発見される。殴打され、裸にされ深い切り傷はまるで真っ二つに切断しようとしたかのようだった。見つかったのはドイツ人で大地主、ガンサー・クルーガーの地所のはずれだった。
真珠湾攻撃もヨーロッパの虐殺もアメリカの外の戦いだったが殺人事件は違った。遠くの戦争よりも身近でおきた大量殺人の方が恐ろしいのだ。
苦く暗い噂をいくつも聞く。戦争の噂ではドイツ人がユダヤ人に対して、どういう仕打ちをしているのかが恐ろしげに語られていた。
しかし身近では3年間に五人の少女が惨殺されたという事実があるのだ。
いわれもない風聞が、他人に偏見のなかった人々に悪意や反感を吹き込み始めた。
やがて母は正気を失っていく。
各地に拡大していく少女虐殺事件で捜査にあたるディアリング保安官は、いつ見ても消耗している様だった。
1947年。トルーマン大統領が世界的な反共政策を宣言し、冷戦という戦争が始まった年。
19歳の<わたし>は過去に自分はどんな罪を犯したのかというほどの罰を受ける。
1950年。新しい人生を始めようとニューヨークで生活を始める。
50年代のアメリカは、空前の物質的繁栄を享受する一方、反共キャンペーンをはじめとするマスヒステリーの温床になっていた。
しかし新天地と思われた場所で、小説家をめざす<わたし>はある日、自分の世界が滅び、崩れ落ちていくのを感じる。あまりに不条理な世界に落ちてしまったのだ。自分は多くの人々に死をもたらした死に神だったのか。
<過去がニューヨークでわたしを見つけ出した。>のだ。
時代は赤狩り、密告、自殺、暗殺、冤罪、監獄。
悪夢のようなベトナム戦争の泥沼の中であがいているアメリカでは内でも外でも大量の殺人が続いていた。
そして<わたし>が、死をアメリカ中にまき散らした悪を追いつめた時、アメリカはベトナムで追いつめられていた。
ベトナム戦争終結後、現在に至るまで多くの地で戦争は起き、多くの人々が犠牲となっている。我々のまわりでもいたるところで小さいかもしれないが、巨悪な殺人犯はいずこからか現れ、大量の死者を出しているのが現実なのだ。
物語はまだ終わっていない。
この小説の主人公<わたし>は小説家となりこれからも語り続けていくのだ。
<読者を小説世界へと引き込む文学的な饒舌さ>(解説)を持つ必読の傑作である。