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鉄の骨



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【この小説が収録されている参考書籍】
鉄の骨
鉄の骨 (講談社文庫)

鉄の骨の評価: 7.50/10点 レビュー 8件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.50pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全5件 1~5 1/1ページ
No.5:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

鉄の骨の感想

よみやすい!軽い!
意外と内容は重い?
作者の知識量と参考にした文献などを考えると素晴らしい作品である。
とっつきにくい内容と話の流れではあるにもかかわらず読み手を飽きさせない実力にも脱帽。
ただ、読了感と随所に光るものはあまりない。
確かに登場人物は魅力で、没入感はあるもののそこがピカイチというわけではない。
ただ最後まで飽きさせない作品ではある。
この作品が面白いと思った方々、伊坂幸太郎氏の陽気なギャングシリーズを読んでほしい。
きっと飛びます。

マビノギオン
ETOPY8N1
No.4:
(7pt)

面白いですが、

読みやすく、かつ面白い。
ただし、爽快感とかインパクト感はやや弱い。
「空飛ぶタイヤ」の完成度に比べると、追い詰めるべきものはもっと追い詰めて頂きたかった。
その方が、読後感はよりスッキリする。検察の捜査描写、一松組の社長を含めた登場人物の描写、恋人との関係も含めて、やや中途半端に終わった感じ。
でも、淀みなく最後まで読み進めれたのは、さすがに筆者。
星2つというところでしょうか。

マッチマッチ
L6YVSIUN
No.3:
(7pt)

鉄の骨の感想

第31回吉川英治文学新人賞受賞作。ゼネコンにおける談合問題をテーマとした作品。今回も銀行員は出て来るが、感情移入出来ない悪役でしたね。談合が良いか悪いかは、立場に寄って見方は変わる物。犯罪には違いないのですが、雇用の維持に必要な「必要悪」の面も有る気はする。まあ、経費を究極まで削って無ければ、企業の怠慢なんでしょうけど。さて作品としてなのですが、主人公の彼女がねぇ…。共感出来ないのは、私が男だから仕方無いのかな?。そもそもテーマがテーマなので終わって完全にスッキリとはしませんが、十分読み応えが有りました。

なおひろ
R1UV05YV
No.2:
(8pt)

必要悪を、いつまで認めるのか?(非ミステリー)

2010年、吉川英治文学新人賞の受賞作。土木建設業界の談合の不可解さ、面白さをテーマにした企業エンターテイメント作品である。
中堅ゼネコンの若手社員の目を通して、政財界が一体となった土木事業の談合をリアリスティックに、しかも面白く描いている。企業や業界の論理で理不尽なことを矯正されたとき、いちサラリーマンは何を考え、何ができるのか。業界全体のことを考え、自分の会社のことを考え、自分の生き方を考えて苦悩する平社員の葛藤がリアルに伝わってくる。
物語のメインである談合の裏表は非常に緻密に、迫真的に描かれていて迫力がある。一方、サイドストーリーである主人公の恋愛、家族との関係などはかなり類型的でやや迫力不足。自由競争と談合という不正義を必要悪として認めてきた社会が変わる可能性はあるのか? その一点に絞った企業小説として読めば、非常に良くできた作品である。

iisan
927253Y1
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)
【ネタバレかも!?】 (1件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

難しいテーマを読みやすく

企業小説、しかも談合の話なんて捉えると堅苦しい小説と思ってしまうが、決してそうではない。
入社3年目で会社に慣れ、自分の考え方を持ち学生の頃とは明らかに世の中の見方が変わり、彼女とすれ違って行く。社会人の皆さま、結構身に覚えないですか?
この小説はそんな話で、相変わらずテンポが良く分かり易い構成で、読み始めたら止まらない。
ただ、会社を存続させる為には談合が必要なのかとか業界のフィクサ-と合ったりとか入社3年目の主人公にはちょっと無理があるというか・・。(まるでサラ〇-マン金〇郎?)
まぁこれにはオチはありますけど。
終わり方も意外に広げた風呂敷がそのままだったり、どうなったの?という事があり、物足りない方もいるかも。

タカタソン
HU0OGV5Q

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