オススメ?ダメダメ? 推理小説(ミステリ)について読書管理や感想を書いていく書評サイトです。 はじめての方はこちらからどうぞ。 サイトの要望はこちらからどうぞ。
2026年度雑誌ランキング
会員機能
その他
テスト稼働中自由に遊んでみてください!
【桜木紫乃】
【この小説が収録されている参考書籍】
【この小説が載っている参考書籍】
ヒロインの評価:
8.00/10点 レビュー 1件。 B ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです
平均点8.00pt
絞込み:
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
逃げて逃げて、強く強く生きる女
2022年〜23年の週刊誌の連載に加筆・修正した長編小説。カルト教団が引き起こした事件に関与して指名手配された女性の逃亡と生き直しを、徹底的に女の視点から描いた桜木紫乃ワールド満開のダークなロマン・サスペンスである。母親に強制されてバレエダンサーを目指しながら挫折した岡本啓美は母の支配から逃れるためにカルト教団に入信し、自覚がないまま教団が引き起こしたテロ事件に巻き込まれ、指名手配されることになった。何の罪に問われるのか分からないまま逃亡し名前も変え、外見も変えて17年後、結婚写真を撮った直後に逮捕された。追われるから逃げたのか、逃げるから追われたのか、哀し過ぎる逃亡記である。どこに逃げようとも常に見つかる危険に気持ちが落ち着かないはずなのに、妙に達観して流れ着いた場所で根付いていくヒロインの太々しさがユニーク。人間としての弱さと女としての強さが同居し、次々に現れる様々な顔を見ているだけで面白く、ストーリー展開にどんどん惹きつけられていく。実にパワフルな物語である。スリリングな読書体験が得られる物語として、サスペンス、ミステリーのファンにもオススメしたい。
2022年〜23年の週刊誌の連載に加筆・修正した長編小説。カルト教団が引き起こした事件に関与して指名手配された女性の逃亡と生き直しを、徹底的に女の視点から描いた桜木紫乃ワールド満開のダークなロマン・サスペンスである。
母親に強制されてバレエダンサーを目指しながら挫折した岡本啓美は母の支配から逃れるためにカルト教団に入信し、自覚がないまま教団が引き起こしたテロ事件に巻き込まれ、指名手配されることになった。何の罪に問われるのか分からないまま逃亡し名前も変え、外見も変えて17年後、結婚写真を撮った直後に逮捕された。追われるから逃げたのか、逃げるから追われたのか、哀し過ぎる逃亡記である。
どこに逃げようとも常に見つかる危険に気持ちが落ち着かないはずなのに、妙に達観して流れ着いた場所で根付いていくヒロインの太々しさがユニーク。人間としての弱さと女としての強さが同居し、次々に現れる様々な顔を見ているだけで面白く、ストーリー展開にどんどん惹きつけられていく。実にパワフルな物語である。
スリリングな読書体験が得られる物語として、サスペンス、ミステリーのファンにもオススメしたい。