ハーレム・シャッフル

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ハーレム・シャッフルの評価:

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No.1
(7pt)

黒人が成り上がるのは楽じゃない

ピュリッツァー賞受賞のアフリカ系アメリカ人作家による2021年刊行のベストセラー小説。1950年代後半から60年代前半のハーレムを舞台にビジネスでの成功を目指しながら、置かれた環境に翻弄され、それでも自分を貫く黒人青年の成長物語であり、ハードボイルド作品である。
ハーレムで中古家具店を営むカーニーは愛する妻と子供たちのために懸命に誠実に働いていた。だが状況は厳しく、たまには従兄弟のフレディが持ち込む盗品の売買に関わっていた。正直な家具屋と盗品故買屋の二つの顔を使い分けていたカーニーだったが、フレディが引き起こした強盗事件に巻き込まれ、ギャングや悪徳警官と関わる羽目に陥った。徐々に裏社会との関係を深めたカーニーは自分だけでなく家族まで命を狙われる危機を招いてしまったのだった…。
物語は盗品故買に手を染め始める1959年、ハーレムの裏の権力に近付いていく1961年、人種間トラブルに直面する1964年の三部構成で、それぞれの年が中編小説になっている。全体の通奏低音は人種、貧富、暴力、権力犯罪という重いテーマだが、登場人物のキャラクター、時代を映すエピソードは洗練されており、都会的なハードボイルド、クライム・エンタメとして読みやすい。
60年代のアメリカ、特にブラック・カルチャーに興味がある方にオススメする。

iisan
927253Y1