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【西澤保彦】
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帰ってきた腕貫探偵の評価:
6.00/10点 レビュー 2件。 D ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです
平均点6.00pt
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
今度の相談相手は幽霊!?
市民サービス課の腕貫さんには老若男女、大から小まで様々な相談が、そして今回の依頼人は浮遊霊!?西澤氏のらしいSF要素も兼ねた短編集。 ★は6つ。
「帰ってきた腕貫探偵」の感想
4編の連作短編集です。「氷結のメロディ」鳥遊(とかなし)葵という、女装男子が登場します。それにしても、いつもながらの難しい名字です。小鳥遊(たかなし)とうのは知っていましたが、鳥遊(とかなし)は初めて知りました。さて話は、櫃洗大学でバンド活動をしていた仲間4人が、次々と墜落死や自殺してしまい、一人残った女装男子の鳥遊葵が悩んでいるところに、住吉ユリエが声をかけ、彼女の「だ~りん」こと、腕貫さんの所へ連れていくという話です。話を聞いただけで、腕貫さんが事の真相にたどり着くと言うことは、私たち読者も、腕貫探偵と条件が同じなので、よく読めば気がつきそうなんですが、ある程度の想像力が必要となるので、難しいですね。一年半ぶりのシリーズなので、楽しみながら読みました。「毒薬の輪廻」婚約者が毒殺され、結婚できなくなった女性・新田目(あらため)美絵が、20年ぶりにその元婚約者の母親に会ったところ、突然切りつけられたと言う話です。警察の判断では、おそらく、息子を毒殺した犯人が美絵だと思っての犯行だ・・・と言うことですが、その言葉に納得できない美絵が、いきさつを腕貫探偵に話していると、意外な結末が・・・。話の中で、ちょっと複雑な家庭の事情が出てきますので、私にとってはあまり興味を引く話ではありませんでした。「指輪もの騙(がた)り」この話には、腕貫探偵が登場しません。住吉ユリエ、鳥遊葵、阿藤江梨子の三人に、突然出会った刑事・氷見と水谷川(みやかわ)がランチにさそわれ、そこで30年ほど前の未解決事件を話すことになります。5人でその事についていろいろ話していき、それぞれが少しずつ気がついたことをつなぎ合わせていくと、いつの間にか真相らしきものが見えてくるという流れです。数人で、一つのことについて話し込むことで、意外な方向に話が進んでいくものなんですね。それにしても、この作者は、こういった話の作り方って上手いです。30年前の未解決事件の犯人がわかっても、以前は時効というのがありましたが、今では殺人については時効がなくなっているので、検挙できそうです(笑)「追憶」一週間前に死んだ女性が、成仏できない理由を腕貫探偵に相談するという話です。幽霊の視点で、腕貫さんとのやり取りが進んでいくというのも面白い所です。読み返すと、謎を解くためのキーになる言葉が、あちこちに入って居るのに、気がつかないのは情けないですね。
市民サービス課の腕貫さんには老若男女、大から小まで様々な相談が、そして今回の依頼人は浮遊霊!?
西澤氏のらしいSF要素も兼ねた短編集。 ★は6つ。