【藤沢周平】
霜の朝
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短編の名手が綴る 哀しく愛しい男と女貧しくも、明日への夢を持って健気に生きる女。
失踪から三日、お内儀は不思議な色香をたたえ帰ってきた……。市井の哀歓を情感深く描き出す江戸庶民十一景。
時代ものの小説を書いていると、とかく筆が江戸期にむかい、またその時代を小説にするのが一番面白い。
さびしげな花の色にたくして武家の老女が語る若き日の淡い恋とそれにまつわる仇討ちの話。―異色の表題作ほか名手会心の七編。
この短編集のあちこちに、この私の風景が点在している。――著者別れた亭主が子と消えた……。
青江又八郎、26歳。江戸・裏店(うらだな)にて、生活のため用心棒稼業に手を染める。
部屋住みの源次郎が心寄せる娘の家が突然改易。父親は藩金横領の科で切腹させられたらしい。
日残りて昏るるに未だ遠し――家督をゆずり、離れで隠棲の日をおくる清左衛門は、日録を記すことを自らに課した。
元・岡っ引きの伊之助の心に去来する、別の男と死んだ女房の面影――。時代小説の名手が描く、江戸のハードボイルド。
青江又八郎、ふたたび脱藩! またしても用心棒稼業に身をやつす。藤沢周平の大人気シリーズ、第二弾。
さえない男がいざとなったら大活躍!一読、心が晴れ渡る。痛快連作全八編。
「あのころにくらべれば、いまのおれは心身ともに小さくかがんで生きているとは言えぬか」姿なき暗殺者は何に怯えてみなごろしの凶刃を振うのか!登場時26歳だった又八郎も40も半ば、16年後の物語。
藩中一、二を競う遣い手同士の凄絶な果し合いを乾いた抒情で描きだす表題作はじめ、円熟期士道小説の中・短篇二十三篇をおさめる
無外流の剣士として高名だった亡父から秘伝を受け継いだ路は、上意討ちに失敗して周囲から「役立たず」と嘲笑され、左遷された曾根兵六にその秘伝を教えようとする。
酒びたりの父親が嫁入りの邪魔になると娘に泣きつかれた母親、岡場所に身を沈めた幼なじみと再会した商家の主人、五年ぶりにめぐりあった別れた夫婦、夜逃げした家族に置き去りにされた寝たきりの老婆……市井に生きる男女の哀歓と人情の機微を、鏤骨の文章でつづる珠玉の七品
暗い水底で息を潜める、巨大な気配。不可思議な力に導かれた男女の機微に迫る。
この作家のロングセラー“隠し剣”シリーズ第二弾。気難しい読者をこれほど愉しませた時代小説は稀れである。
――殺しだよ。傷は、柔術で言う独古(どっこ)と呼ぶ急所を抉ったあとだった……。
江戸の十二カ月を鮮やかに切りとった十二の掌篇「江戸おんな絵姿十二景」と、広重の「名所江戸百景」から触発された七つの短篇。
市井の人々の悲哀をつつみ、今日も「しぐれ町」は明け暮れる――。再会、借金、深情け。
出世の階段を駆け上り、ついに首席家老へと登りつめた桑山又左衛門の許に、「言語道断の所業有り」と、ある日果たし状が届く。
老いを感じる男の人生の陰影を描いた傑作長篇心が通わない妻と放蕩息子の間で人生の空しさと焦りを感じる紙屋新兵衛が、薄幸の人妻おこうに想いを寄せ、深い闇に落ちていく。
円熟期にあった作家の、代表的短篇連作シリーズ旗本の家を出奔、裏店に住みついた平四郎、「よろずもめごと仲裁つかまつり候」の看板を掲げた。
剣の屈指の使い手であるにもかかわらず、役所きっての自堕落者と知られる玄次郎の心の闇とは? 虚しさと憐れみが去来する8篇
荘内藩の藩主世継ぎを巡る暗闘、いわゆる「長門守事件」を描く表題作のほか、「夢ぞ見し」「春の雪」など初期の秀作全5篇を収める
少女の姿にふと正道を思う博奕うち、身売りされた幼馴染を探して自らも落ちていく男。
坐して滅ぶか、あるいは叛くか――異色歴史小説集!戦国武将で一際異彩を放ち今なお謎に包まれた明智光秀を描く表題作他、郷里の歴史に材をとった「上意改まる」「幻にあらず」等四篇。
人間の計らいを越えた運命の糸にあやつられ、奈落に落ちてゆく男たちの宿命――独自の色調で描かれる初期の傑作5篇を収録!
暗い宿命に背中を押されて生き、あるいは死んでいく主人公たちを抑えた筆致で哀感を込めて描き、鮮烈な感動を呼んだ初期名品集
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薩摩討つべし! 悲劇の志士・雲井龍雄の短く激しい生涯奥羽列藩を襲った幕末狂乱の嵐のなか、討薩ひとすじに奔走し倒れた雲井龍雄の生涯を、熱気のこもった筆致で描いた異色長篇歴史小説。
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維新回天の夢を一途に追って生きた男の生涯山師、策士と呼ばれ今も誤解のなかにある清河八郎は、官途へ一片の野心ももたない草莽の志士だった。
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