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霜の朝



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【この小説が収録されている参考書籍】
霜の朝 (新潮文庫)
霜の朝 (藤沢周平珠玉選)

霜の朝の評価: 4.13/5点 レビュー 16件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.12pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全16件 1~16 1/1ページ
No.16:
(1pt)

ガッカリ!

全体(中身)も含めて茶色に変色。かび臭い。
汁をこぼした様な汚いページもある。
価格も問題では無く出品者のモラルが酷い。
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No.15:
(4pt)

文庫本、読んでます。

藤沢周平さんの、作品は NHK でも ドラマ化された、腕に覚えありなどを読みました。 剣豪ものも、面白いですが これも面白いです。
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No.14:
(5pt)

禍福はあざなえる縄のごとし禍福はあざなえる縄のごとし

寂寥感と人生
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No.13:
(5pt)

私の好きな作家の本

私の好きな藤沢周平氏の作品でまだ読んでいないものを探して購入した。やはり面白い。
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No.12:
(4pt)

佳作揃い!

藤沢周平の円熟を感じさせる小篇集。志の健気さ、人情のさり気なさ、淡い厚み、それらの実りに達した筆捌きを味合わせてくれる。時を刻む、或いは時が経つ、その中で移り行く盛衰が、何とも哀れに描かれている。佳作が、詰まっている。
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No.11:
(3pt)

60点。晩年の藤沢作品?

藤沢作品の、命を削るような、命を絞り出すような一行一行、一文字
一語を重ねた短編を愛しています。この作品も迷いなく手に取りました。

 霜の朝まで並べた10作品。
 いずれも渋いのですが、渋いまま。他の冤罪、たそがれ清兵衛などの
短編集と比較すると、切れ味、スピード、ときめき、余韻、そのいずれもが
淡白で、心に響くところが少なくて。
 うすーいコーヒーを何倍も飲んだみたいな感覚。
 霜の朝は、藤沢作品では、長編の回天の門とか、短編の逆軍の旗などと
同じく、実在する人物を題材としています。それは奈良屋と紀伊國屋。
面白かったのですが、これにしても横山光輝の時の行者の中のお話と比較
するとなんとも薄味で。

 60点。
 晩年の作品群でしょうか。
 その香りはあるのですが、味は薄味で、やや淡白かな?
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No.10:
(4pt)

全てを語ることのない藤沢周平

また藤沢周平を読んだ。この作品の前に一つ別の短編集を読んだのだが、これは途中で読むのは止めた。

短編のアンソロジーにあるタイトルをつけるというのはどうなのだろう。営業上は「藤沢周平短編集I、II」などどやるよりはいいのかもしれない。また集められた作品群に共通したりもしくは沈殿するエッセンスをタイトルが象徴的に表わすことに「偶然にも」成功する場合もあるのかもしれない。

しかし本書の場合は、やはりmisleadingと思わざるを得ない。

「霜の朝」は本アンソロジーの最後に収められた作品のタイトルだが、収められた作品の中ではかなり特異な性格の作品であろう。この作品はけっこう長い歴史的な時間を対象とした作品であり、経済歴史小説の色彩もあり、全体の構成もあまりしっくりこない。最後の閉めの部分については好みが分かれるのだろうけど、題材を詰め込み過ぎて、どうも駆け足で話が進められた感が強い。短編というformatにはうまく収まりきれなかった感が強い。

それ以外はどれもなかなか味のある作品が収められている。個別のディテールに入るとネタばれになるので控えるが、どの作品も、最後に余韻をたっぷり残したストーリー展開を特徴としており、すべてを語らないという意味でくどくないのだ。

巻頭を飾る「報復」は最後のシーンが何とも美しい。ネタバレになってしまうが、この一瞬のシーンを生み出した著者の美意識は壮絶なものがある。

「幹の半ばから切りはなされた梅がゆっくりと傾き、枝を鳴らしながら地面に崩れ落ちた。無数の花がはじけ飛び、梅の香りが匂い立った。はじけ飛ぶ花のむこうに、松平は一瞬顔を見合わせて笑っている....のまぼろしを見たように思った。」

「歳月」や「怠け者」はどちらも男性を圧倒するスケールの大きな女性の姿を描いており、それぞれに記憶に残るディテールがあり、読者をうならせてくれるが、これ以上のネタバレは控えておこう。
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No.9:
(5pt)

かなり前に買ったものです。藤沢周平のファンで、殆どの作品を集めて読んでます

かなり前に買ったものです。藤沢周平のファンで、殆どの作品を集めて読んでおります。
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No.8:
(5pt)

再読して楽しめる

短編11作品すべて読後感の余韻が残る、素晴らしさ。生まれてきて藤沢周平に出会えて幸せです。
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No.7:
(5pt)

諦念と憧憬

奈良屋茂左衛門は吉原で豪遊し、女形を抱き、賄賂を撒き散らし、商売敵を巧妙悪辣にはめる、まるで俗物の権化のような男である。そのようにして、どん底から這い上がり分限者にまでなった男である。
 その茂左衛門が、仇敵紀ノ国屋の没落を予見しても、かつて柏木を追い落とした時のような高揚感を抱けずにいた。やるべきこと、やりたいこと、をやり尽くしてしまった、もうこの世の果てまでを見尽くしてしまったと感じていたのであろうか。それとも老いた自分には新たな力が涌いてこない、という諦念がそうさせるのか。
 そんな茂左衛門にとって、「お金は、働いてもらいます」ときっとした表情で言い切ったお里だけが、思い通りにならなかった。しかしそれはまだこの世には、自分が手にしたもの以外のものがあるということであり、茂左衛門は自分が君臨する世界とは別の世界、別の価値観があることにほのかな希望すら抱いたのではないだろうか。
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No.6:
(4pt)

藤沢文学は実にすばらしい

藤沢周平さんの本は全部読んでいます。アマゾンでまだ読んでない本を探して、買って行きます。
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No.5:
(4pt)

江戸庶民の暮らしが目に浮かびます。

細やかな情景描写、登場人物への温かいまなざしの感じられる短編の集まりで 毎晩楽しみに読みました。
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No.4:
(5pt)

主人公たちと共に自分が救われている、藤沢周平氏のみごとな筆技。

藤沢作品はかなり読みましたが、
私はこの短編集に入っている「泣く母」という作品が一番好きで
何度読んでも涙してしまいます。

最初は11作品そろいも揃って地味な・・・と感じましたが、初読みから10年、時間がたつほどに温かさが沁み入ってくるように感じます。
人間の汚さを許し やるせなさを救い 美しさを賛美する、
藤沢作品のエッセンスが凝縮された素晴らしい短編集だと思います。

美しく潔く生きたいと願いつつも、弱く迷いながら生きている。
そんな自分を抱きしめてくれるような優しい読後感です。
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No.3:
(5pt)

「泣く母」ラジオ朗読されました。

2009年6月、東京のラジオ局ニッポン放送では1年間に渡り藤沢周平作品の朗読番組を毎週日曜日朝6時20分より放送している。「花のあと」「玄鳥」「竹光始末」「ちゃんとよべ」「泣く母」などがこれまで放送されています。

早朝とはいえ、朝仕事の時間帯なのでラジオを共に藤沢作品を早朝に聴く至福の時間を過ごしている。番組のナビゲーターは書評家としても有名な俳優児玉清氏。伴奏はジャズ・ヴァイオリニストとして超売れっ子の川井郁子さん。「泣く母」の朗読は那須恵理子アナウンサー。

そういう訳で、藤沢作品ビギナーの私は、ミーハーなので毎月放送された作品を聴きながらも、結末が気になり文庫を買い求めるという、これまた至福の時間を過ごしている。表題作「霜の朝」は巻末に収録された作品。奈良茂の一文にこうある。銭を持つ身の苛立ちも気重なものであるという。紀文との戦いは熾烈ながらも粋なひと時代の終わりであり、こうして去来する胸の内は懐かしげでもある。

刊行された頃より平成の大不況で読む時、感慨もひとしおである。
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No.2:
(3pt)

うまい!と思う。

11の短編から成る。
なかでも「虹の空」が泣ける。
あらすじはこうだ。

継母に育てられた主人公政吉は、おかよと所帯を持つ約束をし、新居の目星を付けた。
所帯を持つと成ると、継母とはいえ、母のおすがを引き取るべきかと悩んでいる。おかよにはその気がない。
いろいろあって、結局はいっしょに暮らすことになる。

この陳腐な筋も、藤沢周平にかかると、ほんのりと人情のただよい、泣けてくるいい話になるのだ。
うまい!と思う。

「報復」もいい。
詰め腹を切らされた主人のために、下男が報復をするのだが、剣豪でもない下男の松平は、いったいどうやって報復を果たすのか?
うまい!と思う。

ほかの小説は残念な出来なのだけれど、この2編だけでも1冊分の価値がある。
と思う。
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No.1:
(4pt)

いい気分、の余韻が残る

藤沢周平の作品の中には、海坂藩もの、江戸市民もの、要するに剣豪もの、とか、ま、あるわけですが。

この江戸市民もののフアンも結構多いはずですね。

とにかく、時代物と言っても、特に強い人も権力者も有名人も出てこない、市井の人間を扱っている。そんな世界が一つ藤沢周平の描くものの側面。でも、その中でも時々、不幸、で終わる、やり切れないものがある。ま、確かに生活って、そんな幸せばっかでない事はよく分かっているし、そのエレジーのようなんがいいと言う部分もわからんでもない。でも読後、なんともやり切れん、そんな気分のは、やっぱ、嫌やな。僕は。

と言うことで、今回のこの霜の朝、はそんなやり切れないもの、ってのはほとんどありません。11編の短い話からなりますが。

基本的に幸せに終わる、少なくとも救われんなんてものはない。

なんのかんのと言っても、いい気分、の余韻が残ります。だから、僕は好きですね。しごくまっとうに。
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