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霜の朝
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霜の朝の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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藤沢作品の、命を削るような、命を絞り出すような一行一行、一文字 一語を重ねた短編を愛しています。この作品も迷いなく手に取りました。 霜の朝まで並べた10作品。 いずれも渋いのですが、渋いまま。他の冤罪、たそがれ清兵衛などの 短編集と比較すると、切れ味、スピード、ときめき、余韻、そのいずれもが 淡白で、心に響くところが少なくて。 うすーいコーヒーを何倍も飲んだみたいな感覚。 霜の朝は、藤沢作品では、長編の回天の門とか、短編の逆軍の旗などと 同じく、実在する人物を題材としています。それは奈良屋と紀伊國屋。 面白かったのですが、これにしても横山光輝の時の行者の中のお話と比較 するとなんとも薄味で。 60点。 晩年の作品群でしょうか。 その香りはあるのですが、味は薄味で、やや淡白かな? | ||||
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11の短編から成る。 なかでも「虹の空」が泣ける。 あらすじはこうだ。 継母に育てられた主人公政吉は、おかよと所帯を持つ約束をし、新居の目星を付けた。 所帯を持つと成ると、継母とはいえ、母のおすがを引き取るべきかと悩んでいる。おかよにはその気がない。 いろいろあって、結局はいっしょに暮らすことになる。 この陳腐な筋も、藤沢周平にかかると、ほんのりと人情のただよい、泣けてくるいい話になるのだ。 うまい!と思う。 「報復」もいい。 詰め腹を切らされた主人のために、下男が報復をするのだが、剣豪でもない下男の松平は、いったいどうやって報復を果たすのか? うまい!と思う。 ほかの小説は残念な出来なのだけれど、この2編だけでも1冊分の価値がある。 と思う。 | ||||
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