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霜の朝



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【この小説が収録されている参考書籍】
霜の朝 (新潮文庫)
霜の朝 (藤沢周平珠玉選)

霜の朝の評価: 4.13/5点 レビュー 16件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.12pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(3pt)

60点。晩年の藤沢作品?

藤沢作品の、命を削るような、命を絞り出すような一行一行、一文字
一語を重ねた短編を愛しています。この作品も迷いなく手に取りました。

 霜の朝まで並べた10作品。
 いずれも渋いのですが、渋いまま。他の冤罪、たそがれ清兵衛などの
短編集と比較すると、切れ味、スピード、ときめき、余韻、そのいずれもが
淡白で、心に響くところが少なくて。
 うすーいコーヒーを何倍も飲んだみたいな感覚。
 霜の朝は、藤沢作品では、長編の回天の門とか、短編の逆軍の旗などと
同じく、実在する人物を題材としています。それは奈良屋と紀伊國屋。
面白かったのですが、これにしても横山光輝の時の行者の中のお話と比較
するとなんとも薄味で。

 60点。
 晩年の作品群でしょうか。
 その香りはあるのですが、味は薄味で、やや淡白かな?
霜の朝 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:霜の朝 (新潮文庫)より
410124717X
No.1:
(3pt)

うまい!と思う。

11の短編から成る。
なかでも「虹の空」が泣ける。
あらすじはこうだ。

継母に育てられた主人公政吉は、おかよと所帯を持つ約束をし、新居の目星を付けた。
所帯を持つと成ると、継母とはいえ、母のおすがを引き取るべきかと悩んでいる。おかよにはその気がない。
いろいろあって、結局はいっしょに暮らすことになる。

この陳腐な筋も、藤沢周平にかかると、ほんのりと人情のただよい、泣けてくるいい話になるのだ。
うまい!と思う。

「報復」もいい。
詰め腹を切らされた主人のために、下男が報復をするのだが、剣豪でもない下男の松平は、いったいどうやって報復を果たすのか?
うまい!と思う。

ほかの小説は残念な出来なのだけれど、この2編だけでも1冊分の価値がある。
と思う。
霜の朝 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:霜の朝 (新潮文庫)より
410124717X

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