恋人の過去と繋がる一冊の交換日記。本当に好きだった。

鎌倉で出会った、言葉を話す不思議な猫・ニャン太。

友達の死から始まった苦い夏休み。僕らは、幽霊に導かれて旅に出た。

ひとつきに二度、満月が見られるブルームーンの8月。17歳の僕は京都の嵐山にある祖母の家に帰省した。

自分で殺した女の子に恋をするなんて、どうかしている。 「私、死んじゃいました。

―ぼくは、彼女が誰なのかわからない。

どうやら俺の人生には、今後何一つ良いことがないらしい。寿命の“査定価格”が一年につき一万円ぽっちだったのは、そのせいだ。

神崎結子・OL。ひとり暮らし、彼氏なし。

小学生の青斗が住む海沿いの田舎町には、ひとつの伝説があった。

それは、いつからだったろう。この世界に奇妙な現象が起こり始めた。

声の色が見える僕は、透明な君に恋をした。

六年間勤めた会社を離れ、八丈島で1ヶ月を過ごすことになった川瀬星子。

失業中の青年・高坂賢吾と不登校の少女・佐薙ひじり。

石橋を叩いても渡らない心配性の高校生・中崎夕也はある夜、七不思議を司る精霊・テンコと出会う。

叶えたい“願い”を持つすべての人に届けたい、ひと夏の忘却と運命の物語。 ある日、目の前に死神が立っていた。

ある秘密を抱えた月ヶ瀬和希は、知り合いのいない環境を求め離島の采岐島高校に進学した。

他人の嘘が分かる、不思議な力を持つ高校生、藤倉聖。だが、全ての人の嘘が分かるわけではない。

いつかきみに、七月の雪を見せてあげる。あの日、彼女は青く光る海を見ながら、僕にそう約束してくれた―。

「賭けをしませんか?」と受話器の向こうの女は言った。 「十二歳の夏、あなたは初鹿野さんに恋をしました。

選考に関わる全ての人の心を震わせた、第23回電撃小説大賞≪大賞≫受賞作　 大切な人の死から、どこかなげやりに生きてる僕。

ひとつきに二度、満月が見られるブルームーンの7月。

青春小説の旗手・天沢夏月がおくる、迷える高校生たちの物語。 タイムカプセルに入っていた「今の自分」への手紙。

僕は春が嫌いだ。

平凡な僕が唯一他の人と違うこと。それは人の死を予告する幻影を見る力があることだ。

「久しぶり」そう言って、高校生のときに交通事故で死んだはずのクラスメイトがなぜか今目の前に立って笑っている。

親を亡くし、親戚中をたらいまわしにされる不幸な少女、勇希。

生きづらさを抱え、退屈な高校生活を送る僕に、ある日届いた１通のメール。

僕は今でも君が好きだよ――映画化も決定、あの感動作が再びよみがえる! 不治の病「発光病」で入院したままの少女・渡良瀬まみず。

普通の高校生活を送る僕・相葉孝司に突然起こった「自分以外の時が1時間だけ止まる」という不思議な現象。

あの頃の僕らはまだたくさんの高いものに世界を囲まれて、息苦しさを覚えていた。

中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変るひと月あまりを、西の魔女のもとで過した。

二周目の人生は、十歳のクリスマスから始まった。

なぜ少女は最愛の先生を殺さなければならなかったのか? 突如失踪した人気小説家・遥川悠真。

高校二年の僕が一目惚れした女の子。僕とは正反対の、物静かで不思議な魅力をもつ彼女への告白は、あっさり断られた。

これは命がけの恋物語。 七夕に奇跡が起きる――。

人々が少しだけ違う並行世界間で日常的に揺れ動いていることが実証された時代―両親の離婚を経て母親と暮らす高崎暦は、地元の進学校に入学した。

幼い頃に母親を亡くし、父とも海外赴任を機に別れ、継母を選んだ優子。

架空の青春の記憶を植えつけられた青年は、その夏、実在しないはずの幼馴染と出会う。これは、始まる前に終わっていた恋の物語。

広島から神奈川の病院に実習に来た研修医の碓氷は、脳腫瘍を患う女性ユカリと出会う。

少年は、ひとりぼっちだった。名前はきよし。

小春と澪人が住む京都に異変が!? 大人気はんなり不思議ミステリ新展開! 二度目の春、京都では不穏な事件が続発するようになり、澪人は小春や朔也たちと対策チームを結成する。

剣道界で神童と呼ばれながら、師である祖父の死をきっかけに竹刀を握れなくなった天智。

死んだっていい。 君と出会う前は、そう思っていた――。

雪弥と気持ちを通わせた香乃は、これから築いていく関係に戸惑ってばかり。

人にはポイントがある。ルックス、学力、コミュ力。

これは、僕が君に出逢い恋をしてから、君が僕に出逢うまでの、奇跡の物語。

京都の一角に佇む「桃枝骨董店」。

これから破滅する人間を好きになってしまう特異体質な“死神”こと、日比野明日香に見初められてからひと月。

その並木道で出逢ったのは、 未来の「私」と過去の「私」。

二人の結末を見届けた時、きっともう一度読み返したくなる――。

6年前、僕は、愛する人を永遠に失った―。それ以来、喪失感を抱えて生きてきた僕。