ひとつきに二度、満月が見られるブルームーンの7月。

ある秘密を抱えた月ヶ瀬和希は、知り合いのいない環境を求め離島の采岐島高校に進学した。

僕は春が嫌いだ。

恋人の過去と繋がる一冊の交換日記。本当に好きだった。

友達の死から始まった苦い夏休み。僕らは、幽霊に導かれて旅に出た。

「世界で一つ、大切な時計をお作りします」―親の転勤で京都に引っ越してきた高校生の江野崎菜奈は、祇園の白川通りで一軒の時計屋を見つけた。

選考に関わる全ての人の心を震わせた、第23回電撃小説大賞≪大賞≫受賞作　 大切な人の死から、どこかなげやりに生きてる僕。

「久しぶり」そう言って、高校生のときに交通事故で死んだはずのクラスメイトがなぜか今目の前に立って笑っている。

他人の嘘が分かる、不思議な力を持つ高校生、藤倉聖。だが、全ての人の嘘が分かるわけではない。

どうやら俺の人生には、今後何一つ良いことがないらしい。寿命の“査定価格”が一年につき一万円ぽっちだったのは、そのせいだ。

平凡な僕が唯一他の人と違うこと。それは人の死を予告する幻影を見る力があることだ。

自分で殺した女の子に恋をするなんて、どうかしている。 「私、死んじゃいました。

失業中の青年・高坂賢吾と不登校の少女・佐薙ひじり。

「君を、私の専属カメラマンに任命します!」クラスの人気者・香織の一言で、輝彦の穏やかな日常は終わりを告げた。

小学生の青斗が住む海沿いの田舎町には、ひとつの伝説があった。

―ぼくは、彼女が誰なのかわからない。

青春小説の旗手・天沢夏月がおくる、迷える高校生たちの物語。 タイムカプセルに入っていた「今の自分」への手紙。

僕の人生は無色透明だった。日野真織と出会うまでは―。

それは、いつからだったろう。この世界に奇妙な現象が起こり始めた。

大好きな叔母・春桜(はるか)が宛名も書かず大切に手元に置いている手紙を見つけた甥の千景(ちかげ)。

生きづらさを抱え、退屈な高校生活を送る僕に、ある日届いた１通のメール。

家族を失い、人と関わらず生きる高1の僕は、モノクロの絵ばかりを描く日々。

『元気ですか?浮上したら漁火がきれいだったので送ります』彼からの2ヶ月ぶりのメールはそれだけだった。

「賭けをしませんか?」と受話器の向こうの女は言った。 「十二歳の夏、あなたは初鹿野さんに恋をしました。

14歳の折原安音は、クラスメイトからのいじめを苦に飛び降り自殺を図る。

人にはポイントがある。ルックス、学力、コミュ力。

なぜ少女は最愛の先生を殺さなければならなかったのか? 突如失踪した人気小説家・遥川悠真。

突如転校してきた森山燐は不治の病を患っていた。俺は彼女と共に、ライブを演り、最高の時間を共に過ごし…そして、燐は死んだ。

その並木道で出逢ったのは、 未来の「私」と過去の「私」。

続々重版『今夜、世界からこの恋が消えても』著者が贈る感動ラブストーリー 田舎町で祖父母と三人暮らし。

僕は今でも君が好きだよ――映画化も決定、あの感動作が再びよみがえる! 不治の病「発光病」で入院したままの少女・渡良瀬まみず。

あなたの余命は半年です――ある病院で、医者・桐子は患者にそう告げた。

「それじゃあキミを死神として採用するね」ある日、高校生の佐倉真司は同級生の花森雪希から「死神」のアルバイトに誘われる。

いつかきみに、七月の雪を見せてあげる。あの日、彼女は青く光る海を見ながら、僕にそう約束してくれた―。

20歳の茉莉は、数万人に一人という不治の病にかかり、余命が10年であることを知る。笑顔でいなければ周りが追いつめられる。

やがて150人以上の被害者を出し、日本中を震撼させる自殺教唆ゲーム『青い蝶』。

過去は変えられないが、未来は変えられる―― 鎌倉に春一番が吹いた日、一台の快速電車が脱線し、多くの死傷者が出てしまう。

京都の美大に通うぼくが一目惚れした女の子。高嶺の花に見えた彼女に意を決して声をかけ、交際にこぎつけた。

ある日、高校生の僕は病院で一冊の文庫本を拾う。タイトルは「共病文庫」。

静養を理由に、祖父母のいる海辺の田舎町へ移り住んだ新。唯一の日課は、夜の海辺を散歩すること。

夜になると、僕は化け物になる。 寝ていても座っていても立っていても、それは深夜に突然やってくる。

クリスマス間近のある夜。昴の乗った京浜東北線最終電車の第2車両が、突如消え去った。

最愛の人の死には三億円の価値がある――。壮絶で切ない最後の夏が始まる。

妹の死から幸せを遠ざけ、後悔しない選択にこだわってきた透。

読む順番によって変わる読後感!長い時を越えて紡がれる 大きな愛の回想録 十二歳の夏を過ごしていた少年・嵯峨愁。

高校二年の僕が一目惚れした女の子。僕とは正反対の、物静かで不思議な魅力をもつ彼女への告白は、あっさり断られた。

君と出会えた奇跡を、永遠に忘れない。たとえ君が人殺しだとしても。

なぜ少年はテロリストになったのか――衝撃と感動が迫りくる慟哭ミステリー 「すべて、吹き飛んでしまえ」 突然の犯行予告のあとに起きた新宿駅爆破事件。

読む順番によって変わる読後感!長い時を越えて紡がれる小さな恋の回想録。 十二歳の夏を過ごしていた少年・嵯峨ナツキ。

11月19日午前6時42分、僕は彼女に再会した。誰よりも真っ直ぐで、正しく、凛々しい少女、真辺由宇。

みんなは知らない、ちょっとだけ特別なちから。

「明日死んでもいいくらい、後悔のない人生を送りたい」幼い頃から難病を抱え、限りある日々を大切に生きる赤月よすが。

画商の息子で画家を目指す僕こと緑川礼は、冴えない高校生活を送っていた。

僕は、死にかけると未来を見ることができる。

高2の茉菜果は、身長も体重も成績もいつも平均点。“まんなかまなか”とからかわれて以来、ずっと自信が持てずにいた。

人に不用意に近づきすぎないことを信条にしていた大学一年の春、僕は秋好寿乃に出会った。