ある日、高校生の僕は病院で一冊の文庫本を拾う。タイトルは「共病文庫」。

夜になると、僕は化け物になる。 寝ていても座っていても立っていても、それは深夜に突然やってくる。

人に不用意に近づきすぎないことを信条にしていた大学一年の春、僕は秋好寿乃に出会った。

友達の死から始まった苦い夏休み。僕らは、幽霊に導かれて旅に出た。

どうやら俺の人生には、今後何一つ良いことがないらしい。寿命の“査定価格”が一年につき一万円ぽっちだったのは、そのせいだ。

みんなは知らない、ちょっとだけ特別なちから。

選考に関わる全ての人の心を震わせた、第23回電撃小説大賞≪大賞≫受賞作　 大切な人の死から、どこかなげやりに生きてる僕。

『君の膵臓をたべたい』の住野よる史上 いちばんキュートな主人公、登場! 「朝寝坊、チーズ蒸しパン、そして本。

恋人の過去と繋がる一冊の交換日記。本当に好きだった。

青春小説の旗手・天沢夏月がおくる、迷える高校生たちの物語。 タイムカプセルに入っていた「今の自分」への手紙。

僕らは誰も彼女のことを忘れられなかった。 私たち六人は、京都で学生時代を過ごした仲間だった。

自分で殺した女の子に恋をするなんて、どうかしている。 「私、死んじゃいました。

なぜ少年はテロリストになったのか――衝撃と感動が迫りくる慟哭ミステリー 「すべて、吹き飛んでしまえ」 突然の犯行予告のあとに起きた新宿駅爆破事件。

京都の美大に通うぼくが一目惚れした女の子。高嶺の花に見えた彼女に意を決して声をかけ、交際にこぎつけた。

僕の人生は無色透明だった。日野真織と出会うまでは―。

「君を、私の専属カメラマンに任命します!」クラスの人気者・香織の一言で、輝彦の穏やかな日常は終わりを告げた。

36歳未婚女性、古倉恵子。大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。

失業中の青年・高坂賢吾と不登校の少女・佐薙ひじり。

「賭けをしませんか?」と受話器の向こうの女は言った。 「十二歳の夏、あなたは初鹿野さんに恋をしました。

二周目の人生は、十歳のクリスマスから始まった。

普通の高校生だった「ぼく」、須玉明が得た力は、この世に留まる霊の姿が視えるというものだった。

婚約者・坂庭真実が忽然と姿を消した。 その居場所を探すため、西澤架は、彼女の「過去」と向き合うことになる。

学校での居場所をなくし、閉じこもっていた“こころ”の目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。

高校生の茜寧は、友達や恋人に囲まれ充実した日々を送っている。

あなたの余命は半年です――ある病院で、医者・桐子は患者にそう告げた。

片想い男子とちょっと気にしすぎな女子。二人は友達だけど、違う生き物。

ひとつきに二度、満月が見られるブルームーンの8月。17歳の僕は京都の嵐山にある祖母の家に帰省した。

高校生の時、偶然ピアノ調律師の板鳥と出会って以来、調律に魅せられた外村は、念願の調律師として働き始める。

ある秘密を抱えた月ヶ瀬和希は、知り合いのいない環境を求め離島の采岐島高校に進学した。

５２ヘルツのクジラとは、他のクジラが聞き取れない高い周波数で鳴く世界で一頭だけのクジラ。何も届かない、何も届けられない。

小学生の青斗が住む海沿いの田舎町には、ひとつの伝説があった。

生前の罪により、輪廻のサイクルから外されたぼくの魂。だが天使業界の抽選にあたり、再挑戦のチャンスを得た。

―ぼくは、彼女が誰なのかわからない。

大好きな叔母・春桜(はるか)が宛名も書かず大切に手元に置いている手紙を見つけた甥の千景(ちかげ)。

幼児なみの知能のため、みんなからバカにされてきたチャーリイ・ゴードン。

皆が望む、「いい子」を演じていた。 あの家族に出会うまでは――。

二ノ宮こと葉は、製菓会社の総務部に勤める普通のOL。

架空の青春の記憶を植えつけられた青年は、その夏、実在しないはずの幼馴染と出会う。これは、始まる前に終わっていた恋の物語。

短編も、東野圭吾。規格外のベストセラー作家、死角なし。

3年ごとに開催される芳ヶ江国際ピアノコンクール。

2020年、研究者の工藤賢は死者を人工知能化するプロジェクトに参加する。モデルは美貌のゲームクリエイター、水科晴。

幽霊が視えるようになったぼくは地縛霊の館川小梅さんと出会う。

僕は春が嫌いだ。

最愛の人の死には三億円の価値がある――。壮絶で切ない最後の夏が始まる。

なぜ少女は最愛の先生を殺さなければならなかったのか? 突如失踪した人気小説家・遥川悠真。

毎日が黄金に輝いていた12歳の夏、少年は川辺の流木に奇妙な印を残して忽然と姿を消した。

あなたと共にいることを、世界中の誰もが反対し、批判するはずだ。

高2の茜は、誰からも信頼される優等生。しかし、隣の席の青磁にだけは「嫌いだ」と言われてしまう。

これは、世界一感動的な、僕が人殺しになるまでの物語。

他人の嘘が分かる、不思議な力を持つ高校生、藤倉聖。だが、全ての人の嘘が分かるわけではない。

二〇六〇年、三度目のオリンピック開催が迫る東京で、人型ロボットを使った国家的極秘プロジェクトが進んでいた。

悪事を働いた3人が逃げ込んだ古い家。そこはかつて悩み相談を請け負っていた雑貨店だった。

恩人の命令は、思いがけないものだった。 不当な理由で職場を解雇され、腹いせに罪を犯して逮捕された玲斗。

「死ぬくらいなら、僕にならない?」――生きることに絶望した立井潤貴は、自殺寸前で彼に救われ、それ以来〈高木健介〉として生きるように。

僕は今でも君が好きだよ――映画化も決定、あの感動作が再びよみがえる! 不治の病「発光病」で入院したままの少女・渡良瀬まみず。

突如転校してきた森山燐は不治の病を患っていた。俺は彼女と共に、ライブを演り、最高の時間を共に過ごし…そして、燐は死んだ。