夜になると、僕は化け物になる。 寝ていても座っていても立っていても、それは深夜に突然やってくる。

みんなは知らない、ちょっとだけ特別なちから。

どうやら俺の人生には、今後何一つ良いことがないらしい。寿命の“査定価格”が一年につき一万円ぽっちだったのは、そのせいだ。

人に不用意に近づきすぎないことを信条にしていた大学一年の春、僕は秋好寿乃に出会った。

友達の死から始まった苦い夏休み。僕らは、幽霊に導かれて旅に出た。

京都の美大に通うぼくが一目惚れした女の子。高嶺の花に見えた彼女に意を決して声をかけ、交際にこぎつけた。

選考に関わる全ての人の心を震わせた、第23回電撃小説大賞≪大賞≫受賞作　 大切な人の死から、どこかなげやりに生きてる僕。

恋人の過去と繋がる一冊の交換日記。本当に好きだった。

きっと誰にでも「やり直したい」ことがある。

生前の罪により、輪廻のサイクルから外されたぼくの魂。だが天使業界の抽選にあたり、再挑戦のチャンスを得た。

学校での居場所をなくし、閉じこもっていた“こころ”の目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。

僕らは誰も彼女のことを忘れられなかった。 私たち六人は、京都で学生時代を過ごした仲間だった。

36歳未婚女性、古倉恵子。大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。

『君の膵臓をたべたい』の住野よる史上 いちばんキュートな主人公、登場! 「朝寝坊、チーズ蒸しパン、そして本。

青春小説の旗手・天沢夏月がおくる、迷える高校生たちの物語。 タイムカプセルに入っていた「今の自分」への手紙。

11月19日午前6時42分、僕は彼女に再会した。誰よりも真っ直ぐで、正しく、凛々しい少女、真辺由宇。

普通の高校生だった「ぼく」、須玉明が得た力は、この世に留まる霊の姿が視えるというものだった。

3年ごとに開催される芳ヶ江国際ピアノコンクール。

高校生の茜寧は、友達や恋人に囲まれ充実した日々を送っている。

「愛美は死にました。しかし事故ではありません。

自分で殺した女の子に恋をするなんて、どうかしている。 「私、死んじゃいました。

記憶が80分しか持続しない天才数学者は、通いの家政婦の「私」と阪神タイガースファンの10歳の息子に、世界が驚きと喜びに満ちていることをたった1つの数式で示した…。

僕の人生は無色透明だった。日野真織と出会うまでは―。

幽霊が視えるようになったぼくは地縛霊の館川小梅さんと出会う。

高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。

20歳の茉莉は、数万人に一人という不治の病にかかり、余命が10年であることを知る。笑顔でいなければ周りが追いつめられる。

伝えられなかった言葉。忘れられない後悔。

「君を、私の専属カメラマンに任命します!」クラスの人気者・香織の一言で、輝彦の穏やかな日常は終わりを告げた。

片想い男子とちょっと気にしすぎな女子。二人は友達だけど、違う生き物。

強大な帝国・東乎瑠にのまれていく故郷を守るため、絶望的な戦いを繰り広げた戦士団“独角”。

郵便配達員として働く三十歳の僕。ちょっと映画オタク。

―ぼくは、彼女が誰なのかわからない。

ひとつきに二度、満月が見られるブルームーンの8月。17歳の僕は京都の嵐山にある祖母の家に帰省した。

幼児なみの知能のため、みんなからバカにされてきたチャーリイ・ゴードン。

婚約者・坂庭真実が忽然と姿を消した。 その居場所を探すため、西澤架は、彼女の「過去」と向き合うことになる。

「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」は、夜の先斗町に、下鴨神社の古本市に、大学の学園祭に、彼女の姿を追い求めた。

僕は今でも君が好きだよ――映画化も決定、あの感動作が再びよみがえる! 不治の病「発光病」で入院したままの少女・渡良瀬まみず。

玄武書房に勤める馬締光也は営業部では変人として持て余されていたが、新しい辞書『大渡海』編纂メンバーとして辞書編集部に迎えられる。

悪事を働いた3人が逃げ込んだ古い家。そこはかつて悩み相談を請け負っていた雑貨店だった。

失業中の青年・高坂賢吾と不登校の少女・佐薙ひじり。

二周目の人生は、十歳のクリスマスから始まった。

親や学校、すべてにイライラした毎日を送る中２の百合。

わたしは「みんな」を信じない、だからあんたと一緒にいる―。

「賭けをしませんか?」と受話器の向こうの女は言った。 「十二歳の夏、あなたは初鹿野さんに恋をしました。

ある秘密を抱えた月ヶ瀬和希は、知り合いのいない環境を求め離島の采岐島高校に進学した。

高校生の時、偶然ピアノ調律師の板鳥と出会って以来、調律に魅せられた外村は、念願の調律師として働き始める。

一生に一度だけ、死者との再会を叶えてくれるという「使者」。

短編も、東野圭吾。規格外のベストセラー作家、死角なし。

二〇六〇年、三度目のオリンピック開催が迫る東京で、人型ロボットを使った国家的極秘プロジェクトが進んでいた。

第153回芥川賞受賞作 「早う死にたか」 毎日のようにぼやく祖父の願いをかなえてあげようと、 ともに暮らす孫の健斗は、ある計画を思いつく。

大好きだった妻の澪が亡くなって1年、身体にさまざまな不具合を抱えた巧は、町の小さな司法書士事務所に勤めながら、6歳になる一人息子の佑司とひっそりと暮らしていた。

小学生の青斗が住む海沿いの田舎町には、ひとつの伝説があった。

東京でピアニストとして活躍していた柏木ユリが音楽教師として長崎にある中五島中学校へ赴任してきた。

親友に告白されたい。そして失恋させたい。

なぜ少年はテロリストになったのか――衝撃と感動が迫りくる慟哭ミステリー 「すべて、吹き飛んでしまえ」 突然の犯行予告のあとに起きた新宿駅爆破事件。

５２ヘルツのクジラとは、他のクジラが聞き取れない高い周波数で鳴く世界で一頭だけのクジラ。何も届かない、何も届けられない。