「刑事は必ず正義の上で死ぬんだ」。ミステリー界の巨匠、珠玉の短編集。

北アルプス上空で、原子力科学者雨村の搭乗した旅客機が航空自衛隊機と衝突し、墜落した。

全国を制覇した暴力団が、町全体を組の「首都」にする大計画に着手した。

タクシードライバーの蛭間正は深夜、新宿で若い女を乗せた。

日本の不動産王で黒ビルグループ会長の黒河内慎平が、不仲の息子にマンション10階から突き落とされた。

警視庁捜査一課の横渡刑事は帰宅途中、暴漢に襲われた女性を助けようとして男と格闘し無念にも刃物で刺殺された。

極秘訓練中の自衛隊機が、南アル

父親を殺された子供が描く異様な絵から事件の真相に迫る刑事がドンデン返しにあうサイコミステリー(表題作)、「裏窓遊び」と名づけた覗き行為に耽るOLが破滅に向かって歩みだす『残酷な視界』、三代にわたって家族を蝕もうとする叔父への殺意の高まりを描いた『肉食の食客

東京都内の空地で大学生が殺され

東京の巨大ホテルの社長が堅牢な密室で刺殺された。

山頂から愛の信号を送ると約束し、恋人を山麓に残してひとり山頂をめざした影山だが、送られてきたのは遭難信号だった。

昌枝は自分でも説明がつかなった。相思相愛、理想の結婚を実現した7年後、突然、夫の慎治が嫌いになってしまった。

「母さん、僕のあの帽子、どうしたでせうね?」。西条八十の詩集を持った黒人が、ナイフで胸を刺されて殺害された。

美貌と一枚の名刺だけを頼りに上京した若い女性。ツテも実力も無く、甘い野望を背負って来た若者たち。

多種多様な人間が去来集散する巨大駅。その周辺では、絶えず事件が発生している。

霧の中、公園でデート中のカップルが、暴漢に襲われた。二人を助けようとした警察官は、逆にナイフで刺殺されてしまう。

粘着力を帯びた不気味な液体はしきりに瘴気を立ちのべていた…。

電子工業界に革命をもたらす画期的な発明。

三十五歳で独身の山上潔は、一念発起し「お見合いパーティー」に参加した。

駅のホームで突き落とされそうになる。見知らぬ車に乗せられて誘拐されそうになる―。

巨匠が紡ぐ、珠玉のロマンティック・ミステリーの数々。 50年の作家人生の集大成。

「なぜ、警察やマスコミは動かないのか」東京ロイヤルホテルのフロントマン・山名は疑惑を募らせていた。