裂けて海峡

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ミステリ→

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初版刊行(参考)
種別
長編
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4,182回
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0
読書済み登録回数
12
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あらすじ

2004年07月31日 裂けて海峡 (新潮文庫)

海峡で消息を絶ったのは、弟に船長を任せた船だった。乗組員は全て死亡したと聞く。遭難の原因は不明。遺族を弔問するため旅に出た長尾の視界に、男たちの影がちらつき始める。やがて彼は愛する女と共に大きな渦に飲み込まれてゆくのだった。歳月を費やしようやく向かいあえた男女を、圧し潰そうとする“国家”。運命の夜、閃光が海を裂き、人びとの横顔をくっきりと照らし出す。(「BOOK」データベースより)

評判

裂けて海峡の評価:

6.50/10点 レビュー 2件。 B ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点6.50pt

裂けて海峡の総合評価:

8.87/10点 レビュー 15件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

全1件 1〜1 1/1ページ
No.1
(5pt)

あまり面白くなかった

最後が曖昧

わたろう
0BCEGGR4

Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.13
(5pt)

初版本で驚きました。

最後まで、読みごたえがありました。
裂けて海峡 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 裂けて海峡 (新潮文庫)より
410134518X
No.12
(5pt)

初版本で驚きました。

最後まで、読みごたえがありました。
裂けて海峡 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 裂けて海峡 (講談社文庫)より
4061836781
No.11
(5pt)

初版本で驚きました。

最後まで、読みごたえがありました。
裂けて海峡 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 裂けて海峡 (講談社ノベルス)より
4061810391
No.10
(4pt)

歳末のハードボイルド小説

歳末である。
スーパーや地元唯一のデパートへ行くと、ジングルベルの音楽が流れる。
な~んか、すごく久しぶりに聞いた。
テレビでは、ラストクリスマスやマライア・キャリーの『All i want for christmas is you』、山下達郎のクリスマス・イブのクリスマスソングが流れ、映画では、ウィンター・ワンダーランドが流れる時代が続いていた。
ボクの子供の頃だと、この季節はジングルベル一色になった。あとは、ホワイト・クリスマスだった。

 ハードボイルドという語源は、固ゆで卵からだったと思う。
半熟が美味で、消化にも良いとされているけれど、ボクの好みは、お湯がグラングランになるくらいまで茹でた、黄身がカチンカチンになるくらいがちょうどよい。

 いつのころからか、ハードボイルド小説が好きになった。
ミステリの読書の順番だと、クイーン、カー、クリスティーの順だった。
もちろん、その前に、松本清張や乱歩を読み、その前に黒岩重吾のような風俗小説風の都会派ピカレスクロマンにも、どっぷり浸った。
一人の作家にはまると、その作家の作品を読み漁るという行き当たりばったりの読み方だったので、ジグザグ模様の読書遍歴である。

 海外本格ミステリもそうだったが、ハードボイルド小説も、ハメット、チャンドラー、ロスマクの順番を守って読んだ。
なぜだろう。

 さて、固ゆで卵の茹で加減の固さなら、やはりハメットがその代表になるだろう。
ボクは、ロスマクの小笠原 豊樹さん訳の『ウィチャリー家の女』や『縞模様の霊柩車』の端正な作風が、好きだった。
もちろん、訳者の文章が滑らかで、素敵だったこともある。

 チャンドラーは、カリフォルニアの陽光の中で、気障なセリフが飛び交い、あまり乾いているとはいえない感傷が揺曳する物語が、彼の作風だった。
妙に余韻が残ることに、抵抗があった。
たぶん、自分の感性への近親憎悪というヤツだろう。

 あるべき姿としては、ハメットがハードボイルド小説の王道だと思っている。
鎧の下からチョロリどころか、メランコリックな描写が散見されるチャンドラーは、やはり、とても気になる作家だった。
時系列に読み進むと、『長いお別れ』が、後期チャンドラーの憂愁の頂点だろう。

 和風チャンドラーといえば、生島治郎さんの『追いつめる』や三浦浩さんの『薔薇の眠り』を思い出す。
結城昌治さんの私立探偵真木シリーズは、ロスマクのイメージだった。『暗い落日』など、透明なタッチの乾いた文章が大好きだった。
河野典生さんも、ハメット、チャンドラー、ロスマクの系譜の人だった。

 そんな中で、冒険ミステリとハードボイルド小説がクロスオーバーするときがある。
日本でも、そんな作品に、アラ還のころに出逢った。
志水辰夫さんの『裂けて海峡』だ。代表作といわれる『行きずりの街』よりも好きだ。
終章にかけてのパセティックで、破調の文体だが、思うがまま一気呵成に書き上げた迫力に、初老に差し掛かったボクは、打ちのめされた。
な、なんなんだ。この過剰な感傷が気持ちよいのは、なぜ?

 やはり、ハードボイルド小説のエッセンスは、都会の夜の闇を無鉄砲に生きることを志しながら、タフにはなり切れない心情を、誰かに向かって伝えたいという一点にあるのではないか。

 人生の残りを意識するのはさみしいことだけれど、映画を見て、読書し、そして楽しく酒が飲め、ゆっくりとまったりと、何事もなく生きていけるのは、とても幸せなことだ。(2020.12.14)
裂けて海峡 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 裂けて海峡 (新潮文庫)より
410134518X
No.9
(4pt)

歳末のハードボイルド小説

歳末である。
スーパーや地元唯一のデパートへ行くと、ジングルベルの音楽が流れる。
な~んか、すごく久しぶりに聞いた。
テレビでは、ラストクリスマスやマライア・キャリーの『All i want for christmas is you』、山下達郎のクリスマス・イブのクリスマスソングが流れ、映画では、ウィンター・ワンダーランドが流れる時代が続いていた。
ボクの子供の頃だと、この季節はジングルベル一色になった。あとは、ホワイト・クリスマスだった。

 ハードボイルドという語源は、固ゆで卵からだったと思う。
半熟が美味で、消化にも良いとされているけれど、ボクの好みは、お湯がグラングランになるくらいまで茹でた、黄身がカチンカチンになるくらいがちょうどよい。

 いつのころからか、ハードボイルド小説が好きになった。
ミステリの読書の順番だと、クイーン、カー、クリスティーの順だった。
もちろん、その前に、松本清張や乱歩を読み、その前に黒岩重吾のような風俗小説風の都会派ピカレスクロマンにも、どっぷり浸った。
一人の作家にはまると、その作家の作品を読み漁るという行き当たりばったりの読み方だったので、ジグザグ模様の読書遍歴である。

 海外本格ミステリもそうだったが、ハードボイルド小説も、ハメット、チャンドラー、ロスマクの順番を守って読んだ。
なぜだろう。

 さて、固ゆで卵の茹で加減の固さなら、やはりハメットがその代表になるだろう。
ボクは、ロスマクの小笠原 豊樹さん訳の『ウィチャリー家の女』や『縞模様の霊柩車』の端正な作風が、好きだった。
もちろん、訳者の文章が滑らかで、素敵だったこともある。

 チャンドラーは、カリフォルニアの陽光の中で、気障なセリフが飛び交い、あまり乾いているとはいえない感傷が揺曳する物語が、彼の作風だった。
妙に余韻が残ることに、抵抗があった。
たぶん、自分の感性への近親憎悪というヤツだろう。

 あるべき姿としては、ハメットがハードボイルド小説の王道だと思っている。
鎧の下からチョロリどころか、メランコリックな描写が散見されるチャンドラーは、やはり、とても気になる作家だった。
時系列に読み進むと、『長いお別れ』が、後期チャンドラーの憂愁の頂点だろう。

 和風チャンドラーといえば、生島治郎さんの『追いつめる』や三浦浩さんの『薔薇の眠り』を思い出す。
結城昌治さんの私立探偵真木シリーズは、ロスマクのイメージだった。『暗い落日』など、透明なタッチの乾いた文章が大好きだった。
河野典生さんも、ハメット、チャンドラー、ロスマクの系譜の人だった。

 そんな中で、冒険ミステリとハードボイルド小説がクロスオーバーするときがある。
日本でも、そんな作品に、アラ還のころに出逢った。
志水辰夫さんの『裂けて海峡』だ。代表作といわれる『行きずりの街』よりも好きだ。
終章にかけてのパセティックで、破調の文体だが、思うがまま一気呵成に書き上げた迫力に、初老に差し掛かったボクは、打ちのめされた。
な、なんなんだ。この過剰な感傷が気持ちよいのは、なぜ?

 やはり、ハードボイルド小説のエッセンスは、都会の夜の闇を無鉄砲に生きることを志しながら、タフにはなり切れない心情を、誰かに向かって伝えたいという一点にあるのではないか。

 人生の残りを意識するのはさみしいことだけれど、映画を見て、読書し、そして楽しく酒が飲め、ゆっくりとまったりと、何事もなく生きていけるのは、とても幸せなことだ。(2020.12.14)
裂けて海峡 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 裂けて海峡 (講談社文庫)より
4061836781

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