皆殺しパーティ

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種別
長編
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3,285回
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あらすじ

1997年02月28日 皆殺しパーティ―天藤真推理小説全集〈5〉 (創元推理文庫)

地方都市を牛耳る事業王吉川太平に殺人予告が届く。その陰謀を偶然耳にした青年は容疑者を追うが、逆に襲われ殺されてしまう。彼のガールフレンド三村早苗は、太平の押しかけ秘書となって真犯人追及に乗り出すが…。非情ともいえる独裁者吉川の家庭内の人間関係は複雑に絡み合い、殺人予告が引き金となったかのように惨劇が相次ぐ。二転三転する犯人像、はたしてその真相は。(「BOOK」データベースより)

評判

皆殺しパーティの評価:

9.00/10点 レビュー 1件。 B ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点9.00pt

皆殺しパーティの総合評価:

8.33/10点 レビュー 3件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

全1件 1〜1 1/1ページ
No.1
(9pt)

今回もその技巧を堪能♪

全く以って天藤真は素晴らしい。またも我々ミステリ・ファンを興奮させる趣向でもてなしてくれた。前回の感想で天藤ワールドの開幕を宣言したが、それが疑いなく証明されたことが本作で明らかになった。

今回は今までの三人称叙述から一人称叙述と、しかも少々ある種の緊張感を持った文体へ変え、新たな地平を目指しているのがまた頼もしい。題名はもう少しどうにかして欲しいというのが本音だが、内容は今までに比べ、結構ハードだ。何しろ題名のように7人もの死者が出るという虐殺劇である。
更に今回感心したのが狙われる主人公が筋金入りの色魔で大会社の社長であり、街の大権力者という読者に同情を許さない人物に設定した点にある。これが故に本来ならば悪人が最後に笑うというざらついた読後感を残す所を従来の天藤作品同様、一種の爽やかさを備えている点、脱帽である。

ただ贅沢な事を云えば、ここまでをしてもやはり星10個には届かない。『大誘拐』級の痛快さとかズドンと来る衝撃がなければどれほど巧みな設定であっても9ツ星止まりなのだ。ただやはり天藤作品はクオリティが高いのは心底痛感した。

Tetchy
WHOKS60S

Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.2
(4pt)

危険な兆候

1972年にサンケイ新聞社出版局から出たものの復刊。著者の第4長編。
 凝ったプロットに意外な結末。著者の持ち味であるユーモアもたっぷりで、天藤作品のなかでもおすすめの一冊。展開や真相はみえみえではあるのだが、それが著者によってどのように処理されていくかが読みどころだろう。
 けっして明るい物語ではないはずなのだが、読んでいるうちに幸せな気分になってくるのが不思議。
 身の回りで、急に慈善活動に熱心になったりする富豪がいたら危険な兆候。その裏には本書のようなミステリーが隠れているかも知れない。
皆殺しパーティ―天藤真推理小説全集〈5〉 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 皆殺しパーティ―天藤真推理小説全集〈5〉 (創元推理文庫)より
4488408052
No.1
(4pt)

題名の割りに計算された構成

「皆殺しパーティ」という題名でかつ実際に非現実的な連続殺人事件が起きるという展開で、一見さぞかし杜撰な話だと思われそうだが、実は緻密に計算されたミステリだ。主要人物が短期間姿を消す事が重要な意味を持っていたり、細部まで良く配慮が行き届いている。

また、題名通り殺人が続くのだが、天藤氏の持ち前のユーモア感覚で明るく読めるのが嬉しい。天藤氏の機知溢れる良質の作品群の一つとしてミステリ・ファンにお勧めの快作。
皆殺しパーティ―天藤真推理小説全集〈5〉 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 皆殺しパーティ―天藤真推理小説全集〈5〉 (創元推理文庫)より
4488408052

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