夜のピクニック

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種別
長編
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あらすじ

2006年09月07日 夜のピクニック (新潮文庫)

高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。甲田貴子は密かな誓いを胸に抱いて歩行祭にのぞんだ。三年間、誰にも言えなかった秘密を清算するために―。学校生活の思い出や卒業後の夢などを語らいつつ、親友たちと歩きながらも、貴子だけは、小さな賭けに胸を焦がしていた。本屋大賞を受賞した永遠の青春小説。(「BOOK」データベースより)

評判

夜のピクニックの評価:

8.33/10点 レビュー 15件。 A ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点8.33pt

夜のピクニックの総合評価:

7.94/10点 レビュー 588件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

全1件 1〜1 1/1ページ
No.1
(5pt)

夜のピクニックの感想

話し言葉で書かれた小説です。
どことなくラノベっぽいので普段小説読まない&難しい表現や内容が嫌いって人にオススメします。
個人的にはあまり好きじゃありませんけど。

あじゃん太
5UQF0AMF

Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.573
(5pt)

作品の中に青春が詰まっていた

まだ20歳ですが、高校生って本人達も気付いていないような青春が詰まっていて羨ましいなと感じました。直木賞などを受賞されてるだけあって、最初から最後まで読みやすく、主人公である2人が徐々に歩み寄っていこうとする物語に心が動かされました。とても人に進んで読んで欲しいと思う作品です。
夜のピクニック (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 夜のピクニック (新潮文庫)より
4101234175
No.572
(2pt)

できすぎ高校生の話

自分の高校時代なんて、もっと未熟で、馬鹿で幼稚で不安で、どうしようもなく不器用だった(今もそうだけど)。こんなに大人びていてスマートな高校生ばかりでてくると共感できなかった。
夜のピクニック (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 夜のピクニック (新潮文庫)より
4101234175
No.571
(5pt)

折に触れて読み続けたい、そんな一冊です。

物語は、距離が進むにつれて揺れ動く高校生たちの気持ちが丁寧に綴られていて、読んでいるこちらまでその変化に寄り添って歩いているような感覚になります。
登場する生徒たちが皆それぞれに魅力的で、「嫌なやつ」が出てこないところも好きなポイントです。一人ひとりに共感できて、応援したくなるような高校生ばかりで、みんな幸せになってほしいと思いながら読み進めました。全体を包むやわらかい温度感がとても心地よい作品です。
同時に、妙に大人びていたり、少し冷めているところがあるのも個人的には好みで、派手さのない落ち着いた雰囲気が物語に深みを与えています。
自分自身としっかり向き合い、相手の気持ちも大切にしようとする、そんな“丁寧に生きる高校生”たちの姿がとても愛おしいです。
読みながら、高校生に戻りたくなるような気持ちにもなるし、10年後に読み返したらまた違う見え方が出てくるんだろうなと思わせてくれる本でもあります。
これからも折に触れて読み続けたい、そんな一冊です。
夜のピクニック (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 夜のピクニック (新潮文庫)より
4101234175
No.570
(2pt)

途中リタイア

会話、思考、行動が高校生の若者ぽくない
老成した作者視点で書かれている
夜のピクニック (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 夜のピクニック (新潮文庫)より
4101234175
No.569
(5pt)

日本の風景は夜の中にある

「陰影礼賛」を引き合いに出す必要もなく、日本人は光の淡いを好む。闇の中で、真実は明らかになる。カラッとした乾燥した昼間ではなく、湿っていても澄んでいるような宵闇の彼方から、真実の光が現われる。
 静まった夜を淡々と歩いて行く、その光景が、歩兵の連なる列を思わせる。どこまでも連なるそれらは、個性をかきけしてくれる。僕たちは、歩く集団のただの1匹になる。なにを考えているか分からない。同じ事をしながら、他人は、何を考えているか分からない。ただ歩いているだけだ。何かを待っている。始まったときには、期待がある。何が起こりそうな気がする。ただ歩くというイベントなのに――。
 ブッツァーニの「タタール人の砂漠」は、カラッとした乾燥した場所の先から侵略者が来てくれるのを待ち続けて、人生が終わっていく哀しい物語だ。何かを期待して待ち続けて、孤独に、青春を無駄にする一軍人の生涯だ。青春とは、タイミングだ。「夜のピクニック」の登場人物達も、もしこのタイミングで、この夜の幸運の中で、おまじないが上手く働かなければ、青春のドラマなんてなかったように、生涯を生きることになっただろう。何が起こりそうなきっかけは、ずっと心の裡にある。でも、行動を起こさなければ何もおきない。でも、その行動もまた環境がなせる業で――。
 語らうには、暗さがいる。特に、後ろめたい話をするには、人には見られないような。恋愛にとっても暗さはいるが、それ以外の親密になる行為にも暗さはいる。夜の町を歩くこと、なぜ、それは、こんなにもベストなのだろう。

 修学旅行では、閉鎖的だ。男女間や知らない人と話す経験がない。バスや列車の移動という肉体よりも精神的な疲れで、起きている人はいても、すぐ寝てしまう人もいる。けれど、歩行祭は異なる。歩行祭は、全校生徒が一斉に80キロを歩く。夜中じゅう歩き通して、心地よい肉体の疲労と、はっきりと全員起きている状態。もちろん、学年違う人や異性とも、ごった煮で歩行する。それは様々な化学反応を起こすだろう。青春の揺らぎの中にある生徒達を大きなうねりの渦中に放り込ませ、今までにない経験を促すだろう。歩行するだけでの中で、人は疲労して、上澄み思考をかき消していく。徐々に、歩行でじっくり暖まった心の奥底から、じんわりと上ってくるのは、本当に望んでいた、蓄えられてきた気持ちの溶岩。でも、その気持ちも、あまりの肉体の疲労に打ちのめされて、か細いロウソクの火のようなもので、それを受け止める側も疲れきっていって、冷静に受け止めれる。

 青春の熱さよ、肉体の疲労よ、夜の暗さよ。
 生真面目で優しくて、青春を後悔しそうな人を揺れ動かして、少しの勇気を。
夜のピクニック (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 夜のピクニック (新潮文庫)より
4101234175

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