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種別
長編
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評判
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8.62/10点 レビュー 104件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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犯人たち、そして身代金を運ぶ誘拐された一家の祖父たちの息詰まる駆け引きが綿密に描かれる。
2件の誘拐事件はやはり警察の推察通り、1件は囮であり、誘拐された小学生はすぐに戻ってくる。
しかし、もう1件の事件では、犯人たちは身代金を取り損ねるも、誘拐された4歳の男の子は帰って
来ない。だが、事件は極めて奇妙なことに、この男の子が3年後祖父の家に現れる。この作品の
大きなテーマはこの子どもの失われた3年間の中に凝縮されている。いや、失われなどはしていない。
この子はこの3年間に稀に見る絵画の才能を得ることになるのだ。この作品の雰囲気は、塩田の
名作「罪の声」とよく似ている。両作品とも、大人の理不尽な我儘な犯罪行為に罪のない子どもが
巻き込まれることに端を発する。しかも本作品ではこの子どもが親による虐待を受けてきている
という家庭環境で育っている。これは非常に質の高い刑事サスペンスではあるが、一方考えさせられる
家庭ドラマでもある。来年2月に映画が公開される。是非観たいと思っている。