ナッシング・マン
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あらすじ
本が、殺人鬼を狩る――!作中作に仕掛けられた秘密とは? 巧緻に長けた異形の報復サスペンス!12歳のイヴは、連続殺人犯〈ナッシング・マン〉に家族を惨殺された。唯一の生存者となった彼女は成人し、幸福だった人生をぶち壊しにした殺人鬼の正体をつきとめようと心に誓い、その経緯をまとめたノンフィクション小説『ナッシング・マン』を出版する。一方、偶然この本を読んだショッピング・モールの警備員ジム・ドイルは、作者が思った以上に真相に近づいていることを知り、焦燥感にかられていた。いてもたってもいられず、イヴが姿を見せるはずのサイン会へ向かうジム。一触即発の空気のなか、思いもよらぬ展開が待ち受けていた――。犯人解明への執念で綴られた一冊の本が凶悪な犯罪者をあぶり出す。巧緻に長けた圧巻の報復サスペンス小説、登場。(「BOOK」データベースより)
評判
ナッシング・マンの評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 D ランク
ナッシング・マンの総合評価:
7.60/10点 レビュー 15件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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を著しく減じる。この意味で本書は「失敗作」だろう。
このような倒述法で物語を構成する小説は数多い。
代表的な作家はトマス・H・クックだろうか。クックの小説はいずれも緊密な
文体で、読み始めに持った違和感から生ずる恐怖感が最後まで続く。クックのよ
うなクオリティは求めないが、少なくとも緊張感が続かなければ、小説を読む面
白みは減じてしまう。
本作品はその「緊張感」がかなり低い水準のまま綴られている。強烈な恐怖も、
次に何が起こるのかを期待することもない。一つには著者の文章がいかにも「作り
物」めいていて、リアリティを感じさせないことにある。主人公(被害者の方)の感
じていることも、読者にはほとんど通じない。よって、いかにも「怖いだろう」と
いうレトリックもうんざりするだけだ。
最初の思わせぶりな主人公(加害者の方)の行動も独白も、著者の意図が見えす
ぎて興ざめしてしまう。ストーリーテラーとしての才もどうなのか、まったくス
トーリーにスピード感がない。だらだらとした叙述は読み続けることも困難にす
る。作中作の物語も文章の密度が低く、どこまで作者の自己満足に付き合ってい
たらいいのやら、まともに読み込むこともできなかった。
否定的な文章ばかり書いたが、この作品は受け取り方・読み取り方に大きな個
人差がでるだろう。私は、この手の「恐怖小説」「推理小説」では、とにかくページ
をめくる手が止まらないほどの、緊迫感のある作品しか読み気がしない。
その意味では、本書を読んだ私とこの作品と著者は全く不幸な出会いをしたも
のだ。
それしか感想がない。
全くお勧めしない。