ミスター・マジェスティック
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種別
長編
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評判
ミスター・マジェスティックの評価:
9.00/10点 レビュー 1件。 B ランク
ミスター・マジェスティックの総合評価:
8.33/10点 レビュー 3件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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主人公のヴィンセント・マジェスティックはメロン農場主で、まさにメロンの収穫を開始しようという日に物語が始まる。国境近い農場には、手配師の手はずによってメキシコ人季節労働者が集まっている。そんななか、マジェスティックは若く美しいナンシーという季節労働者を見出し、彼女と仲間たちも収穫に誘うことにする。
農場に戻ってみると、マジェスティックが依頼した働き手ではなく、見知らぬ怪しいコパスと名乗る手配師に連れてこられたアル中たちが作業をしている。ヤクザなコパスを強引なやり口で追い出して、正規の雇用者たちによって収穫がようやく始まるのだったが、翌日、マジェスティックはコパスの訴えにより拘置所に拘留されてしまう。そんな、収穫が気がかりで仕方のないマジェスティックと同日、偶然にも拘留されていたのは、殺人の現場を捕らえられた有名な殺し屋のフランク・レンダだった。
冒頭から美女の登場、コパスによる妨害と逮捕、殺し屋との遭遇とその後に連続する派手なアクションシーンまで、展開が早く次々と目先が変わり飽きさせないままに導入が終わる。中盤はややゆったりした後で、終盤はそれまでの対立を回収するべく、予想通りに訪れる再度のアクションシーンへと突き進む。
暴力・カーチェイス・銃撃・殺し屋・小悪党・二人の美女・人情・男の過去と、いかにも映画映えしそうなストーリーと設定で、訳者解説によればもともと映画向けの脚本だったようだ。わかりやすく一直線のエンターテイメント作品で、その短さや冒頭の勢いもあって飽きる暇なく短時間で一気に読み通せる。
先述の『オンブレ』に比べれば印象的な翳りなどもなくストーリー展開も予想しやすいあっさりとした内容だが、一気に読み切らせるだけの要素は十分に備えており、読み終えて不満は残らない。スケールの大きさや含みはないものの、気楽に読める古き良き映画風味のエンタメ娯楽小説だった。