フローテ公園の殺人
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当時イギリス統治下の南ア連邦ミッデルドルブで起きた轢死を装った殺人事件、その後にスコットランドで起きた火災事故を装った殺人未遂事件。 物語の中心人物は、クローリー。南ア連邦で部下の殺人事件の容疑者として裁判にかけられ、無罪判決を受けたものの周囲からは疑いの目で見られたまま会社を辞め、恋人マリオンと別れ、ミッデルドルブを去る。スコットランドでクローリーとマリオンは再会し復縁するが、火災事故で危うく殺されそうになる。 刑事の視点で、地道な捜査の過程が描かれ、アリバイが焦点となるクロフツらしい作品。南ア連邦ではファンダム警部、スコットランドではロス警部が登場。証拠をつかむたびに刑事がどのように考え、行動したかが詳細に書かれており、刑事と同じ立場で推理していくことができる。2つの事件には類似性があり、それぞれ犯人は何重にも発覚を免れるための策を講じており、非常に手が込んでいる。ロス警部は一歩ずつ前進して、最後には真相の一歩前にたどり着く。 正直、スコットランドでのアリバイトリックは大した内容はないが、犯人逮捕の際の演出、その際に判明するアッと驚く予想外の事実が面白く、意表を突かれた。スコットランドの事件の動機がずっと不明だったのだが、真相を知るとなるほどと納得。現場で発見された鉄鎚の用途にファンダム警部が悩んでいたが、それも真相を知ると納得。 | ||||
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頼まれての購入です。 とても状態も良かったようです。 喜んでいただけました | ||||
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F.W.クロフツの古典ミステリ。 1975年初版のものを創元が復刊フェアと称して2014年に再版した文庫である。 内容はというと、クロフツお得意の鉄道をからめたアリバイ崩しものだ。 南アフリカの某駅で、一見鉄道事故と思われる轢死体が発見されるのだが、地元の敏腕警部が調査に乗り出すといろいろと不審な点が・・・。その後、事件はいちおうの解決をみるが、しかし物語の舞台がスコットランドに移るや第2の事件が勃発し・・・というちょっと凝った構成である。 解説などにもあるが、フレンチ警部の前身ともいえる「足で稼ぐ」刑事の活躍がメイン(エキセントリックな探偵は登場しない)。全てのありえる可能性をつぶしていく地道な作業にもそれなりに紙数が割かれており、気の短い人には向かないかもしれないタイプのミステリだ。一方で、なんとも思いがけない証拠の発掘があったり、僥倖としか言えないような状況に関係者が助けられたりするシーンがちょっと多い気がするのは、気にしだすと気になる。 ともあれ、話も終盤になってもうこのまま解決だろうというところにも、まだまだえぇーというお楽しみが仕込んであったり、構成の妙はさすがクロフツというところか。翻訳もだいぶ古いもののようだが、それほど違和感もなくすらすら読める。名訳と言えるでしょう。 | ||||
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法廷場面で、弁護士の名前が唐突に変わっているのはどうしたことか。訳者は巻末の解説で、 登場人物の使用言語(英語とアフリカーンズ)について疑問を呈しているが、この言語道断の ミスについては全く触れていない。原作の誤りにせよ訳者の勘違いにせよ、このようなことは 些事では済まされないはずで、作品全体の信用に関わる。やはり一言あって然るべきだった ろう。未見だが、もう一種類の訳書ではどうなっているのだろうか。 | ||||
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