へぼ侍
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あらすじ
第26回松本清張賞受賞作大阪で与力の跡取りとして生まれながら、家が明治維新で没落したため幼いころより商家に丁稚奉公に出された錬一郎は、それでも士族の誇りを失わず、棒きれを使って剣術の真似事などをして周囲の人間から「へぼ侍」と揶揄された。1877年、西南戦争が勃発すると官軍は元士族を「壮兵」として徴募、武功をたてれば仕官の道も開けると考えた錬一郎は意気込んでそれに参加する。しかし、彼を待っていたのは、料理の達人、元銀行員、博打好きの荒くれなど、賊軍出身者や異色の経歴の持ち主ばかりの落ちこぼれ部隊だった――。綿密な時代考証のうえに大胆なストーリー展開を描き出す、時代小説の新鋭の誕生です。(「BOOK」データベースより)
外部リンク
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評判
へぼ侍の評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 B ランク
へぼ侍の総合評価:
8.44/10点 レビュー 9件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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だが、中盤あたりから読むリズムが出てきて、内容がすらすら頭に入るようになった。主人公が長を務める分隊の3人の隊員との関西弁でのやりとりは漫才のような軽味があり、しかも主人公を含めて隊員個々がとても個性的に描かれている。主人公が西南戦争への参陣を通じて酒やタバコ、女を経験し、加えて関係者との対話を通じて成長していく様子がよく描かれている。
歴史上の著名人との邂逅も散りばめられ、登場人物それぞれが明治維新後の新しい世の中でいかに生きていくべきかに悩みながら、各々の個性に応じた選択をしていく様は感動的であった。
様々な伏線が随所に張られていて、それらがのちの展開できちんと回収されているのも見事である。筋立てがしっかりした物語である。
また、西南戦争当時の社会情勢についてよく調べられており、文章の端々から著者の熱量も感じられる上等なエンターテイメントに仕上がっていると思った。