ヒヒは語らず



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初公開日(参考)2019年11月
分類

長編小説

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ヒヒは語らず (ハーパーBOOKS)

2019年11月15日 ヒヒは語らず (ハーパーBOOKS)

姉はなぜ死んだのか―その答えを探るべく、アマンダは警察官になった。麻薬依存とレイプ被害の果てに、“猿”にまつわる不可解な言葉と日記を遺して自殺した姉。早急な調査打ち切りの裏には何が?アマンダは素性を隠し、担当捜査官マグヌスの愛人となる。さらに、姉を悪の道に引き込んだ元恋人アドナンに接近するが、そこには想像を超える真相が…。北欧最旬の作家が放つ警察小説!(「BOOK」データベースより)




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ヒヒは語らずの総合評価:8.00/10点レビュー 1件。-ランク


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No.1:
(4pt)

「ヒヒは語らず」を語らず

「ヒヒは語らず」(アンナ・カロリーナ ハーパーBOOKS)を読む。
 舞台はスウエーデン、ストックホルム。警察官出身の作家のデビュー作だそうですね。主人公アマンダは、姉の死の真相を探るべく、警察大学を経て女性警官になり、ストックホルムの<深い闇>の中へとエネルギッシュに突き進んでいきます。勤務するソルナ署の面々を操り、サイコパスで、おおよそ誰からも共感を得られることのない強盗対策チームの課長、マグヌスを翻弄し、麻薬の売人でもあったもう一人の主人公、アドナンの下へと一線を越えながら私設アンダーカバーを仕掛け、姉を死に至らしめた「真実」へと身体を張ってアプローチしていきます。
 長尺のストーリーはいくつかの銃撃戦があることはありますが、特に派手派手しい事件が起きるわけでもなく、アマンダ、アドナン、マグヌス、マグヌスの妻の視点からかなり「ドメスティックに」語られていきますので、少し退屈な場面もありました。
 ストックホルム社会に蔓延するドラッグ、過剰なセックス。ユーゴスラヴィア系マフィアの存在。そして、性差別とそれにまつわるハラスメントが臨場感を持って、かなり強調されて描かれています。

 驚きましたが、しっかりと「伏線」が張られています。少し退屈でも、おそらく読者は最後の最後で報われるのだと思います。だから、あまり詳細を語ることができません。「ヒヒは語らず」というタイトルは伊達ではなかった(笑)と言っておきます。
 警官であるにも関わらずアマンダが、「悪党」アドナンに寄せる心情もまた、グレイ・ゾーンに立ち上る「愛」という名のマジックを垣間見せて絶品だと思います。善悪を別にして女が男の<身体>を愛する時、男そのものを愛した時、スリランカの美しいビーチが神々しく現れてくれます。
 次回作をとても期待しています。

 (誰に尋ねられたわけでもありませんが、私もまたアドナンがずっと観たいと思っていた映画「ザ・タウン」(監督:ベン・アフレック)の大ファンです)
ヒヒは語らず (ハーパーBOOKS)Amazon書評・レビュー:ヒヒは語らず (ハーパーBOOKS)より
4596541272



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