(短編集)
飛田ホテル
- ホテル (42)
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たくましく生きている人々がいい。 | ||||
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昭和の哀愁がよくわかる作品です。 | ||||
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また読みたい。 | ||||
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黒岩重吾が初期に書き続けた、大阪の貧困地域が主舞台の「西成モノ」と総称される短編を集めたもの。 先日読んだこのシリーズの『西成山王ホテル』が面白かったので、復刊第1弾となった本書も購入。 帯には、《そのアパートに集まるのは大阪のどん底に飲み込まれた者たち――「男女の愛憎」を痛切に描く昭和の名作ミステリ短編集が復刊》なる惹句が躍る。 表題作「飛田(とびた)ホテル」は、かつて「飛田遊廓」があり、いまも「飛田新地」という歓楽街になっている大阪市西成区飛田を舞台にしている。 社会の落伍者が集まる汚い安アパート――通称「飛田ホテル」で、物語がくり広げられる。 刑期を終えたヤクザの主人公が「飛田ホテル」に戻ってみると、待っているはずの妻は失踪していた。行方を探すうち、妻の隠された実像を知ることになり……という話。 収録作6編のうち4編までは、殺人事件や失踪の謎を解くミステリになっている。 黒岩重吾は、初期には松本清張の流れを汲む社会派推理小説の書き手であった。直木賞を受賞した出世作『背徳のメス』も、大阪・西成の釜ヶ崎(現・あいりん地区)を舞台にした社会派推理小説だ。 ここに収められた6編も、『背徳のメス』と同じく昭和30年代に書かれたもの。 社会派推理といっても、清張作品のように精緻なトリックや緊密な構成はない。謎解きが主眼のミステリではないのだ。むしろ、事件にからむ人々の愛憎模様に主眼がある。 主人公はヤクザや娼婦、元娼婦など、社会の良識の枠からはみ出した、寄る辺ない人々ばかり。 いずれも無残な過去を背負っていたりして、世間並みの幸福をはなからあきらめている。 たとえば、「口なしの女たち」という一編は、聾唖の娼婦ばかりを集めた(!)売春組織(表向きは中華飯店)が主舞台となる。 そうした人々が織りなす物語はしみじみと哀切で、いまどきの小説にはない味わいがある。 「アルサロ」「マドロス」「ズベ公」「毛唐」などという古めかしい言葉が頻出する文章も、昭和レトロな感じでよい。 | ||||
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古き良き日本の原風景が垣間見えます | ||||
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