天上の葦

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初版刊行(参考)
種別
長編
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10,917回
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35
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76
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あらすじ

2019年11月21日 天上の葦 上 (角川文庫)

白昼、老人が渋谷のスクランブル交差点で何もない空を指さして絶命した。正光秀雄96歳。死の間際、正光はあの空に何を見ていたのか。それを突き止めれば一千万円の報酬を支払う。興信所を営む鑓水と修司のもとに不可解な依頼が舞い込む。そして老人が死んだ同じ日、ひとりの公安警察官が忽然と姿を消した。その捜索を極秘裏に命じられる停職中の刑事・相馬。廃屋に残された夥しい血痕、老人のポケットから見つかった大手テレビ局社長の名刺、遠い過去から届いた一枚の葉書、そして闇の中の孔雀……。二つの事件がひとつに結ばれた先には、社会を一変させる犯罪が仕組まれていた!? 鑓水、修司、相馬の三人が最大の謎に挑む。感動のクライムサスペンス巨編!(「BOOK」データベースより)

評判

天上の葦の評価:

8.17/10点 レビュー 6件。 S ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点8.17pt

天上の葦の総合評価:

9.08/10点 レビュー 177件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

全4件 1〜4 1/1ページ
No.4
(8pt)

天上の葦の感想

この人の作品は本当に読みごたえがありますね.
最初に老人が渋谷の交差点で天を指して死ぬというシーンから始まり,一体何なんだと思わせて,最終的にはいつものメンバー達が謎の核心を明らかにして,悪玉に鉄槌を下し決着をつけてくれる.
その展開自体,もちろん素晴らしいのですが,このタイミングで読むと,ロシアの国民のことを想像してしまいます.自国内に攻めてくることがないので,日本の戦争末期と単純に比較はできないと思いますが,どういった情報がもたらされているのか...
そして,日本もその後戦争こそしていませんが,一党独裁政治の裏側で,我々が知らないとんでもないことがいくつも行われていたのでしょうね.とある切っ掛けでその一部が最近露呈していますが.

マー君
S2HJR096
No.3
(7pt)

天上の葦の感想

報道、言論の自由がテーマでしょうか。少しずつ真相に迫っていく展開がリアルで楽しめましたが、戦争時の尺がちょっと長いのではないかと…大事な補足ではあると思うけど。

kmak
0RVCT7SX
No.2
(8pt)

テンポよく痛快なストーリー

テーマは報道の自由といったところ。報道の怖さと大切さを知らしめるために、戦時中の話まで遡るとは。さすかです。これまでうっすらとしか知らなかった戦時の報道規制。国民に真実が知らされないまま、敗戦へと突き進んだ当時の様子がなんとなく分かりました。ストーリーの終盤は相変わらずテンポもよくて痛快。読ませます。そしてラストの手紙ではちょっと切なくて感動。

タッキー
KURC2DIQ
No.1
(8pt)

「自由が奪われるのは何故か」を追求した、警世の力作

2017年に刊行された書き下ろし長編。様々な自由が知らず知らずに制限され、やがては奪われてしまう恐ろしさを、読み応えのあるサスペンス・ミステリーに仕上げた力強い社会派エンターテイメント作品である。
興信所を営む鑓水と修司のもとに、かつて因縁のあった政治家から奇妙な依頼がもたらされた。白昼、渋谷のスクランブル交差点で天上を指差しながら死んだ老人の意図を探って欲しいというのだ。雲をつかむような話だが、一千万という報酬を無視できず、鑓水と修司は死んだ老人・正光の過去を調査し始める。一方、相馬刑事は極秘裏に、こつ然と姿を消した公安刑事・山波の行方を探すように命じられる。捜査を進めると、山波が失踪したのは老人が死んだ同じ日で、しかも山波と老人に接点があったことが判明する。やがて二つの事件は密接につながり、三人は失踪した山波を追って瀬戸内海の小島にたどり着く。のどかな日常が繰り返されているだけのひなびた村で見つけたのは、戦争の苦難をくぐり抜けてきた老人たちが抱え続けている消せない傷だった。一方、正光の死と山波を繋ぐ出来事の裏には、社会を揺るがすような陰謀が隠されているのだった。それに気が付いた三人は、存在のすべてをかけて巨悪に挑戦する。
本作の最大のテーマは「社会は、なぜ自由を維持できなくなるのか」という点で、報道の自由が奪われるプロセスを詳細に検討し、自由を制限しようとする権力の暴挙がまだ小火のうちに消さなければ、結果としてだれも抵抗できなくなるという警鐘を鳴らしている。政権に批判的なジャーナリストが次々に登場機会を奪われ、政権におもねるタレントばかりが登場する現状の日本を見るとき、本作の訴えは絶対に無視してはいけない。
極めて社会性、現代性のある硬質なテーマだが、サスペンス、ミステリーとしても一級品で、決して退屈することは無い。
現在を生きる人、すべてに読んでもらいたいオススメ作品である。

iisan
927253Y1

Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.171
(5pt)

エンタメで賢くなろう

おそらく脚本家としての経験を存分に活かした面白い(よく練られた)作品!
エンターテイメントとして成功しているだけでなく、総務相時代に電波使用の許認可権をチラつかせテレビ局を“指導”した経歴を持つ総理が、ナフサは足りてると“大本営発表”を繰り返す日本の危うさを考えさせてくれる。
天上の葦 上 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 天上の葦 上 (角川文庫)より
4041084148
No.170
(5pt)

面白かった

敵から無事に逃れられるのか気になって一気に読んでしまいました。

ハラハラドキドキの展開で面白かった。

短編でいいから、ずっとこの三人が活躍する話を読みたい。
天上の葦 上 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 天上の葦 上 (角川文庫)より
4041084148
No.169
(5pt)

新しい戦前にしないために

緻密に張り巡らされたエピソードのどれもがスリリングで圧倒的で読ませる。
朝日=左翼と短絡的に決めつけて、引用が多いことを明後日の方向に勘ぐっているレビューもあるが、戦時中に戦争を煽りに煽っていたのが朝日新聞であり、そのことを批判するために引用しているということが読み取れないのだろうか。
権力者が暴走しないよう監視し、彼らが報じて欲しくないことを国民の利益のために報じるのがジャーナリズムであり、権力者に阿るものはただの広報だ。
今の日本の大手メディアは広報と化している。新しい戦前にしないために読まれるべき作品。
天上の葦 上 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 天上の葦 上 (角川文庫)より
4041084148
No.168
(5pt)

新しい戦前にしないために

緻密に張り巡らされたエピソードのどれもがスリリングで圧倒的で読ませる。
朝日=左翼と短絡的に決めつけて、引用が多いことを明後日の方向に勘ぐっているレビューもあるが、戦時中に戦争を煽りに煽っていたのが朝日新聞であり、そのことを批判するために引用しているということが読み取れないのだろうか。
権力者が暴走しないよう監視し、彼らが報じて欲しくないことを国民の利益のために報じるのがジャーナリズムであり、権力者に阿るものはただの広報だ。
今の日本の大手メディアは広報と化している。新しい戦前にしないために読まれるべき作品。
天上の葦 上 Amazon書評・レビュー: 天上の葦 上より
4041036364
No.167
(5pt)

ミステリーだけではない面白さ

この作家の作品は3冊目ですが、今回も夢中になって読みました。
今回は、ミステリーの面白さに加えて、戦争体験を通じて社会に向けてのメッセージが伝わってきたところがよかったです。
天上の葦 下 Amazon書評・レビュー: 天上の葦 下より
4041036372

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