天上の葦
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あらすじ
白昼、老人が渋谷のスクランブル交差点で何もない空を指さして絶命した。正光秀雄96歳。死の間際、正光はあの空に何を見ていたのか。それを突き止めれば一千万円の報酬を支払う。興信所を営む鑓水と修司のもとに不可解な依頼が舞い込む。そして老人が死んだ同じ日、ひとりの公安警察官が忽然と姿を消した。その捜索を極秘裏に命じられる停職中の刑事・相馬。廃屋に残された夥しい血痕、老人のポケットから見つかった大手テレビ局社長の名刺、遠い過去から届いた一枚の葉書、そして闇の中の孔雀……。二つの事件がひとつに結ばれた先には、社会を一変させる犯罪が仕組まれていた!? 鑓水、修司、相馬の三人が最大の謎に挑む。感動のクライムサスペンス巨編!(「BOOK」データベースより)
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評判
天上の葦の評価:
8.17/10点 レビュー 6件。 S ランク
天上の葦の総合評価:
9.08/10点 レビュー 177件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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すこぶる面白いエンターテイメント小説であった。
と言っても、単なるエンタメ小説ではなく、「戦争」·「言論」という重厚なテーマを扱った純然たる社会派小説であり、エンタメとしての軽快さの中に一本の太い筋が通っている。また、参考文献等を見てみると、多数の書籍や新聞が参照されており、単なるエンタメ小説で終わらせたくない著者の並々ならぬ意欲が伺える。
さらに、著者の略歴はTV脚本家の出身のようだが、そういった業界人としての経験も、本書に上手く活かされているようであり、興味深かった。
著者の『幻夏』を読んだ際に、やや都合良すぎる展開が気になったが、本書でもそれは随所に見られる。ただし、本書ではそのご都合主義が、ややもすれば重たくなるテーマにインスタント麺のようなお手軽さを与え、口直ししてくれた。
十分にアマゾン評価5点の価値があるであろう。