鏡の迷宮
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初版刊行(参考)
種別
長編
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あらすじ
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評判
鏡の迷宮の評価:
6.00/10点 レビュー 1件。 D ランク
鏡の迷宮の総合評価:
7.20/10点 レビュー 5件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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文芸エージェントのピーターは迷宮入りした殺人事件を題材にした原稿「鏡の書」を一読して興味を覚えるが後半部分が欠落しており彼は更に著者との接触を図ろうとするのだが、その試みも不運にも不幸な結末を迎える事となるのだった。
結論から先に言いますと私は本書のミステリーとしての出来は可もなく不可もなくで、まずまずの水準作だと思います。私が少し引っ掛かったのは著者紹介欄に書かれた「本書が刊行前から異例の話題を集めた」という記述で、それは幸運であると同時にやや不運かも知れないなとも思いましたね。もしかすると期待した程には面白くなかったなと思われる場合も有り得ますからね。最近の海外ミステリーを読んでいて感じるのは全体的に昔と比べて随分と水準が低下している傾向にあるなという印象で、きっと読者(世界中の)もあまり多くを望まなくなったのだろうなと思えるのが少し寂しいですね。容疑者が限られる中でのこの真相は「あり得ない真実」とは思えませんでしたし、この程度の事件が迷宮入りして数十年も埋もれたままなのは真犯人にとってもの凄く幸運だったなとも思いますし、テーマの記憶に関する記述も「あっ!」と目を見開かされる程の新しいずば抜けた考え方でもなかったのですが、でも私としてはミステリーの醍醐味よりも主人公を除く3人の男達の恋愛ドラマを楽しむのが本書の正しい味わい方だろうと思いますね。「鏡の書」の著者リチャード・フリンの女子大生ローラとの甘酸っぱくほろ苦い青春小説の趣のドラマ(彼は最後まで偶々自分の名前と同じ「彼女の不倫」疑惑に悩まされたのですね)、次にフリーの記者ジョン・ケラーの青天の霹靂と言っていい突然に降って沸いた彼女との別れ話、そして最後に元警察官ロイ・フリーマンの別れた妻ダイアナと再会してよりを戻す心温まる人間ドラマで幕を閉じる演出は、それまでのもやもやがいっぺんに吹っ飛んでパッと心が晴れやかになる素晴らしい読み心地でしたね。