(短編集)

ストラディヴァリウスを上手に盗む方法

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種別
短編集
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あらすじ

2017年05月17日 ストラディヴァリウスを上手に盗む方法

若き天才女性ヴァイオリニストの凱旋コンサート会場からこつ然と消えた、時価数十億の伝説の名器。突如容疑者と化した1800人の観衆。場内の不満が最高潮に達したとき、チャイコフスキーのあのメロディが―真犯人は?そして犯人が用いた、驚くべき犯行手口とは!?書下ろし表題作はじめ、全ページに美しい旋律が鳴り響く、珠玉の3篇。(「BOOK」データベースより)

評判

ストラディヴァリウスを上手に盗む方法の評価:

7.00/10点 レビュー 1件。 C ランク

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ストラディヴァリウスを上手に盗む方法の総合評価:

7.13/10点 レビュー 8件。

感想一覧

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Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.7
(5pt)

表題作は出色の出来映え

本書は、表題作のほかに、2つの短編を含む短編集です。
表題作は、本格ミステリ、2作目は、少しミステリ色のある短編、3作目は、純文学という構成です。

【ストラディヴァリウスを上手に盗む方法】
この著者のお馴染み、芸術探偵こと、神泉寺俊一郎の活躍する一編。
国際コンクールで優勝した女性ヴァイオリニスト。
芸術探偵は、知り合いのよしみで、凱旋コンサートに招待される。
超満員のコンサートホールで、いよいよ出番となっても、登場しない彼女。
調べてみると、舞台裏の一室で意識を失って倒れており、何より、彼女の使用するヴァイオリン、ストラディヴァリウスが忽然と姿を消していた。
事件後、コンサートの建物を出た人物はいないことから、犯人もストラディヴァリウスも、まだ建物内にあるはずだが、一向に発見できない…。

この大密室から、ヴァイオリンの名器が消失するという作品、トリックには思わず唸らされるものがありました。
著者は、例によって、芸術の蘊蓄満載で、ストーリーを展開させ、トリックも、その芸術に関する深い造詣から生み出されたものですが、ただ知識があるだけでは、トリックとして結実はしなかっただろうと思います。

【ワグネリアン3部作】
その題名のとおり、ワーグナーの大ファンである、ふたりの男性とひとりの女性が登場します。
もともと、日本ワーグナー協会の研究誌に発表されただけあって、ワーグナーの蘊蓄が多々披露され、ミステリ色は薄めですが、最後には、きちんとオチがありますので、ミステリ好きでも楽しむことができることでしょう。

【レゾナンス】
著者の正真正銘の処女作とのこと。
初出は、「三田文学」で、内容的には、ミステリではありません。
純文学です。
ただ、のちの著者の作風を思わせるものとして、ヴァイオリンを習う少年が描かれていて、当時から、芸術には相当詳しかったのだろうと思わせる筆致です。
これがベースにあって、後年、芸術探偵シリーズが誕生することとなったのでしょう。

本格ミステリと純文学の取り合わせという一風変わった構成の短編集ですが、著者のこれまでの芸術ミステリを読んでこられた方なら、抵抗なく受け入れられる作品集だと思います。
個人的には、やはり表題作を第1番目にオススメしたいと思います。
ストラディヴァリウスを上手に盗む方法 Amazon書評・レビュー: ストラディヴァリウスを上手に盗む方法より
4309025692
No.6
(4pt)

ミステリーとともに心も潤いました。

すごく地味な表紙だったので、読むことを躊躇しましたが、読んでみるとその不安はワクワクに変わりました。

 短編が3つ。

 前二つが秀逸ですね。

 始めでバイオリン、そしてその名器・ストラディヴァリウスについての雑学・知識が豊富になります。

 二つ目でワーグナーが聴きたくなります。

 ミステリーを読みながら、心が潤うのは気持ちが良いですね。
ストラディヴァリウスを上手に盗む方法 Amazon書評・レビュー: ストラディヴァリウスを上手に盗む方法より
4309025692
No.5
(3pt)

ウンチクよりトリックで唸らせて

主人公の口を借りて楽器と音楽のウンチクが炸裂します。
ウンチクは基本的には嫌いでないのですが、実際のクラシックコンサートで隣の人にこんな風にウンチク垂れられたらチョットね、というレベルの押し付けがましさを感じました。
ストラディヴァリウスをコンサート会場から盗み出すトリックは時間的に実現不可能ではと思います。
ミステリーなのですから、ウンチクよりもトリックで読者を唸らせて貰いたいです
ストラディヴァリウスを上手に盗む方法 Amazon書評・レビュー: ストラディヴァリウスを上手に盗む方法より
4309025692
No.4
(3pt)

蘊蓄がすごい

音楽と楽器(主にバイオリン)に関する全3編の短編集で、うち1篇は三部作になっています。ミステリーといえるのは最初の1篇だけで、密室状態のコンサートホールから高価なバイオリンが忽然と消失するという謎解きです。楽器に詳しい読者なら大胆なと思えるトリックかとしれませんが、そうではない方にとってはバイオリンの豆知識を知るミステリーかもしれません。

三部作は筆者曰く、音楽業界では極めて学術的な研究誌に掲載された小説らしく、確かにその雑誌にはそぐわない気はします。が、肩肘張らずに楽しめます。最後の作品は、勝手な想像ですが自叙伝風の純小説です。音楽の知識や楽器の演奏の経験のある方は別ですが、作者の他作品の内容から期待して読む方にとっては、あまり好みではないと思います。
ストラディヴァリウスを上手に盗む方法 Amazon書評・レビュー: ストラディヴァリウスを上手に盗む方法より
4309025692
No.3
(3pt)

初めての作者の初めての作品

初めての作者の初めての作品です。最初から最後まで、音楽家をテーマにした短編集です。ユーモアもあり興味深く読めました。ただ、処女作らしい最後の『レゾナンス』が余計です。これがなければ、★★★★。
ストラディヴァリウスを上手に盗む方法 Amazon書評・レビュー: ストラディヴァリウスを上手に盗む方法より
4309025692

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