ストラディヴァリウスを上手に盗む方法
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初版刊行(参考)
種別
短編集
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あらすじ
評判
ストラディヴァリウスを上手に盗む方法の評価:
7.00/10点 レビュー 1件。 C ランク
ストラディヴァリウスを上手に盗む方法の総合評価:
7.13/10点 レビュー 8件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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表題作は、本格ミステリ、2作目は、少しミステリ色のある短編、3作目は、純文学という構成です。
【ストラディヴァリウスを上手に盗む方法】
この著者のお馴染み、芸術探偵こと、神泉寺俊一郎の活躍する一編。
国際コンクールで優勝した女性ヴァイオリニスト。
芸術探偵は、知り合いのよしみで、凱旋コンサートに招待される。
超満員のコンサートホールで、いよいよ出番となっても、登場しない彼女。
調べてみると、舞台裏の一室で意識を失って倒れており、何より、彼女の使用するヴァイオリン、ストラディヴァリウスが忽然と姿を消していた。
事件後、コンサートの建物を出た人物はいないことから、犯人もストラディヴァリウスも、まだ建物内にあるはずだが、一向に発見できない…。
この大密室から、ヴァイオリンの名器が消失するという作品、トリックには思わず唸らされるものがありました。
著者は、例によって、芸術の蘊蓄満載で、ストーリーを展開させ、トリックも、その芸術に関する深い造詣から生み出されたものですが、ただ知識があるだけでは、トリックとして結実はしなかっただろうと思います。
【ワグネリアン3部作】
その題名のとおり、ワーグナーの大ファンである、ふたりの男性とひとりの女性が登場します。
もともと、日本ワーグナー協会の研究誌に発表されただけあって、ワーグナーの蘊蓄が多々披露され、ミステリ色は薄めですが、最後には、きちんとオチがありますので、ミステリ好きでも楽しむことができることでしょう。
【レゾナンス】
著者の正真正銘の処女作とのこと。
初出は、「三田文学」で、内容的には、ミステリではありません。
純文学です。
ただ、のちの著者の作風を思わせるものとして、ヴァイオリンを習う少年が描かれていて、当時から、芸術には相当詳しかったのだろうと思わせる筆致です。
これがベースにあって、後年、芸術探偵シリーズが誕生することとなったのでしょう。
本格ミステリと純文学の取り合わせという一風変わった構成の短編集ですが、著者のこれまでの芸術ミステリを読んでこられた方なら、抵抗なく受け入れられる作品集だと思います。
個人的には、やはり表題作を第1番目にオススメしたいと思います。