切り裂かれたミンクコート事件
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初版刊行(参考)
種別
長編
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あらすじ
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評判
切り裂かれたミンクコート事件の評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 - ランク
切り裂かれたミンクコート事件の総合評価:
8.00/10点 レビュー 2件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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だが前作が、国家間の諜報合戦を背景に、"生霊"と呼ばれる盗賊による貴重な銃や宝石の盗難の危険性を孕みながら緊迫感に包まれて物語が進行したのに比べ、本作の登場人物は映画スターが出る程度で如何にも地味であり、女優の殺人事件が起こるまでの語りは単調に過ぎる。しかし、ポアロのパロディであるウィルキンズ主任警部(昇格した)が登場してからはユーモアと彼の頭脳の冴えで物語が引き締まる。一見誰が見ても犯人と思われる、死体の傍で銃を持って立っていた男(ジェリーの婚約者候補)を直ぐに釈放する等、のっけから本領発揮である。スコットランド・ヤードからやって来た警視との主客転倒ぶりも笑わせる。被害者の部屋の窓の下の雪の中から高価な「切り裂かれたミンクコート」が発見され、これにより銃が2回発射された事が証明されて、婚約者候補は難を逃れる。警視の尋問により、登場人物達の真の姿が次々と明らかになる過程は前作と同じだが、明かされる内容はパロディを狙ったものか芝居じみていて緊迫感に乏しい。そして真打ちのウィルキンズの推理だが、このメイン・トリックはC.ブランド「疑惑の霧」とクリスティ「スタイルズ荘の怪事件」を混ぜたようなもので新鮮味に欠ける。
結局、前作より舞台背景のスケールが小さく、パズラーとしての出来も落ちたものになってしまった。カントリー・ハウス・マーダーとして、そこそこ楽しめる作品。