無実
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点8.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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2001年に「著者略歴」でデビューし、高評価を受けながら、なかなか次作が発表されなかったジョン・コラピントの長編第二作である。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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すごく悪い訳ではないのですが、登場人物すべての心理描写とかがくどくて展開が遅く、謎も少ないし、途中で退屈で投げ出してしまいました。美少女とか、ロリコンとか、近親相姦とか、海外ミステリーでは既にありふれていて、それだけで読み進むのは難しかった。 ラストに大どんでん返しとかあったのならごめんなさい。Amazonからレビューしてねメールが来たので書いてみました。 | ||||
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あえてグロテスクなテーマを題材にしたのでしょうが、訴えるものが ありませんでした。登場人物も感情移入できない、好感が持てない 人物ばかりでした。 特に主人公のぼんやり加減にイライラしました。ここまで悲惨なことに ならないためのアラームは何度も鳴りましたがすべて無視しました。 ぼんやりのくせにお金持ちで硬直的な高潔願望だけは異常に強い。 近親相姦に走るくらいなら浮気でも風俗でもその方がましだったですね、 というお話です。 解決の決め手になった障害を持つ妻とのコミュニケーション手段ですが、 物語が始まってすぐに、どうしてそうやって意思伝達しないのだろうかと 思った方法でした。 | ||||
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衝撃的なスキャンダラスな内容の小説といわれているように、犯罪や近親相姦、ロリータコンプレックス、レイプなどに多少の嫌悪感を感じましたが面白く最後まで読めました。犯罪小説は好きでよく読みますが多少なりにも嫌悪感を感じたのは犯罪者の目線 特に18以上には性的魅力を感じないという男性の目線で書かれている部分があるからでしょうか?読後感は悪くありません。 | ||||
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衝撃的な内容、登場人物それぞれの葛藤する感情、とにかく圧倒されっぱなしの作品。そして、問題作なのです。 近親相姦という題材に、最初はやや腰が引けてしまいます。しかしそこだけに焦点を絞ってしまっては、登場人物の心の葛藤と、本来の優しさや温かさ、家族の絆といった心を打つ彼らの気持ちの動きを見逃してしまうかもしれません。彼らの相手を思う気持ちや温かさに、ミステリにも関わらず、何度も胸が熱くなりました。 作家のウルリクソンは、感動的な自叙伝で世の注目を集めます。メディアで取り上げられたことで、彼を利用しようとする狡猾な首謀者が、美少女クロエを操ってウルリクソンに罠を仕掛け、そこからそれぞれの人生が思いもよらぬ方向へと進んでしまいます。彼らの人生の行く先を案じながら読み進めていくと、なんとも心が締め付けられるような苦しい気持ちに駆られます。むかむかする不快な描写もありますが、そこがミステリという部分でもあり、そうしたところを緩和してくれるのがウルリクソンやクロエの純粋で人間らしい心であり、胸を熱くさせるところでもありました。ウルリクソンが彼の人生を狂わせたポイントに気づくところから、モヤモヤとしたこれまでの疑念がスルスルと解けていきます。それぞれの人生の歯車がどう狂い、そこからどう人生を辿っていくのか。最後まで読む側の気持ちを鷲掴みにする秀逸の作品です。久々に、読みながら心臓がバクバクし続けた作品でした。 | ||||
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もはやそれほど衝撃的なミステリはないと思っているあなたに今年上半期のイチオシです。 まず表紙がかっこいい。久しぶりにセンスのいいカヴァーに出会えた気がします。 デビュー作『著者略歴』で絶賛されたコラピント。二作目となる本作はなんと40社以上の出版社に断られたとか。近親相姦など、キリスト教社会ではタブーとされる事柄に触れているからでしょうか。未成年に対する中年男の妄想といえば『ロリータ』ですが、本作も出版されるまでには大変な苦労があったようです。 読みはじめはゆるく進んでいきます。脳卒中で全身麻痺となった妻と幼い娘の世話をしながら、つらくはあっても穏やかな日々を送るミステリ作家。そんな日常を描いた自叙伝が大ベストセラーとなり、彼は一躍時の人になります。ところが有名になったがゆえに思わぬトラブルに巻き込まれます。罠を仕掛けるのは、狡猾な元弁護士と薄幸の美少女。 役者がそろったところで、物語はどんどん加速していきます。主人公の視点、罠をしかける元弁護士の視点、と入れ替わる心理描写が卓越しています。暴力的な場面はほとんどないにもかかわらず恐怖が増していきます。妻に忠誠を尽くし、娘を守ろうとしながらも、欲望に負けそうになる心優しき主人公、天才的な頭脳を持ちながら、邪悪な犯罪計画を良心の呵責などなく進めていく元弁護士、犯罪に加担しながらも、どこか純真さを失わない美しいクロエ。どの人物にもリアリティがあり、ストーリーに厚みを与えています。 瞬きでしか意思を伝えられない主人公の妻はウィリアム・アイリッシュの『じっと見ている目』を彷彿とさせます。彼女の強い精神力には心を打たれるでしょう。果たして主人公は救われるのか、それは彼女が大きな鍵となります。 最後の数十ページ、途中で本書を置くことは不可能です。最後はどうなるのかと、何度も先に結末を見てしまおうと思いました。読み終わったあとの感動(よきにつけ悪しきにつけ)は想像を超えるものでした。読んで後悔することはないはずです。 | ||||
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